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動画コマースとは?メリット・デメリットや参考にしたい事例まで解説

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

動画コマースとは?メリット・デメリットや参考にしたい事例まで解説

自社商品をネットショップで販売している方の中には、販売手法のひとつとして「動画コマース」に注目している方がいるのではないでしょうか。

動画コマースとは動画を活用した通販システムで、商品を紹介した動画から直接商品を購入できます。情報量の多い動画を商品訴求に活用でき、ストレスフリーな購入体験を提供できるのが魅力です。

本記事では、動画コマースの概要やライブコマース・動画ECとの違いに加え、活用するメリット・デメリットを解説します。事例も紹介しているので、ぜひ自社での動画コマース導入の参考にしてみてください。

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  • 動画コマースの市場規模と将来性
  • 動画コマースと動画ECとの違い
  • 動画コマースのメリット・デメリット

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動画コマースとは

動画コマースとは

動画コマースとは、動画を視聴したまま商品を購入できるシステムです。アパレルの着用動画であれば、動画内のアイコンをクリックすると、ポップアップで商品詳細が表示されたり、商品ページにジャンプしたりします。

通常の動画では気になる商品があった場合、動画を閉じてECサイトにアクセスする手間がありましたが、動画コマースならスムーズに購入へ導けるのが特徴です。

さらに深掘りするために、以下の3つのポイントで動画コマースを詳しく解説します。

  • 市場規模・将来性
  • ライブコマースとの違い
  • 動画ECとの違い

また以下の記事では、商品・サービス紹介動画の作り方や活用方法を解説しています。動画コマースではベースとなる動画制作が重要であるため、ぜひチェックしてみてください。

商品・サービスの紹介方法は動画以外にもさまざまです。以下の記事では8つの紹介方法を解説しているので、あわせて確認してみましょう。

市場規模・将来性

株式会社サイバーエージェントは株式会社デジタルインファクトと共同で実施した、2023年国内動画広告の市場調査を発表しました。

2022年の動画広告市場は前年比112%の6,253億円に到達し、年々市場規模が拡大し、2027年には1兆228億円まで成長すると見込まれています。

参考:サイバーエージェント|2023年国内動画広告の市場調査を実施

動画コマースは広告ではありませんが、すでに動画の需要が高く、今後も成長することを考えると、ECサイトにおいて動画コマースが主流になる可能性を秘めていると言えるでしょう。

ライブコマースとの違い

ライブコマースは、動画コマースと同様に動画を活用した販売手法ですが、配信方法に違いがあります。

動画コマースは、あらかじめ制作した動画をユーザーに配信するため、ユーザーとの直接的なコミュニケーションは行われません。

一方で、ライブコマースはインフルエンサーや担当者などが生放送で商品を紹介し、ユーザーの反応やコメントにあわせて対話をしながら販売します。

ユーザーとのコミュニケーション方法において、動画コマースは一方向、ライブコマースは双方向という点が違いです。

動画ECとの違い

動画ECとは、ECサイトに埋め込む動画を指し、商品の特徴や使い方などを伝えるために活用されています。埋め込むだけで手軽に集客や販売促進に利用でき、静止画やテキストよりも情報量を増やせるのが特徴です。

動画コマースもECサイトに設置する動画ですが、ユーザーが動画から起こせるアクションが違う点に注意しましょう。

動画ECは動画は視聴できますが、購入画面へのアクセスや商品詳細の表示といった機能はありません。

動画コマースは動画から直接商品を購入できるため、ユーザーのアクションを促しやすいのが魅力です。

動画コマースを活用する5つのメリット

動画コマースを活用する5つのメリット

Light bulb with drawing graph

動画コマースを活用する主なメリットは、以下の5つです。

  • 動画から直接購入につなげられる
  • 特徴や利用シーンを具体的に伝えられる
  • 視聴者による拡散を期待できる
  • サイトでの滞在時間を伸ばせる
  • 動画配信により販売チャネルを増やせる

メリットを理解した上で、動画コマースの活用を検討しましょう。

以下の記事では、動画を活用するメリットに加えて、制作ポイントも解説しているので、動画コマース制作に役立ててみてください。

動画から直接購入につなげられる

通常の商品紹介動画や動画ECは直接商品を購入できないため、動画を閉じてから商品ページにアクセスするまでに販売機会を逃す可能性があります。

その点、動画コマースは動画内から直接購入ページや商品ページに誘導できるため、購入までのステップを省略できるのがメリット です。

ユーザーの興味が新しいうちにすぐ誘導することによって、商品の購入といったコンバージョンにつなげやすくなります。

特徴や利用シーンを具体的に伝えられる

動画の情報量はテキストと比較して5,000倍と言われ、商品をテキストで説明するよりもさまざまな情報を一度に伝えられます。

テキストでは表現しにくい部分を映像に収めたり、実際に使っている様子を発信したりすることで、商品の魅力を具体的に訴求できるのがメリット です。

動画コマースの動画から直接購入できる機能は、動画の情報量によって効果を発揮しやすくなります。ユーザーに魅力が伝わる動画を使用すれば、より動画から購入を促進できるでしょう。

視聴者による拡散を期待できる

さまざまな世代で浸透しているSNSでは、魅力的なコンテンツを他のユーザーに拡散する傾向があるため、動画コマースも拡散によって思わぬ広がりを期待できます。

あらかじめ想定していたターゲットはもちろん、潜在顧客にまで動画が届くかもしれません。

拡散を狙うためには、思わず他の人に教えたくなる動画づくりが重要です。以下の記事では、面白い動画のアイデアを事例を交えて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サイトでの滞在時間を伸ばせる

動画コマースをECサイトに導入すると、ユーザーが動画を視聴する時間が生まれ、サイトの滞在時間が長くなります。

動画マーケティングプラットフォームを提供している「Wistia」の調査によると、動画を掲載しているページは、動画を掲載していないページに比べて滞在時間が長いことがわかりました。

How Videos Can Boost the Average Time Spent on Your Website - Wistia Blog

引用:How Videos Can Boost the Average Time Spent on Your Website – Wistia Blog

サイトの滞在時間はSEOで評価される基準のひとつであり、サイトとしての評価が高まり、検索エンジンからの集客を期待しやすくなるのがメリットです。

動画を活用したSEOは滞在時間以外にも、サイトと動画の関連性や動画のクオリティなども求められます。動画SEOについては以下の記事でまとめているので、あわせてチェックしてみましょう。

動画配信により販売チャネルを増やせる

動画コマースは、自社サイトで導入するほかに、動画配信プラットフォームへの配信も可能です。

YouTubeやInstagramなどのSNSや専用の配信サービスなどに配信すると、ユーザーとの接点が増えるため、販売チャネルの拡大を期待できます。

動画広告市場が年々拡大し、動画配信プラットフォームも身近になっているため、今後さらに複数のプラットフォームでの販売促進が求められるでしょう。

動画コマースで気をつけたい4つのデメリット

動画コマースで気をつけたい4つのデメリット

動画コマースにはメリットが多くありますが、以下のデメリットには注意が必要です。

  • 動画制作に時間やコストがかかる
  • 動画制作にスキルを求められる
  • ユーザーに必要な情報をピンポイントで発信できない
  • データ容量が大きくサイトの速度に影響を与えやすい

動画制作に必要なコストや技術などに注意し、動画コマースを効果的に活用しましょう。

動画制作に時間やコストがかかる

動画コマースを導入するためには動画制作が必須であり、制作にかかる時間や費用といったコストが発生します。

動画制作をゼロからはじめるためには、機材や撮影場所の確保、スキルをもった人材の採用など、制作前から大きなコストがかかります。

特集やイベントなどに合わせた単発の動画コマースであれば、継続的な制作よりもコストを抑えられますが、基本的には多くのリソースを確保しなければいけません。

動画制作の費用の目安を知りたい方には、以下の記事がおすすめです。費用を抑える方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

動画制作にスキルを求められる

動画コマースは動画からの商品購入を期待できますが、成果は動画のクオリティに左右されます。

商品の魅力が十分に伝わらない動画だと動画コマースのメリットを最大限発揮できないため、動画制作のノウハウやスキルが不可欠です。自社にスキルがない場合には、人材採用や外注を検討する必要があります。

ムビサクでは、商品紹介動画の制作サービスを提供しております。企画やアイデア出しのステップから提案でき、徹底した事前ヒアリングでお客さまの要望に合った動画を制作できるのが強みです。

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ご相談は無料で受け付けていますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

ユーザーに必要な情報をピンポイントで発信できない

動画コマースはできあがった動画をユーザーに配信するため、ユーザーが求める情報を届けられない場合があります。

静止画やテキストの場合は、ユーザー自身が興味に合わせてコンテンツを選びますが、動画の場合は動画内のどこで自分が気になる商品が紹介されているかがわかりにくいです。

情報を閲覧しにくく感じるデメリットを解消するためには、動画コマース内に目次をつける方法があります。気になる商品が紹介されている秒数にジャンプできるため、ユーザーにとって利用しやすい動画コマース になるでしょう。

データ容量が大きくサイトの速度に影響を与えやすい

動画は、静止画やテキストよりもデータ容量が大きいため、ユーザビリティに悪影響を与えるおそれがあります。

データ容量によってサイトの速度が遅くなると、閲覧する際にストレスを感じ、ユーザーが離脱しやすくなる点に注意が必要です。

また、ページ表示速度はSEOにも関係するため、サイトの評価が落ちると、検索エンジンからの集客に影響が出るかもしれません。

動画コマースを積極的に活用したい場合は、データの圧縮や最適化などを実施し、できるだけ容量を抑えるのがポイント です。

動画コマースの事例5選

動画コマースの事例5選

最後に、動画コマースの事例を5つ紹介します。

  • 事例1:【株式会社ニトリホールディングス】ウチソト
  • 事例2:【株式会社 聖林公司】SEILIN ONLINE SHOP
  • 事例3:【株式会社ミサワ】unico
  • 事例4:【株式会社ダッドウェイ】DADWAY
  • 事例5:【アランチヲネ株式会社】INSECT COLLECTION

動画コマースの活用方法を参考にし、自社の動画コマースに生かしましょう。

事例1:【株式会社ニトリホールディングス】ウチソト

株式会社ニトリホールディングス

引用:株式会社ニトリホールディングス

株式会社ニトリホールディングスでは、季節のコンテンツや暮らしを豊かにするコンテンツとして「ウチソト」というWEBコンテンツを発信しています。

「ウチソト」で公開された動画コマースは、動画内の商品にアイコンが表示され、クリックすると商品ページにアクセスできるのが特徴です。

商品それぞれの紹介ではなく、商品を使っている様子を映像に収めることで、利用シーンを想像しやすいコンテンツに仕上げています。

「ウチソト」の動画コマースはインタラクティブ動画に分類され、映像をクリックやタップできるのが特徴です。インタラクティブ動画については、以下の記事でメリットや活用シーンをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

事例2:【株式会社 聖林公司】SEILIN ONLINE SHOP

ハリウッドランチマーケット公式通販|聖林公司オンラインショップ

引用:ハリウッドランチマーケット公式通販|聖林公司オンラインショップ

SEILIN ONLINE SHOPでは、YouTubeやIGTVなどで配信した動画をアーカイブとしてサイト内で配信しています。

商品の着用動画や紹介動画の横に、商品ページへのリンクが設定されているため、気になる商品のページにアクセスしやすいのが特徴です。

商品の特徴はもちろん、ブランドのストーリーなどにも触れているので、コンテンツとしても楽しめるようになっています。

事例3:【株式会社ミサワ】unico

unico(ウニコ)公式サイトインスタライブ|unico(ウニコ)公式サイト

引用:unico(ウニコ)公式サイトインスタライブ|unico(ウニコ)公式サイト

unicoでは、インスタライブを動画コマースとしてサイト内にまとめています。

スタッフやデザイナーが商品を紹介する動画を見ながら、横に表示されるウィンドウから気になる商品のリンクに飛べる仕組みです。

商品画像とともに動画内で紹介されている秒数が目次としてまとめられているので、気になる商品だけをチェックできるようになっています。

事例4:【株式会社ダッドウェイ】DADWAY

IGTV[DADWAY ダッドウェイオンラインストア]

引用:IGTV[DADWAY ダッドウェイオンラインストア]

ベビー用品や育児アイテムを販売するDADWAYでは、インスタグラムでのアイテム紹介動画をサイト内でアーカイブ化しています。

スタッフが商品の使い方を解説しながら、機能や特徴を説明し、使用シーンを想像しやすい動画に仕上げているのが特徴です。

動画内で紹介したアイテムは、商品画像と価格が動画横のウィンドウに掲載されていて、スムーズに商品ページにアクセスできる仕組みになっています。

事例5:【アランチヲネ株式会社】INSECT COLLECTION

movie - インセクトコレクション(Insect Collection)公式サイト

引用:movie – インセクトコレクション(Insect Collection)公式サイト

昆虫をモチーフにした子ども向けのアパレル商品を展開するINSECT COLLECTIONでは、特集動画として動画コマースを活用しています。

商品を着用した子どもたちが遊ぶ動画内にハートのアイコンを表示し、クリックするとポップアップで商品説明や価格が表示される仕組み です。「詳しく見る」をクリックすると、商品の詳細ページにアクセスできます。

子どもたちが実際に着用している様子が見られるので、自分の子どもに似合いそうな商品を選びやすいのが魅力です。

動画コマースのよくあるご質問

動画コマースについてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

ライブコマースとEコマースの違いは何ですか?
ライブコマースとEコマースの違いは、販売方法の違いです。Eコマースとは、インターネット上で商品・サービスを販売する方法です。一方、ライブコマースとは、ライブ配信を活用して商品・サービスを販売する方法です。配信者がリアルタイムで紹介し、視聴者はコメント機能を使って配信者とやりとりしながら購入します。
インターネットコマースとは何ですか?
インターネットコマースとは、インターネットを介して商品・サービスを販売する行為の総称です。英語では「Internet Commerce」と表記されます。また、インターネットコマースはEコマースも呼ばれます。英語の「Electronic Commerce」由来の造語でECと略されます。
ライブコマースの目的は何ですか?
ライブコマースの目的は、商品の販売とブランドイメージの向上です。ライブコマースは、商品・サービスの魅力をリアルタイムで伝えることで、視聴者の購買意欲を高めることができます。また、インフルエンサーやタレントなどの人気のある人物を起用することで、より多くの人々にブランドを認知してもらうこともできます。

まとめ

動画コマースとは動画から直接商品を購入できるシステム

動画コマースとは動画から直接商品を購入できるシステムで、通常の動画に比べて購入までのステップを省略できるのが特徴です。

動画のメリットである情報量を生かし、商品の魅力や使用シーンが伝わる動画を制作すれば、より多くのコンバージョンや拡散を期待できます。

一方で、動画制作にはリソースやノウハウが求められるため、自社にリソースやスキルがあまりない場合には外注がおすすめです。

ムビサクの商品紹介動画制作サービスでは、企画段階から商品の魅力が伝わる動画制作を提案し、最短10営業日でのスピード納品にも対応しています。

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ご相談は無料ですので、サービス内容や費用などが気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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