近年、企業のマーケティング活動においてSNSの存在感は飛躍的に高まっています。かつては若年層向けのツールと見なされていたSNSも、現在では世代や業種を問わず、情報発信とユーザー接点の手段として欠かせないものとなりました。
本記事では、SNSマーケティングの基本から、代表的な手法、活用事例、成果を上げるための進め方までを体系的に解説します。これからSNSをビジネスに取り入れたいと考えている方はもちろん、SNS運用に行き詰まりを感じている方はぜひ参考にしてください。
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- SNSマーケティングのメリット・デメリット
- SNSマーケティングの代表的な手法と6大SNS
- 企業のSNSマーケティングにおける活用事例
目次
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無料で相談・問い合わせるSNSマーケティングとは?
SNSマーケティングとは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用した、商品やサービスの認知拡大、ブランドイメージの向上、顧客との関係構築などを目的として行うマーケティング活動です。 主に、LINE、YouTube、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなどの6大SNSが活用されます。
企業が公式アカウントを運用して情報を発信したり、SNS広告を配信したりするだけでなく、ユーザーとのコメントのやり取りや、「シェア」や「リポスト(リツイート)」などを通じて双方向のコミュニケーションを育むことが特徴です。
SNSマーケティングに取り組むべき理由と背景

近年、消費者の情報収集行動は大きく変化しており、検索エンジンだけでなくSNSから得た口コミやレビューが購買判断に影響を与える場面が増えています。特に若年層を中心に、SNSは情報収集だけでなく、自分の価値観を共有する場としても活用されており、企業にとっては重要な接点のひとつです。
上記のグラフは、総務省の「令和5年版 情報通信白書」のデータです。世界のSNS利用者数は2022年の45億9,000万人から2028年にかけて60億3,000万人まで増加すると予測されています。また、日本においてもSNSのユーザーは増加傾向にあり、2022年の1億200万人から2027年には1億1,300万人まで到達すると予測されています。
そのため、今後もSNSのマーケティング活用は拡大していくと考えられます。
SNSマーケティングの目的

SNSマーケティングの目的として主に以下の点があげられます。
- ブランディングや認知度の向上
- ユーザーとの関係構築
- 販売促進・行動喚起
ここでは、それぞれの目的について具体的に解説していきます。ぜひ、参考にしてください。
ブランディングや認知度の向上
SNSは日常生活に溶け込んでいるため、企業が定期的に情報発信を行うことでブランドの世界観を自然に伝えることができます。特定のコンセプトや映像を一貫して発信し続けることで、フォロワーの中にブランドイメージが徐々に定着していきます。
例えば、カラーや言葉遣いを統一した投稿で「らしさ」を演出している企業アカウントは、SNS上での認知度と印象の両方を高める工夫をしていると言えるでしょう。こうした積み重ねが、広告だけでは届きにくい層にもブランドの存在を印象づける役割を担っています。
顧客との関係構築
SNSマーケティングでは、一方的な情報発信だけでなく、顧客やユーザーとの相互コミュニケーションが重要になります。コメントやメッセージへの返信、投稿へのリアクションなどを通じて企業とユーザーの心理的な距離が縮まり、親近感や信頼感が生まれやすくなります。
例えば、ユーザーの投稿に企業が反応したことで話題になり、その後ファンとして継続的に商品を利用するようになったケースも見られます。このように、SNSは関係性を育てる場としても活用されており、リピーターや支持者の獲得にもつながるのです。
販売促進・行動喚起
SNSはキャンペーンや新商品の情報をスピーディに広めることができ、ユーザーの購買行動や来店行動を促す場としても活用されています。投稿にクーポンや限定情報を添えることで、その場でアクションを起こすきっかけを与えることができます。
例えば、「この投稿を見た人限定の割引」や「『いいね!』を押した人にプレゼント」といった仕掛けは、関心を高めると同時に行動につなげる手段として効果的です。こうした工夫により、SNSは単なる情報拡散の場から、売上につながる導線としての役割も担うようになっています。
SNSマーケティングのメリット

SNSマーケティングのメリットとして、主に以下のような点があげられます。
- 比較的低コストで始められる
- 双方向コミュニケーションでファン化できる
- バズると投稿が拡散されやすい
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
比較的低コストで始められる
SNSマーケティングは、他の広告手法と比べて初期費用が抑えられ、企業規模を問わず取り組みやすい点がメリットです。アカウントの開設や投稿自体には費用がかからず、工夫次第で効果的な情報発信が可能になります。
例えば、自社で撮影した写真や社員の日常を紹介する投稿を続けるだけでも、共感を得られることがあります。もちろん継続的な運用や分析に時間や人手は必要ですが、テレビCMや雑誌広告のように大きな予算を必要としないため、少ない資源でも始めやすいマーケティング施策といえるでしょう。
双方向コミュニケーションでファン化できる
SNSでは企業からの発信だけでなく、ユーザーの声に耳を傾けたり、やりとりを交わしたりすることで、距離の近い関係を築くことができます。こうした双方向のコミュニケーションが積み重なることで、単なる顧客ではなく、企業やブランドに親しみを感じるファンへと変化するきっかけになります。
例えば、ユーザーのコメントに丁寧に返信するアカウントは、好感を持たれやすく、応援したくなる存在になることがあります。このように、日常的な交流が信頼や愛着につながる点は、SNSならではのメリットです。
バズると投稿が拡散されやすい
SNSでは、投稿内容が多くの人の共感を得たり、驚きや面白さを感じさせたりすると、短期間でシェアが広がり、想定以上のリーチを獲得できることがあります。これがいわゆる「バズ」と呼ばれる現象で、自然な形で認知度が拡大する機会につながります。
例えば、独創的で面白い動画やユーザーに寄り添った投稿が思わぬ注目を集め、テレビやニュースに取り上げられたケースも存在します。このように、うまく波に乗れば広告費をかけずに多くの人に届けられる点は、SNSマーケティングならではのメリットのひとつです。
なお、バズる動画の特徴については、こちらの記事も参考にしてください。
SNSマーケティングのデメリット

SNSマーケティングのデメリットとして、以下のような点もあるため注意しましょう。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 炎上の危険性がある
- プラットフォームのアルゴリズムに左右される
ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
効果が出るまでに時間がかかる
SNSマーケティングは投稿を重ねながらユーザーとの関係を築いていく手法であるため、短期間で成果が出るとは限りません。認知度や信頼の醸成には継続的な取り組みが求められ、初期のうちは反応が少なく、手応えを感じにくい場面もあります。
例えば、毎日投稿していてもフォロワー数が伸びず、商品購入につながらない時期が続くことも珍しくありません。こうした積み重ねが数か月後に形になることもあるため、すぐに結果を求めすぎず、長期的な視点で取り組む姿勢が重要です。
炎上の危険性がある
SNSは誰でも自由に意見を発信できる場である一方で、企業の投稿が意図と異なる形で受け取られ、批判や不信感を招くこともあります。些細な言葉遣いや表現のミスが拡散され、炎上と呼ばれる状況に発展するリスクもあるため、投稿前のチェック体制が不可欠です。
例えば、時事的なトピックに触れた投稿が一部のユーザーに不適切と受け取られ、コメント欄で炎上したケースも見受けられます。このように、発信の自由度が高い反面、慎重な運用が求められる点はデメリットとして意識しておく必要があります。
プラットフォームのアルゴリズムに左右される
SNSの投稿がどの程度ユーザーに届くかは、各プラットフォームが独自に定めるアルゴリズムの影響を大きく受けます。アルゴリズムの仕様は定期的に変更されることがあり、過去にうまくいった施策が同じように効果を発揮しなくなる可能性もあります。例えば、画像中心の投稿が好まれていた時期から、動画コンテンツが優遇されるようになったという変化は、多くのSNSで起きています。このような変動に対応するには、常にトレンドや仕様の変化に目を配る柔軟な運用が求められます。
なお、プラットフォームにあわせたアルゴリズム対策として動画SEO(VSEO)やYouTubeSEOという概念もあります。以下のコラムで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
代表的なSNSマーケティングの6つの手法

代表的なSNSマーケティングの手法として、以下の6つがあります。
- SNSアカウント運用
- SNS広告
- ユーザー参加型キャンペーン・チャレンジ企画
- インフルエンサーマーケティング(企業案件)
- ライブ配信・ライブコマース
- ソーシャルリスニング(SNS分析・口コミ調査)
ここでは、それぞれの手法について詳しく解説します。
SNSアカウント運用
SNSアカウント運用は、企業やブランドが公式アカウントを通じて情報を発信し、ユーザーと継続的に関係を築くための基本的な取り組みです。投稿の内容や頻度、コメントへの対応などを計画的に行い、フォロワーとの信頼関係を深めていきます。
例えば、商品紹介だけでなく社内の様子や季節感のある投稿を取り入れることで、企業の人となりを伝えやすくなります。日々の運用を丁寧に重ねることで、ブランドの個性が浸透し、長期的なファン獲得につながります。
SNS広告
SNS広告は、プラットフォーム内で配信できる有料広告で、ターゲットを絞った効果的なアプローチが可能です。ユーザーの属性や興味関心、行動履歴に基づいて配信設定ができるため、適切な相手にメッセージを届けやすいのが特徴です。
例えば、新商品のキャンペーンを20〜30代の女性に向けて配信するといった運用が可能で、自然な投稿の中に広告が表示されることで違和感なく目に留まりやすくなります。費用対効果を高めるには、クリエイティブや配信タイミングの工夫も欠かせません。
ユーザー参加型キャンペーン・チャレンジ企画
ユーザー参加型キャンペーンやチャレンジ企画は、ユーザーが投稿やコメントなどで能動的に関わる仕組みを取り入れた施策で、エンゲージメントの向上に効果的です。ハッシュタグを活用した「ハッシュタグチャレンジ」の投稿募集や、投票型の企画などが代表例としてあげられます。
例えば、「#私のおすすめレシピ」といったテーマで写真やコメントを募集し、企業がそれを紹介することで、参加したユーザーはもちろん、閲覧者の関心も高まります。参加のハードルを下げる工夫が、拡散やファン化への第一歩となります。
インフルエンサーマーケティング(企業案件)
インフルエンサーマーケティングは、「企業案件」とも呼ばれSNS上で影響力を持つ人物に商品やサービスを紹介してもらうことで、自然な形で情報を広める手法です。フォロワーとの信頼関係が築かれているインフルエンサーを通じて紹介されることで、広告に対する抵抗感を軽減できます。
例えば、美容系インフルエンサーが自身のケア方法の一環として商品を紹介した場合、実体験に基づく情報として受け止められやすくなります。選定や依頼の仕方によって成果に差が出るため、商材とインフルエンサーの相性の見極めが重要です。
ライブ配信・ライブコマース
ライブ配信やライブコマースは、リアルタイムでユーザーとつながることができる手法で、臨場感や双方向性が強みです。商品紹介や裏話、視聴者からの質問への回答などを通じて信頼感を高めることができます。
例えば、アパレルブランドが新作の試着をライブで行い、視聴者のコメントに応じてコーディネートを提案するなどの活用があり、その場で購入への導線も設けられます。一体感を生み出しやすく、購買行動を後押しする手段として注目されています。
ソーシャルリスニング(SNS分析・口コミ調査)
ソーシャルリスニングは、SNS上の投稿やコメントを分析し、ユーザーの声や市場の動向を把握する手法です。自社商品に対する評価だけでなく、競合との比較や潜在的なニーズを探る目的にも活用されます。
例えば、ある飲料ブランドが「甘すぎる」という投稿の多さに気づき、味を改良したことで反応が改善されるというケースもあるでしょう。データをただ集めるのではなく、気づきをもとに改善施策へつなげる視点が求められるのがソーシャルリスニングのポイントです。
SNSマーケティングに活用される6大SNS

SNSマーケティングによく利用されている6大SNSの特徴を、以下の比較表にまとめました。
SNS名 | 国内月間利用者数 | 主な利用者層 | 好まれるコンテンツ |
---|---|---|---|
LINE | 約9,700万人 (2024年9月) |
10代〜60代 | ジャンル不問 |
YouTube | 約7,370万人 (2024年10月) |
10代〜60代 | ジャンル不問 |
X(旧Twitter) | 約6,700万人 (2024年11月) |
10代〜30代 | トレンド性のある動画 |
約6,600万人 (2023年11月) |
10代〜40代 | 商品紹介・プロモーション | |
TikTok | 約3,300万人 (2025年3月) |
10代〜20代 | エンタメ性の高い動画 |
約2,600万人 (2019年7月) |
30代〜40代 | ビジネス系 |
ここでは、それぞれのSNSプラットフォームの特徴をまとめて解説します。
LINE
LINEは日本国内で幅広い年代に利用されているコミュニケーションアプリで、日常的な連絡手段として定着している点が特徴です。企業アカウントを通じて情報を届ける「LINE公式アカウント」を活用すれば、メッセージ感覚でキャンペーン情報やクーポンを直接配信できるため、高い開封率が期待できます。
例えば、飲食チェーンが限定クーポンを配布して来店を促すといった取り組みは、多くの業種で導入されています。ジャンルを問わず、定期的に接点を持ちたい企業に向いています。
なお、LINEを活用したSNSマーケティングの成功事例については、こちらの記事も参考にしてください。
YouTube
YouTubeは10代から60代まで幅広く支持されている動画プラットフォームで、商品紹介から企業理念の発信まで多彩な活用が可能です。長尺の動画も多いため、ストーリー性のあるコンテンツやハウツー動画など、深い理解を促す情報提供に適しています。
例えば、製品の使用方法を紹介するチュートリアル動画や、社員インタビューを通じて企業文化を伝える動画などは、ユーザーの信頼獲得につながるでしょう。企業公式チャンネルでの継続的な動画発信でファンとの接点を築きやすいのも特徴です。
なお、企業公式YouTubeチャンネルの成功事例については、こちらの記事でもまとめています。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、トレンドに敏感な10代〜30代を中心に利用されており、短文での発信とリアルタイム性が強みです。話題になりやすい投稿や速報的な情報を届けるのに適しており、拡散力の高さも魅力です。
例えば、新商品発売の速報やタイムセール情報を投稿することで、興味を引いたユーザーがリポストを重ね、情報が一気に広がるといった動きが見られます。反応の速さが求められる反面、共感やユーモアのある発信が成果を生みやすい媒体です。
なお、X(Twitter)を活用したSNSマーケティングの成功事例については、こちらの記事もご覧ください。
Instagramは10代〜40代のユーザーに支持され、ビジュアルを中心とした投稿が特徴のSNSです。商品の世界観やブランドイメージを視覚的に伝えやすく、プロモーションやコーディネート提案などに適しています。
例えば、新作アパレルをモデルが着用した写真と共に紹介する投稿は、視覚的な訴求力が高く、多くの共感を呼ぶことがあります。ストーリーズやリールといった機能を組み合わせることで、静止画と動画の両面から情報を届けられる点も魅力です。
なお、Instagramを活用したSNSマーケティングについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
TikTok
TikTokは10代〜20代の若年層を中心に人気を集めており、短尺でエンタメ性の高い動画が好まれます。テンポの良い編集や音楽を活用した表現が特徴で、ユニークな切り口の動画がユーザーの目に留まりやすくなっています。
例えば、商品紹介をダンスやチャレンジ企画に絡めて投稿することで、多くの反応を集める事例も見られます。視聴者との距離感が近く、気軽にコメントやシェアが行われるため、アイデア次第で広範囲に情報を届けることが可能です。
なお、TikTokを活用した企業アカウントの成功事例については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
Facebookは30代〜40代のビジネスパーソンを中心に利用され、実名制を前提とした信頼性のあるつながりが特徴です。企業ページを通じてサービス情報や採用情報を発信するほか、コミュニティ形成にも活用されます。
例えば、不動産会社が地域情報や住まいの豆知識を投稿することで、暮らしに役立つ情報を提供しながら信頼を築いているケースがあります。他のSNSと比べて落ち着いた情報発信がしやすいため、BtoBや中高年層向けの商材とも相性が良い媒体です。
なお、Facebookを活用したSNSマーケティングや投稿方法についてこちらの記事をご覧ください。
企業のSNSマーケティング活用事例
SNSマーケティングを活用する企業として、以下のような事例があります。
- 株式会社インヴァランス「Z世代のマネー学」
- 株式会社サンセイランディック「底地くん」
- 株式会社Gakken「ちっちゃな おさかなちゃん」
- 弁護士法人佐野&アソシエーツ「事例で学ぶ!アメリカの相続」
- 大東建託株式会社「だいとくんのサステナクイズ」
- ZIN株式会社「キャリアカルテ」
ここでは、それぞれの事例のポイントを詳しく解説します。
株式会社インヴァランス「Z世代のマネー学」
事例:YouTubeチャンネル掲載用の教育・講座動画
株式会社インヴァランスのYouTubeチャンネルで公開されている「Z世代のマネー学」の講座動画です。日本は他国に比べて資産運用をしていない現状と、資産運用を行うには自分のライフスタイルや将来の目標に合わせた計画が必要であることをポップなアニメーションで表現しました。
7~8分の長尺な動画ですが、掛け合い型の構成のため飽きることなく最後まで視聴できる内容を心がけています。また、シリーズ化ということもあったので、テイストの統一や他の動画と違和感が出ないよう注意して制作されています。
株式会社サンセイランディック「底地くん」
事例:企業マスコットキャラクターのTikTok動画
株式会社サンセイランディックは、底地(貸宅地)や借地権から、入居者のいる古アパート(居抜き)などの権利調整を得意とする不動産会社です。一見わかりづらい不動産に関する権利を知ってもらうために、マスコットキャラクターとして「底地くん(そこちくん)」をプロモーションするTikTokを活用しています。
この動画では、トレンドの自己紹介の企画を採用した点がポイントです。キャラクターの生き生きとした感じも視聴者の心を掴みます。ショート動画では展開をスピーディにすることも大切ですが、「底地くん」のイメージを壊さないようなテンポ感を維持しました。
株式会社Gakken「ちっちゃな おさかなちゃん」
事例:絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」YouTubeプロモーション動画
株式会社GakkenのYouTube広告用動画です。0~3才児向けの絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」のプロモーション動画として制作されています。
ブランドのもつプロモーションのコンセプトに沿った動画制作を心がけている点がポイントです。本がめくれるようなアニメーションの使用や、動画の構成を絵本のストーリーに寄せるなど、商品の世界観を忠実に意識して動画を制作しました。また、子ども向けの商品であるため、BGMやフォントにもこだわり、親子で一緒に読みたい絵本として、魅力を伝えました。
弁護士法人佐野&アソシエーツ「事例で学ぶ!アメリカの相続」
事例:弁護士法人の解説動画
弁護士法人佐野&アソシエーツでは、すでに公開しているコラム記事をより多くの方にわかりやすく伝えるために動画を配信しています。アメリカにおける複雑な不動産相続の手続きを、アニメーションで解説する形式の動画です。
YouTubeショートで気軽に視聴できるように動画尺は1分以内にされています。また、イメージにあったオリジナルキャラクターを作成し、動画に登場させている点がポイントです。キャラクターが登場することで、専門性が高くて難しい内容であっても、動画に親しみやすさが生まれます。
大東建託株式会社「だいとくんのサステナクイズ」
事例:サステナビリティのクイズ動画
大東建託株式会社のYouTube番組「だいとくんのサステナクイズ」の動画です。サステナビリティ活動について社外へ向けた認知向上を目的に、オリジナルキャラクター「だいとくん」のイラストを使用し、ブランディングの強化の役割を担っています。
色味やテイストをあわせて、シリーズとしての一貫性を大切にした点がポイントです。視聴者が楽しみながら理解を深められる構成を意識し、情報の伝わりやすさと企業イメージの向上を両立した動画となっています。
ZIN株式会社「キャリアカルテ」
事例:主婦をターゲットにしたTikTok動画
ZIN株式会社が提供する人材派遣サービス「キャリアカルテ」のTikTokプロモーション動画です。親近感を与えるために、TikTokで流行りのユーザーが投稿したリアルな声をイメージして制作しています。
この動画では、あえて顔出しをせずにUGC風動画に仕上げた点がポイントです。UGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)とは、企業のプロモーション動画ではなく、一般ユーザーがSNSに投稿するコンテンツのことを指します。宣伝色を抑えることで、通常の投稿に馴染みやすいため、広告への嫌悪感を抑えた動画になります。
なお、動画制作・映像制作会社なら「ムビサク」にお任せください。ムビサクでは、SNSマーケティングに効果的な縦型ショート動画の豊富な制作実績があります。
無料相談も承っております。ぜひ、一度ご連絡ください。
SNSマーケティングのトレンド

SNSマーケティングのトレンドとして、以下のような点があげられます。
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)の加速
- ショートドラマの出現
- ソーシャルコマースによる顧客体験の変化
- 縦型ショート動画の増加
ここでは、それぞれのトレンドについて詳しく解説します。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)の加速
近年、企業が一方的に発信するだけでなく、ユーザー自身が発信するコンテンツとして「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」の価値が高まっています。ユーザーの自然な感想や体験は、他の消費者にとって信頼性のある情報として受け入れられやすく、拡散力も備えています。
例えば、購入した商品の感想をSNSで紹介する投稿が企業に取り上げられ、他のユーザーの注目を集めたといったケースもあります。UGCをうまく活用することで、企業と顧客の関係がよりフラットで密なものへと変化していきます。
ショートドラマの出現
SNS上では、短時間で視聴できるショートドラマ形式の動画コンテンツが注目を集めています。短いなかにも物語性や感情の動きを取り入れ、視聴者の共感を引き出すことで、ブランドや商品に対する印象を自然に残すことができます。
例えば、化粧品ブランドが日常のワンシーンを描いたドラマを展開し、ストーリーの中で商品をさりげなく登場させる手法は、広告色を薄めつつ好意的な認知を得る狙いがあります。広告ではなく「コンテンツ」として届ける姿勢が求められています。
なお、ショートドラマについては、以下の記事で成功事例を紹介しています。
ソーシャルコマースによる顧客体験の変化
SNS上で商品を知り、そのまま購入まで完結できる「ソーシャルコマース」が広がりを見せています。従来は認知と購買が別の場で行われていたのに対し、SNS内でシームレスに体験できるようになったことで、購買行動がより直感的かつスピーディになっています。
例えば、ライブ配信中に紹介された商品をその場でタップして購入できる機能は、視聴と購入を一体化させた顧客体験を実現しています。こうした変化により、SNSは販促だけでなく販売チャネルとしての役割も強めています。
なお、ソーシャルコマースのなかには、動画コマース(動画EC)やライブコマースがあります。それぞれの違いと成功事例については、以下の記事もご覧ください。
縦型ショート動画の増加
スマホでの視聴が前提となった現在、縦型で数十秒の短尺動画が各SNSで主流となりつつあります。画面を横にする必要がなく、手軽に楽しめる点から、日常のすきま時間に視聴されやすく、情報の伝達スピードも速いのが特徴です。
例えば、飲食チェーンが縦型動画で調理風景や新商品の紹介を行ったところ、SNS内での再生回数が急増することもあります。短く、テンポよく、視覚的に伝えるコンテンツづくりが、これからのSNS活用のトレンドです。
なお、縦型動画と横型動画の違いや活用事例については、こちらの記事も参考にしてください。
SNSマーケティングにおける進め方の流れと手順

SNSマーケティングにおける進め方は主に以下の流れで進みます。
- Step1:目的とKGI・KPIの設定
- Step2:ターゲットとペルソナの明確化
- Step3:配信するSNSの選定
- Step4:コンテンツ制作と投稿
- Step5:データ分析と改善(PDCAを回す)
ここでは、それぞれの手順やステップを詳しく解説します。
Step1:目的とKGI・KPIの設定
SNSマーケティングを成功させるためには、まず何のために取り組むのかという目的を明確にします。そして、目的に沿ったKGI(最終目標)とKPI(中間目標)を設定する必要があります。
目的が曖昧なままでは、施策の効果を正しく判断できません。例えば、「ブランド認知を広げたい」という目的に対しては、KGIとして認知度の数値向上を設定し、KPIにはフォロワー数や投稿のリーチ数などを据えると、目指す方向性と日々の活動の関係が明確になります。目的やゴールの設計がPDCAの基礎にもなります。
Step2:ターゲットとペルソナの明確化
SNSで効果的にアプローチするには、誰に向けた発信なのかを具体的に定めることが重要です。年齢や性別、興味関心などの属性を踏まえて、架空のユーザー像として「ペルソナ」を設定することで、投稿の内容やトーンに一貫性が生まれます。
例えば、20代女性をターゲットにする場合、画像の雰囲気や言葉遣いを柔らかくすることで親和性が高まります。また、誰に届けるかを明確にすることは、フォロワーとの接点づくりや「いいね!」やコメントなどエンゲージメントの向上にも大きく影響します。
Step3:配信するSNSの選定
SNSごとに利用者層や特徴が異なるため、目的やターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことが成果を左右します。すべてのSNSを手広く運用するのではなく、伝えたい内容や届けたい相手に適した媒体に絞る方が、運用の質も高まりやすくなります。
例えば、エンタメ性のある短尺動画で若年層へ訴求したい場合はTikTok、ビジュアル重視でファッショントレンドを発信したい場合はInstagramが適しています。選定を誤ると、情報が届きにくくなるため慎重な判断が求められます。
Step4:コンテンツ制作と投稿
戦略が整ったら、実際に配信するコンテンツの制作に入ります。ユーザーにとって価値があり、かつ興味を引く内容であることが重要です。投稿形式やトーン、頻度にも一貫性を持たせ、継続的な発信を行うことで信頼性やブランドイメージが高まっていきます。
例えば、毎週月曜日に新商品の裏話を紹介する投稿を行うと、ユーザーが習慣的にチェックしてくれるようになる可能性があります。なお、内容だけでなく、見せ方や投稿タイミングも効果に大きく関わります。
Step5:データ分析と改善(PDCAを回す)
SNSマーケティングでは投稿して終わりではなく、反応や数値データをもとに継続的な改善を図ることが欠かせません。インプレッション数、エンゲージメント率、クリック率などを指標にし、何が効果的だったのかを検証しながら次の施策に活かしていきます。
例えば、動画つきの投稿は反応が良く、文字だけの投稿は伸び悩む傾向があると分かれば、動画を重視した投稿に方針転換する判断ができます。このようにPDCAを地道に回すことが成果の安定につながります。
効果的なSNSマーケティングのポイント

効果的なSNSマーケティングのポイントとして、以下のような点を意識しましょう。
- ブランドの世界観を統一する
- 投稿だけで終わらずに反応を促す
- 「炎上さしすせそ」に注意して制作する
- ターゲットに合わせたコンテンツを作る
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ブランドの世界観を統一する
SNSマーケティングでは、投稿内容やビジュアル、言葉遣いに一貫性を持たせることが、ブランドの印象を強く残すための基本となります。世界観がぶれてしまうと、ユーザーがブランドの個性をつかみにくくなり、関心を持続させるのが難しくなります。
例えば、ナチュラル志向のコスメブランドが、淡い色調とやさしい語り口で統一された投稿を続けることで、ファンからの共感を得やすくなるといった効果もあるでしょう。そのため、見た目や雰囲気の整合性が、ブランド認知を深める大切な要素となります。
投稿だけで終わらずに反応を促す
SNSは情報を発信するだけの場ではなく、ユーザーとのやり取りを通じて関係を深められることが特徴です。ただ一方的に投稿するのではなく、コメント欄での質問やリアクションへの返信など、積極的にコミュニケーションをとることがファン化につながります。
例えば、「他にもおすすめがあればコメントへ!」と問いかける投稿によって、フォロワーがコメントしやすくなり、エンゲージメントが高まることがあります。また、参加を促す姿勢が、継続的な関係づくりに役立ちます。
「炎上さしすせそ」に配慮して制作する
SNSは拡散力が高いため、企業アカウントの投稿が炎上するリスクもあるため注意が必要です。そのため、以下の「炎上さしすせそ」と呼ばれる要素に配慮することもポイントです。
- さ:災害・差別
- し:思想・宗教
- す:スパム・スポーツ・スキャンダル
- せ:政治・セクシャル(LGBTを含む)
- そ:操作ミス(誤投稿)
SNSへの投稿前には複数人でチェックし、倫理的に問題がないか慎重に判断することが求められます。また、万が一炎上した際の対応方針を事前に決めておくことで、迅速なリスク管理が可能となるでしょう。
ターゲットに合わせたコンテンツを作る
SNSマーケティングでは、伝えたいことよりも「誰に伝えるか?」を起点にコンテンツを設計することが成果につながります。ユーザーの年齢層やライフスタイルに応じて、表現方法や投稿テーマを調整することで、より強い共感や反応を得やすくなります。
例えば、子育て世代をターゲットにした場合は、育児の悩みに寄り添ったストーリー調の投稿が好まれることもあります。相手の視点に立ったコンテンツ作りが、興味を持たれるきっかけになります。
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SNSマーケティングのよくあるご質問
SNSマーケティングについてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
SNSマーケティングとは何ですか?
- SNSマーケティングとは、LINE、YouTube、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサービスを活用したマーケティング手法です。企業が公式アカウントを通じて情報を発信し、商品やサービスの認知拡大やブランドの世界観の訴求、顧客との関係構築を図ります。近年では企業規模や業種を問わず導入が進んでいます。
SNSマーケティングは何から始めますか?
- SNSマーケティングを始める際は、まず「何のためにSNSを活用するのか?」という目的を明確にします。次に、KGI(最終的なゴール)とKPI(具体的な評価指標)を設定します。そして、ターゲット層やペルソナを明確にし、配信するSNSの選定を行います。投稿後は、PDCAを回していくことで、継続的な成果へとつながります。
SNSマーケティングの欠点やデメリットは何ですか?
- SNSマーケティングの欠点は、「効果が出るまでに時間がかかること」「炎上リスクがあること」「アルゴリズムに左右されること」の3点です。SNSは信頼や関係性の構築を重視するため、成果が出るまで一定の時間と手間がかかります。投稿内容や表現には十分配慮し、各SNSの仕様変更にも柔軟に対応する姿勢が求められます。
まとめ

SNSマーケティングとは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用した、商品やサービスの認知拡大、ブランドイメージの向上、顧客との関係構築などを目的として行うマーケティング活動です。主に、LINE、YouTube、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなどの6大SNSが活用されます。
効果的なSNSマーケティングを行うためには、ブランドの世界観を統一して、投稿して終わりではなくコメントなどを促すことがポイントです。また炎上には気を付けて、ターゲットに合わせてコンテンツを作っていきましょう。
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