近年、企業や個人の情報発信において、アニメーション動画の存在感はますます高まっています。静止画や文章だけでは表現しきれない動きや感情を表現できるアニメーション動画を制作することで、視聴者の興味を引くだけでなく、理解を深め、記憶に残りやすいというメリットがあります。
本記事では、アニメーション動画の定義、制作事例、種類、メリット、費用相場について詳しく解説します。アニメーション動画の制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
動画制作サービス「ムビサク」ではアニメーション動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
ムビサクのアニメーション動画の制作について詳しく知りたい方はこちら
- アニメーション動画の制作事例
- アニメーション動画を制作するメリットと種類
- アニメーション動画を制作する流れとポイント
目次
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無料で相談・問い合わせるアニメーション動画とは
アニメーション動画とは、静止画やテキストに動きをつけた動画の総称です。イラストや写真、CGなど素材を用いて、ストーリーや情報を伝えることができます。
従来の「アニメ」と呼ばれる作品だけでなく、企業のPR動画や教育コンテンツなど、幅広いジャンルの動画を指します。近年では、技術の発展により、高度な表現が可能になり、より多くの人の注目を集めています。
また、企業で活用するアニメーション動画を制作する際には、必ずしもストーリー性のある作品である必要はありません。企業のロゴやキャラクターに動きをつけて、複雑な情報をわかりやすく説明する動画も多くみられます。
アニメーション動画を10種類紹介
アニメーション動画を制作するにあたって、さまざまな表現方法が活用できます。例えば、アニメーション動画の種類には以下のようなものがあります。
- キャラクターアニメーション
- ホワイトボードアニメーション
- モーショングラフィックス
- インフォグラフィックアニメーション
- タイポグラフィアニメーション
- ピクトグラムアニメーション
- マンガ動画・漫画アニメ
- ストップモーションアニメーション
- アイソメトリックアニメーション(2.5D動画)
- 3Dアニメーション(3DCG)
ここでは、それぞれの種類の違いについて解説します。ぜひ、アニメーション動画を制作する際の参考にしてください。
キャラクターアニメーション
事例:不動産査定システムのサービス紹介動画
キャラクターアニメーションとは、人や動物などのキャラクターを動かして企業や商品・サービスを紹介する動画のことです。企業のイメージキャラクターやマスコットキャラクターなど、いわゆる「ゆるキャラ」を持っている企業は効果的に活用できます。
キャラクターアニメーションは、実写動画と比べてやわらかい印象を与えることができる点が特徴です。視聴者に親しみやすさを与えて、認知度のアップやブランディング効果を高めることも期待できます。
上記の動画は、不動産査定システムを提供するスマサテ株式会社のキャラクターアニメーションです。ロボットキャラクターを用いることで、インパクトを与えて、展示会では自社ブースに足を止めるきっかけになっています。
なお、キャラクターアニメーションにもさまざまな種類があります。アニメーション動画で用いられるその他の表現方法については、以下の記事もご覧ください。
ホワイトボードアニメーション
事例:営業資料用の商品紹介動画
ホワイトボードアニメーションとは、真っ白な背景に文字やイラストを描いていく動画です。アニメーション動画の作成ツールやアプリで作る方法と、実際に手書きでホワイトボードに描いて撮影して制作していく方法があります。
上記の動画では、株式会社ボンドが提供する、建設現場で使用する資材の営業資料用のホワイトボードアニメーションです。厚生労働省が制定した新しい安全基準に対応した製品であることを、シンプルなアニメーション動画で表現しています。
なお、ホワイトボードアニメーションについては、以下の記事も参考にしてください。
モーショングラフィックス
事例:「リチャージWiFi」のYouTube広告用動画
モーショングラフィックスとは、文字やイラストなどの静止画に動きや音声を加えた動画のことです。モーショングラフィックスは、静止画を用いるため比較的安価に制作できるアニメーション動画である点が特徴です。
上記の動画では、株式会社カウスメディアが提供する「リチャージWiFi」のYouTube広告用のモーショングラフィックスです。ペープサート(紙人形劇)風の愛らしいキャラクターが、商品の魅力を最大限に引き出しています。
なお、モーショングラフィックスについて、詳しくはこちらの記事でも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
インフォグラフィックアニメーション
事例:就活生に向けた会社説明動画
インフォグラフィックアニメーションとは、図表やグラフなどの情報に動きを加えた動画のことです。数字や文字などの情報をわかりやすく伝えることができる点が特徴です。
上記の動画は、就活生に向けた会社概要のイメージを伝えるために制作されたインフォグラフィックアニメーションです。社内の男女比、社歴、通勤手段などのグラフにイラストを交えて表現されています。
なお、インフォグラフィックアニメーションについては、以下の記事も参考にしてください。
タイポグラフィアニメーション
事例:周年記念式典に向けたロゴアニメーション
タイポグラフィアニメーションとは、テキストやロゴに動きをつけた文字のみのアニメーション動画のことです。映画やドラマのタイトルコールで用いられることが多いですが、企業でも活用されています。
上記の動画は、ニッタ・デュポン株式会社様の創業40周年を記念する社内イベントに向けたタイポグラフィアニメーションです。40周年を記念したリブランディングとして、ロゴマークの刷新のため、ロゴアニメーションとして制作されています。
文字のもつ力強さやインパクトを表現することで、メッセージ性の強い動画に仕上げることができます。
ピクトグラムアニメーション
引用:ひめぎんWEB住宅ローン「ピクトグラム」篇
ピクトグラムアニメーションとは、ピクトグラムを用いて制作されたアニメーション動画のことです。ピクトグラムとは、図や記号を用いて意味を伝える視覚表現のことで、東京2020オリンピックのスポーツ紹介や、非常口のマークなどに活用されています。
上記の動画は、株式会社愛媛銀行の「ひめぎんWEB住宅ローン」のサービス紹介を目的として制作されたピクトグラムアニメーションです。
ピクトグラムを用いることで、動画で使用する色の数が絞られることで、シンプルで伝わりやすいアニメーション動画に仕上げることができます。
マンガ動画・漫画アニメ
引用:【マンガ】『家族の歯車』娘の一言がきっかけで、再び動きだした夢とは…?【「大逆転人生ゲーム」発売記念】
マンガ動画・漫画アニメとは、漫画のコマをスライドショーのようにつなげたアニメーション動画の表現方法です。漫画を用いることで、コミカルな演出ができ、ポップな印象を与えることができます。
上記の動画は、株式会社タカラトミーから発売されている「大逆転人生ゲーム」のプロモーション動画です。家族で人生ゲームを楽しむ姿が漫画を用いたアニメーション動画で制作して表現されているため、親しみやすさから、主人公に自己投影しやすくなっています。
ストップモーションアニメーション
引用:企業CM「交差点にて」篇 ―旭化成
ストップモーションアニメーションとは、実際の物体を1コマずつ動かして写真を撮影した素材をつなげて映像に仕上げた作品です。
ストップモーションアニメーションのなかでも、粘土で作った人形を動かして撮影する「クレイアニメーション」という手法が有名です。
上記の動画は、旭化成株式会社のブランディングとして制作されたストップモーションアニメーションです。カーボンニュートラルな社会を目指して、水素を使ったクリーンな自動車が増えていく様子を信号のキャラクターの視点で表現しています。
アイソメトリックアニメーション(2.5D動画)
事例:情報プラットフォームの商談用動画
アイソメトリックアニメーション(2.5D動画)とは、2Dのイラストを3Dのように見せるアニメーション動画です。2Dアニメーションと3Dアニメーションの中間として、2.5D動画とも呼ばれています。
アイソメトリックアニメーションでは、対象を斜め上の視点から全体を見渡すように描いているデザインのアニメーション動画で制作されている点が特徴です。
上記の動画は、ストックマーク株式会社が提供する情報プラットフォーム「Anews(エーニュース)」を紹介する動画です。サービスのもつスタイリッシュな印象が、アイソメトリックアニメーションで表現されています。
3Dアニメーション(3DCG)
引用:monoBLOCKシリーズ CGアニメーション
3Dアニメーション(3DCG)とは、3次元のコンピュータグラフィックスを用いて作られた動画のことです。立体的なモデルをコンピュータ上で作成することで、リアルな映像になります。
3Dアニメーションでは、2Dアニメーション(2DCG)とは異なり、立体感や空間的な奥行きを表現することに適しています。そのため、アニメーション動画でありながらも、物理的な法則にしたがった現実に近い表現が可能になります。
上記の動画は、DMG森精機株式会社の製品紹介に用いられている3Dアニメーションです。製品カタログとしてYouTubeで配信されており、実際の製品を手に取るようにイメージすることができます。
3Dアニメーションについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
なお、ムビサクでは、さまざまな表現に合わせたアニメーション動画の豊富な制作実績があります。
無料相談も承っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
アニメーション動画を制作するメリット
アニメーション動画を制作することで、主に以下のようなメリットがあります。
- 視聴者にわかやすく伝えられる
- 動きや音で人を惹きつける
- キャラクターで印象づけられる
- 幅広い表現ができる
- コストを抑えて制作できる
- 動画の修正がしやすい
視聴者にわかやすく伝えられる
アニメーション動画は、複雑な情報や専門用語であっても、視覚的な要素や動き、音声を組み合わせることで、わかりやすく伝えることができます。とくに、製品の仕組みや使用方法などを説明する場合に有効です。
例えば、医療機器の仕組みをわかりやすく解説することもできます。3DCGを用いて、内部構造を詳細に表現したり、ナレーションや字幕で説明を加えたりすることで、視聴者は医療機器の仕組みをより深く理解することができます。
また、視聴者の興味を引くストーリー性を持たせることで、最後まで飽きずに視聴してもらうことができます。
なお、アニメーション動画を制作するメリットについては、こちらの記事も参考にしてください。
動きや音で人を惹きつける
静止画や文章では表現できない、躍動感や臨場感を生み出すことができる点も、アニメーション動画の大きなメリットです。視聴者の視覚や聴覚に訴えかけることで、より高い関心を集めることができます。
例えば、アニメーションの動きに合わせて音楽を制作したり、視聴者の感情を揺さぶるような効果音を使用したりすることで、視聴者は動画の内容をより深く記憶することができます。
また、音楽や効果音の効果的に使用することで、動画全体の雰囲気を盛り上げることができます。
キャラクターで印象づけられる
親しみやすいキャラクターが登場することで、視聴者に好印象を与え、企業やブランドのイメージを向上させることができます。
例えば、親しみやすいマスコットキャラクターを活用することもよいでしょう。マスコットキャラクターが商品を紹介したり、顧客とのやり取りをコミカルに描いたりすることで、視聴者は企業やブランドのイメージをより身近に感じることができます。
なお、近年ではTikTokやYouTubeなどのSNSで企業のマスコットキャラクターを登場させて、ブランディングを行う企業も増えています。
幅広い表現ができる
アニメーション動画は、実写では表現できないような、自由な発想で制作することができます。
例えば、空想上の世界や未来の風景などを描くことも可能です。加えて、抽象的な概念やアイデアを視覚化することもできます。目に見えないクラウドサービスの仕組みを表現したり、お悩みを投げかけたりすることで、視聴者は新しい視点から物事を見ることができるようになります。
また、時間や空間を自由に操ることができるため、複雑な動きや変化を表現するのにも適しています。
なお、実写動画より幅広い表現ができる点も、アニメーション動画を制作するメリットです。実写動画とアニメーション動画の違いについては、以下の記事も参考にしてください。
コストを抑えて制作できる
実写動画と比べて、比較的低コストで制作できるのもアニメーション動画のメリットです。撮影場所や機材、俳優などの必要がなく、場所や時間を選ばずに制作することができます。
また、近年では、アニメーション動画制作ソフトの発展により、比較的簡単に制作できるようにもなってきました。加えて、イラストなどの作成も無料で使えるフリー素材を使うことで、少ない費用で制作することも可能です。
ただし、フリー素材を使用する際には、著作権に注意しましょう。動画制作における著作権については、以下の記事で詳しく解説しています。
動画の修正がしやすい
アニメーション動画は、実写動画と比べて、修正がしやすいというメリットがあります。
例えば、視聴者のコメントをもとに、シーンの追加や削除、キャラクターの動きや表情の変更などを行うことができます。そのため、完成後に視聴者の意見を取り入れて、動画をブラッシュアップすることにもつながります。
また、アニメーション動画は、デジタルデータで作られているため、細かい部分まで修正することができます。例えば、キャラクターの髪の毛の色や服のデザインを変更したり、背景の風景を微調整したりすることができます。
アニメーション動画の制作事例
効果的なアニメーション動画を制作するためには、他社の成功事例を参考にすることもよいでしょう。ここでは、ムビサクで実際に制作された以下のアニメーション動画の事例を紹介します。
- 株式会社インヴァランス
- 株式会社Gakken
- 株式会社コーユービジネス
- セルプロモート株式会社
- 開隆堂出版株式会社
- 株式会社ForestEye
なお、ムビサクでは、上記のほかにも豊富なアニメーション動画の制作実績があります。ぜひ、ご覧ください。
株式会社インヴァランス
事例:YouTubeチャンネル掲載用の教育・講座動画
株式会社インヴァランスがYouTubeチャンネルで配信している「Z世代のマネー学」の動画です。Z世代の若者をターゲットにして、資産運用や投資に関する知識を面白く学べるアニメーション動画になっています。
キャラクターを用いてポップでわかりやすく伝えている点が動画のポイントです。親しみやすいキャラクターや登場人物と一緒に理解を深めていくため、7~8分と比較的長尺な動画でありながらも、最後まで飽きることなく視聴することができます。
株式会社Gakken
事例:絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」YouTubeプロモーション動画
株式会社Gakkenから出版されている絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」のプロモーション動画です。0~3才児向けの絵本として、母性をくすぐるBGMや、泡のブクブクとした効果音でオリジナリティのある作品に仕上げています。
この動画では、絵本のストーリーに寄せて、世界観を忠実に再現した点がポイントです。黒の背景に鮮やかなキャラクターが現れていくため、インパクトも生まれています。また、世界中の読者の声を動画に盛り込むことで、安心感の訴求にもつながります。
株式会社コーユービジネス
事例:展示会ブースでの商品紹介動画
株式会社コーユービジネスが提供する物流業界向けスマートグラス「ロジスグラス」の機能紹介動画です。展示会ブースで流す動画でありながらも、新規サービスのため実際に運用されている現場を撮影することも難しかったため、アニメーション動画を制作しています。
インパクトのある動画にすることで、実際の作業現場での利便性をわかりやすく伝えながらも、説得力の強い動画に仕上げている点がポイントです。
また、労働時間の削減や作業効率の向上といった機能面におけるメリットもアピールされています。
セルプロモート株式会社
事例:採用活動におけるオンボーディング動画
セルプロモート株式会社のエンジニア中途採用における面接時に流す動画や、会社説明会などの採用イベントで活用する動画です。
今後の選考のステップや入社後のイメージを掴んでもらうことが目的です。しかし、キャリア育成の流れなどは、実写動画では説明が難しいため、アニメーション動画で表現しています。
また、アニメーションを用いることで、安心感を訴求している点もポイントです。求職者に安心して入社を決めてもらい、入社後のギャップを防いで早期離職を防ぐことにもつながります。
開隆堂出版株式会社
事例:中学生向け英語教材の解説動画
開隆堂出版株式会社から出版された令和7年度用の中学校英語の教科書である「Sunshine English Course」の内容を解説するアニメーション動画です。学校や教育委員会の教科書採択員の方にむけて、教科書のアピールポイントをわかりやすく伝える動画に仕上げています。
動画では、男性と女性のキャラクターが掛け合うかたちで教材の魅力を表現している点がポイントです。また、実際の教科書を素材として活用することで、具体的なイメージをしやすいようにも工夫されています。
株式会社ForestEye
事例:林業向け展示会でのサービス紹介動画
株式会社ForestEyeが提供する森林解析サービス「ForestEye」のサービス紹介動画です。森林組合や自治体、林業に携わる企業をターゲットにしたサービスで、森林を伐採する前の説明資料や、伐採を業者に見積もり依頼をする際の根拠となるデータ作成を支援しています。
動画では、各シーンに飛び回るドローンを加えて、空撮を魅力的に印象づけている点がポイントです。単なるインフォグラフィック動画にするのではなく、遊び心のあるアニメーションを加えて、サービスの使いやすさを表現しています。
なお、ムビサクでは、さまざまな用途に合わせたアニメーション動画の豊富な制作実績があります。
無料相談も承っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
アニメーション動画制作の費用相場と内訳
アニメーション動画制作にかかる費用相場は、一般的に5万円~100万円程度です。ただし、表現方法や動画の尺によっても大きく異なります。
アニメーション動画の制作における費用の内訳は以下のとおりです。
作業項目 | 費用の内訳 | 相場 |
---|---|---|
企画構成案 | プロデューサーやディレクターの人件費 | 5万円~50万円 |
絵コンテ・シナリオ作成 | 絵コンテやシナリオの制作者の人件費 | 5万円~30万円 |
ディレクション | ディレクターの人件費 | 10万円~100万円 |
グラフィック制作 | イラストやCGの制作費用 | 1枚あたり5,000円~1万円 |
ナレーション | ナレーター・声優の出演料や収録に発生する費用 | 3万円~10万円 |
音響効果 | BGM・効果音の制作費および使用料 | 3万円~15万円 |
動画編集 | 収集したイラスト素材からアニメーションを制作する費用 | 10万円~50万円 |
MA(マルチプレックスオーディオ) | BGMや効果音を動画に挿入する際に発生する費用 | 5万円~10万円 |
マスター作成 | マスターデータの制作費用 | 1万円~5万円 |
なお、アニメーション動画の種類や目的別の費用がいくらになるのか、料金の相場については、以下の記事にまとめています。
アニメーション動画の制作費用を抑える方法
アニメーション動画の制作費用を抑える方法には、以下のような点が挙げられます。
- 動画尺を短くまとめる
- 自社で素材を用意する
- 著名なクリエイターの起用を避ける
動画尺は、長くなるほど費用がかさむ傾向にあります。そのため、メッセージを絞り込んで、短尺動画にまとめることがおすすめです。メッセージをひとつに絞ることで、ターゲットに刺さりやすくもなります。
また、パンフレットやチラシなど、自社にある写真やイラストの素材を活用することもおよいでしょう。新しく素材を作成するコストを抑えて、安価でアニメーション動画を制作することができます。
加えて、著名なクリエイターを起用しない点も、コストを抑えるポイントです。インフルエンサーやメディアで話題のクリエイターは技術力が高いものの、単価や人件費が高くなってしまいます。そのため、著名なクリエイターを起用する際には、動画の目的や用途を明確にしておくことがおすすめです。
なお、動画編集の費用を抑える方法については、こちらの記事も参考にしてください。
アニメーション動画制作の流れ
アニメーション動画の制作は以下の流れで進みます。
- step1:打ち合わせによるヒアリング
- step2:企画・構成の検討
- step3:素材となるイラストの作成
- step4:動画編集やナレーションの追加
- step5:納品・公開・配信
ここでは、それぞれのステップにおけるポイントを解説します。
アニメーション動画を制作する流れについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
なお、実写動画の流れについては、以下の記事も参考にしてください。
step1:打ち合わせによるヒアリング
まずは、社内および動画制作会社との打ち合わせを行います。アニメーション動画を制作する目的やターゲット層、予算などをヒアリングされます。
アニメーション動画の制作を開始する前にすり合わせておくことで、納品後のギャップを防ぐ役割もあります。また、競合他社の動画のイメージなどがある場合は、この段階で共有しておきましょう。
なお、ヒアリング前に必要な社内準備については、こちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
step2:企画・構成の検討
ヒアリングで得た情報をもとに、企画・構成を検討します。どのようなストーリー展開にするのか、どんなキャラクターが登場するのかについて、構成を練り上げていきます。
コンセプトやキーメッセージを決めていくのも企画の役割です。企画書の作成方法については、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
また、動画の構成を効率よく作成できるフレームワークを活用することもおすすめです。フレームワークについては、こちらの記事で紹介しています。
動画の企画や構成が固まったら、絵コンテと呼ばれる各シーンの設計書を作成していきます。絵コンテの書き方については、こちらのコラムもご覧ください。
step3:素材となるイラストの作成
企画や構成が固まったら、アニメーション動画に加えるイラストや図などの素材を作成していきます。アニメーション動画は実写動画とは異なり撮影の必要がありません。そのため、作成されるイラスト素材が動画全体のイメージに大きく影響を与えます。
なお、イラストや図は、素材サイトから購入することもでき、無料の素材サイトのものを活用することもできます。ただし、オリジナルのイラストを作ることで、競合企業との差別化につながり、ブランディングにも効果的です。
step4:動画編集やナレーションの追加
作成したイラストを動画編集ソフトで編集し、アニメーション動画に仕上げます。必要に応じて、ナレーションやBGM、効果音などを追加し、作品全体のクオリティを高めましょう。
動画編集では、タイミングも重要です。BGMのリズムやナレーションのフレーズに合わせて、アニメーションを加えていきましょう。
なお、動画編集は時間がかかるものです。編集にかかる時間を削減して効率アップする方法については、以下の記事も参考にしてください。
step5:納品・公開・配信
完成した動画を納品して、ホームページへの公開やSNSでの配信を行います。
アニメーション動画をYouTubeやSNSで公開する場合は、視覚的な訴求で魅力を高めることが大切です。そのため、サムネイルやタイトルにも工夫を凝らしましょう。
また、公開するタイミングも大切です。特定のイベントやトレンドに合わせて配信することで、多くの視聴者に興味を持ってもらうことができます。
なお、YouTubeを活用したマーケティング戦略については、こちらの記事で解説しています。企業の成功事例も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
ムビサクでは、企画から制作、マーケティング支援まで幅広くアニメーション動画の依頼が可能です。
無料相談も承っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
アニメーション動画は自社で制作可能?内製のメリット・デメリット
アニメーション動画を制作する際には、自社で内製する方法と業者に外注する方法があります。ここでは、アニメーション動画を自社で内製するメリットとデメリットを紹介します。
また、外注の際には、クラウドソーシングという選択肢や、動画制作会社に依頼するという選択肢もあります。
自社で内製するメリット
アニメーション動画を自社で内製することで、コストの削減というメリットがあります。アニメーション動画を制作会社に外注する場合には、企画から制作、納品まですべての工程を依頼することになります。一方、自社で内製すれば、これらの費用を大幅に削減することが可能です。
また、内製化することで、打ち合わせやフィードバックの時間を削減して、納品までのスピードアップが見込める点もメリットです。社内での対応のため、細かな調整も簡単に依頼できるでしょう。
自社で内製するデメリット
アニメーション動画を自社で内製することで、クオリティが下がってしまうというデメリットがあります。社内に動画制作の専門知識や技術をもつスタッフがおらず、思うような表現ができないこともあるでしょう。
その結果、作業に時間がかかってしまい、納品までに間に合わないことも懸念されます。さらに、外部から人材を雇う費用や、アニメーション動画制作ツールやアプリを導入する費用がかさみ、かえってコストがかかってしまうこともあるため注意しましょう。
クラウドソーシングという選択肢
アニメーション動画の制作を自社で内製する以外にも、クラウドソーシングを利用するという選択肢があります。クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注し、受注する仕組みです。
クラウドソーシングを利用すれば、世界中のアニメーターやイラストレーターから提案を受けることができます。また、制作にかかる単価を抑えることにもつながります。
ただし、クリエイターによって動画制作のスキルにバラつきがある点には注意しましょう。また、信頼に欠けるクリエイターに外注してしまうと、納期に遅れてしまうことや、途中で連絡がつかないこともあるため、動画制作会社に依頼するほうがおすすめです。
アニメーション動画は制作会社への依頼がおすすめ
アニメーション動画を自社で内製するメリットとデメリットを理解した上で、動画制作会社に依頼することがおすすめです。
動画制作会社は、アニメーション動画の制作に関する専門知識と技術を持っています。そのため、高品質な動画をスピーディーに制作することができます。
また、動画制作会社は、実写動画からアニメーション動画まで、幅広いジャンルの動画を制作しているため、自社のイメージに合った動画の制作が可能です。
なお、ムビサクでは、企画から制作、マーケティング支援まで幅広くアニメーション動画の依頼が可能です。
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アニメーション動画を制作会社に依頼する際の選び方
アニメーション動画を制作会社に依頼する際の選び方には以下のようなポイントがあります。
- ヒアリングの丁寧な制作会社を選ぶ
- 予算にあった提案のできる制作会社を選ぶ
- アニメーションと実写が対応できる制作会社を選ぶ
ここでは、それぞれの選び方おけるポイントや注意点を紹介します。
ヒアリングの丁寧な制作会社を選ぶ
アニメーション動画を制作会社に依頼する際に、まず重要なのはヒアリングを丁寧に行う会社を選ぶことです。
動画制作は企業のメッセージを視覚的に伝えるための大切な手段であり、動画の成功は制作会社がどれだけクライアントの要望や目標を深く理解できるかにかかっています。
そのため、依頼者が抱える課題や期待する成果、ターゲット層などをしっかりと把握し、それに基づいた提案や対応をしてくれる制作会社は、クオリティの高い映像作品を生み出すことができます。加えて、丁寧なヒアリングがあることで、細かなニュアンスも反映され、結果として満足のいくアニメーション動画制作の依頼になるでしょう。
予算にあった提案のできる制作会社を選ぶ
予算に合った提案ができる制作会社を選ぶことも大切です。
アニメーション動画は制作過程が複雑で、多くの工程が必要なため、制作コストが変動しやすくなります。クライアントの予算に基づいて、最大限の効果を引き出す動画を提案できる制作会社であれば、コストパフォーマンスの高い制作が期待できます。
また、制作過程での料金について説明があり、必要な費用をあらかじめ共有してもらえる会社を選ぶことにより、予算オーバーのリスクを軽減できるでしょう。さらに、柔軟な価格設定で提案のできる会社であれば、のニーズに合わせたカスタマイズが可能となり、安心して依頼を進められます。
アニメーションと実写が対応できる制作会社を選ぶ
アニメーションと実写の両方に対応できる制作会社を選ぶことは、表現の幅を広げるうえで重要です。
動画によっては、アニメーションだけでなく、実写との組み合わせがより効果的な場合があります。例えば、商品紹介やサービス説明では、アニメーションで分かりやすく説明しつつ、実写を使って信頼感やリアリティを強調することができます。
両方の技術に対応できる会社であれば、プロジェクトごとに最適な手法を選択することが可能で、より効果的な動画制作が実現できます。
また、複数の表現方法を組み合わせることで、動画の視覚的なインパクトも高まり、視聴者にとっても魅力的な内容となるでしょう。
アニメーション動画制作のよくあるご質問
アニメーション動画制作についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- アニメーション動画の制作費用はいくらですか?
- アニメーション動画の制作費用の相場は、一般的に5万円~100万円程度です。ただし、表現方法や動画尺で料金は大きく異なります。アニメーション動画の制作にかかるコストを抑えるには、社内にあるパンフレットやカタログの素材を活用することがおすすめです。また、無料のフリー素材を使ってみるのもよいでしょう。
- 動画制作におけるアニメーションとは何ですか?
- 動画制作におけるアニメーションとは、静止画やイラスト、CGなどを連続させて動かし、映像に命を吹き込む技法です。近年では、AI技術を用いたアニメーション制作も盛んになっています。AIによって自動的にキャラクターを動かしたり、背景を生成したりすることが可能になり、制作の効率化や低コスト化が期待されます。
- アニメーションとアニメはどう違うのですか?
- アニメーションとアニメは、日本国内と海外で意味が異なります。日本国内では、アニメーションの略称としてアニメが使われており、区別はありません。一方、海外では、アニメーションは日本以外のアニメーションを指す一般名詞として使われ、日本のアニメーションは独特のスタイルや文化をもつ「アニメ」と区別されます。
まとめ
近年では、商品やサービスのプロモーションから、社内外の研修、ブランディング、採用活動に至るまで、企業のあらゆるシーンでアニメーション動画が制作されています。
アニメーション動画を制作することで、視聴者にわかりやすく伝えることができるだけではなく、キャラクターを用いて印象付け、親しみやすさを表現することも可能です。
なお、アニメーション動画の制作には、自社で内製する方法と、外部の業者に委託する方法があります。それぞれの、メリットとデメリットを理解したうえで、動画制作会社に依頼することがおすすめです。
ムビサクでは、さまざまな用途や目的に合わせたアニメーション動画の豊富な制作実績があります。
無料相談も承っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。