動画制作ノウハウコラム

VR(仮想現実)動画とは?仕組み・活用事例・メリットをわかりやすく解説

この記事の監修者アイコン

この記事の監修者

船木 佑哉

<動画事業部 部長>

VR(仮想現実)動画とは?仕組み・活用事例・メリットをわかりやすく解説

バーチャル映像にて、ユーザーが現実世界のような体験ができるVR(仮想現実)動画は、近年注目を集めています。しかし、VR動画と一般的な動画の違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、VR動画について仕組みやメリットを解説します。また、企業がVR動画を活用した事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

動画制作サービス「ムビサク」では動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。

ムビサクの動画制作サービスについて詳しく知りたい方はこちら

  • 通常の動画とVR動画とAR動画の違い
  • VRの仕組みと特徴
  • VR動画のメリットと事例ごとの活用シーン

動画制作でこんなお悩みありませんか?

  • 動画制作を考えているがどうすればよいかわからない
  • 急いで動画を作りたいが方法がわからない
  • 高品質な動画を制作したいが自社では難しい…

\ スピーディーに高品質な動画を作るならムビサク /

無料で相談・問い合わせる

VR動画とは?

VR動画とは

VR動画とは、ユーザーが現実世界と同じような体験ができる仮想現実を作り出す動画のことを指し、通常動画とは異なる、より高度なテクノロジーが用いられています。

例えば観光地に関するVR動画を視聴すると、自分が実際にその場所に行ったかのような感覚で映像を楽しむことができます。

VR動画は、バーチャル映像とも呼ばれており、専用のゴーグルを装着することで、まるで自分がその場にいるような感覚を味わえます。

また、通常の動画とは異なり、360度見渡せる映像と立体的な音響によって、圧倒的な没入感が特徴的です。

VR動画は、新しいエンターテイメントとして、動画配信サービスやイベント会場で注目を集めていますが、ビジネスや教育、医療の分野などでも活躍しています。

そもそもVRとは?

VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、日本語では「仮想現実」と訳されます。コンピュータによって作り出された仮想空間を、現実世界のように体験できる技術です。

VRと似たような言葉にARがあります。ARとは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。ARは、現実世界に仮想的な情報を重ね合わせる技術です。

VR動画がヘッドセットやゴーグルを装着して、直接視覚的に体験するのに対して、AR動画はスマホやタブレットなどのデバイスを通して、現実世界の映像にキャラクターなどの仮想的な情報を重ね合わせて体験します。

VR動画と一般的な動画の違い

VR動画と一般的な動画の最大の違いは、視聴者が体験できる没入感です。

一般的な動画は、視聴者は画面越しに映像を見るため受動的なコンテンツです。一方、VR動画は専用のゴーグルやヘッドセットを装着することで、360度を見渡せる映像と立体的な音響によって、まるで自分がその場にいるかのような感覚を味わえます。

加えて、VR動画は視点を変えることも可能です。例えば、ジェットコースターに乗っているVR動画であれば、自分自身があたかも実際に乗っているような感覚で左右の景色を見ることもできます。

VRの仕組み

VRの仕組み

VRでは、立体視を用いてリアリティなバーチャル映像を表現しています。つまり、人間の目は左右で少し異なる映像を見ることで立体視するため、VRゴーグルでは左右の目に異なる映像を映し出すことで立体的な映像を作り出しています。

具体的には、VRゴーグルには左右2つのディスプレイが搭載されています。それぞれのディスプレイには、左右の目で見えるようにわずかに異なる映像が表示されます。脳はこの2つの映像を合成することで、立体的な映像を認識します。

この仕組みは、人間の目の構造を利用したものです。人間の目は、左右に約6cm離れて配置されています。そのため、左右の目で見る映像にはわずかな違いが生じます。脳はこの違いを処理することで、物体の奥行きを認識します。

VRゴーグルは、この人間の目の構造を模倣することで、立体的な映像を作り出しています。

また、VR体験をよりリアルにするために、VRゴーグルでは視点と視野角も重要になります。

視点とは、ユーザーが仮想空間の中で見ている位置のことです。VRゴーグルには、頭の動きを検知するセンサーが搭載されています。このセンサーによって、頭の動きに合わせて視点を変化させることができます。

視野角とは、ユーザーが仮想空間の中で見渡せる範囲のことです。VRゴーグルには、高解像度のディスプレイが搭載されています。このディスプレイによって、広い視野角を実現することができます。

視点と視野角を合わせることで、ユーザーはあたかも仮想空間の中にいるかのような感覚を味わえます。

VRの特徴

VRの特徴

VRの特徴として、主に以下の4点が挙げられます。

  • 立体視(両眼視差)で表現される
  • 人間の動きに連動して映像が変わる
  • 空間音声(ステレオ音声)の臨場感がある
  • 触れることや操作する体験ができる

立体視(両眼視差)で表現される

立体視(両眼視差)で表現されることはVRの特徴です。VRでは、左右の目に異なる映像を映し出すことで、立体視を実現します。人間の目は、左右で少し異なる角度から物を見ているため、脳はこの視差情報を利用して物体の奥行きを認識します。

そのため、VRゴーグルは、この人間の目の仕組みを利用することで、現実世界のように立体的な映像を体験することができます。

人間の動きに連動して映像が変わる

人間の動きに連動して映像が変わる点もVRの特徴です。VRに用いるゴーグルには、頭の動きを検知するセンサーが搭載されています。このセンサーによって、頭の動きに合わせて映像を変化させることができます。

例えば、ユーザーが頭を右に動かすと、VR空間の映像も右に回転します。このように、人間の動きに連動して映像が変化することで、よりリアルな没入感を味わえます。

空間音声(ステレオ音声)の臨場感がある

空間音声の臨場感がある点もVRの特徴です。空間音声(ステレオ音声)とは、両サイドのスピーカーから別々の音声が流れることで、立体的に聞こえる仕組みです。

VRでは、映像だけでなく音声も重要な役割を果たします。VR空間では、音源の方向や距離を再現することで、空間音声を実現することができます。

例えば、鳥のさえずりが右側から聞こえたり、足元の草を踏む音が聞こえたりすることで、あたかも自分がその場にいるかのような臨場感を味わえます。

触れることや操作する体験ができる

VRには、触れることや操作する体験ができるという点も特徴です。現在では、VR技術の進化により、視覚や聴覚だけでなく、触覚や嗅覚などの感覚も再現できるようになってきました。

たとえば、触覚を再現するデバイスとしては、振動や圧力を与えるグローブやコントローラーなどが開発されています。また、嗅覚を再現するデバイスとしては、香りを放出する装置などの研究が進んでいます。これらのデバイスを使うことで、よりリアルなVR体験が可能になるでしょう。

VR動画の活用で得られるメリット

VR動画の活用で得られるメリット

VR動画の活用には、さまざまなメリットがあります。ここでは代表的なメリット4点を解説します。

  • ユーザーに没入感を与えられる
  • 効果検証の精度が高い
  • 動画の視聴完了率を高められる
  • 意欲の高いユーザーが期待できる

ユーザーに没入感を与えられる

VR動画最大のメリットは、ユーザーに没入感を与えられることです。視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚も刺激することで、あたかも自分がその場にいるかのような感覚を味わえます。

研修やセミナーのVR動画であれば、実際にその会場を訪れたような感覚で講座を受けることができます。また、商品紹介のVR動画であれば、実際に商品を手に取って触っているような感覚で質感や機能を確認できます。

この没入感によって、ユーザーはより深い理解を得ることができ、商品への購入意欲やサービスへの利用意欲を高めることができます。

効果検証の精度が高い

VR動画では、ユーザーの行動や反応を詳細に記録することができます。視線や頭部の動き、心拍数や脳波などのデータを取得することで、ユーザーがどのようなことに興味を持ち、どのような感情を抱いているかを分析できます。

そのため、従来のアンケート調査やインタビューでは得られなかった客観的なデータに基づいて、効果検証を行うことができます。そして、商品やサービスの改善、マーケティング施策の最適化などに役立てることが可能です。

動画の視聴完了率を高められる

VR動画は、従来の一般的な2D動画よりも視聴完了率が高い傾向があります。その理由は、VR動画の方がユーザーの興味を引きつけやすく、最後まで視聴する意欲を高めることができるからです。

また、VR動画では専用のヘッドセットやゴーグルを装着するため、最後まで見たいという高揚感を高めています。

その結果、視聴完了率を高めることで、商品やサービスの認知度向上から、顧客とのコミュニケーション強化などにつながります。

意欲の高いユーザーが期待できる

VR動画は、最新技術を活用したコンテンツであるため、意欲の高いユーザーを惹きつけることができます。たとえば、新しい体験を求めているユーザーや、特定の分野に強い関心を持っているユーザーなどに効果的にアプローチできます。

意欲の高いユーザーは、商品やサービスに対して積極的に情報収集を行い、購入や利用に至る可能性が高いです。そのため、集客効果や売上のアップも期待できるでしょう。

なお、効果的なVR動画を制作するのであれば、プロの制作会社に依頼することがおすすめです。弊社では、低価格でハイクオリティな動画制作の豊富な実績があります。

動画制作サービスの詳細はこちら

また、無料相談も承っております。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

VR動画の活用シーンと事例

VR動画の活用シーンと事例

VR動画は、さまざまな分野で活用されています。ここでは、VR動画の具体的な活用シーンをとして、以下のようなシーンの事例を交えて紹介します。

  • 商品やサービスのプロモーション
  • 社内研修やオンボーディング
  • 観光地の活性化
  • 展示会やイベント
  • オフィスツアー

なお、紹介している事例はムビサクで制作したものではありませんが、ぜひ参考にしてください。

商品やサービスのプロモーション

引用:VR YARIS with Morizo 3D(日本語版)

VR動画は、商品やサービスを実際に体験しているかのような感覚をユーザーに提供することができます。そのため、従来の2D動画よりもわかりやすく訴求効果が高く、購買意欲や利用意欲を高めることができます。

例えば、自動車メーカーであれば、VR動画で車の内装や走行シーンを体験してもらうことで、購入意欲を高めることができます。

上記の動画は、トヨタ自動車株式会社が生産するGRヤリス(GR YARIS)のVR動画です。同社の代表取締役会長である豊田章男氏が、ドライバー「モリゾウ」としてスピード感のある運転を披露しています。

なお、成果が出やすいプロモーション動画の事例については、以下の記事も参考にしてください。

社内研修やオンボーディング

引用:[VR安全教育] 労災再現VRプロモーション動画

VR動画は、社員に安全な作業手順をわかりやすく教えたり、新しい製品の機能を簡単に説明したりするのに役立ちます。従来の研修方法よりも効果的で、理解度や記憶の定着率を高めることができます。

例えば、製造業であれば、VR動画で危険な作業手順を安全な環境で体験してもらうことで、安全意識を高めることができます。

上記の動画は、ASATEC株式会社が提供する安全教育ビデオのVR動画です。受講者はプレイヤーとして、荷物を運ぶことや、設備の使い方を学ぶことができます。

なお、社内研修に活用する動画の事例については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

また、VR動画以外での研修動画の作り方については、こちらの記事も参考にしてください。

観光地の活性化

引用:河北郡市観光PR用VR動画

VR動画は、観光地の魅力をわかりやすく伝えるツールとして活用できます。実際に旅行に行く前に観光地の雰囲気を体験できるため、旅行先の候補として検討しやすくなります。

例えば、地方自治体であれば、VR動画で地域の風景や文化を体験してもらうことで、観光客の誘致を促進することができます。観光施設であれば、VR動画で施設内の様子を体験してもらうことで、来館者数を増加させることができます。

上記の動画は、石川県の河北郡市内の観光スポットを紹介するために、津幡町(つばたまち)の役場がYouTubeで配信しているVR動画です。四季折々の魅力を追体験できるコンテンツになっています。

なお、観光地の活性化に動画活用する方法については、こちらの記事もご覧ください。

また、施設紹介に関するこちらのコラムもご覧ください。

展示会やイベント

引用:Japan Mobility Show 2023 Auto VRブースのご紹介!【東7 E7106】

VR動画は、展示会やイベントで来場者の興味を引くのに役立ちます。従来の展示方法よりも訴求効果が高く、来場者の記憶に残る体験を提供することができます。

例えば、企業であれば、VR動画で自社の製品やサービスを体験してもらうことで、顧客との接点を増やすことができます。イベント主催者であれば、VR動画でイベントの内容を体験してもらうことで、参加者数を増加させることができます。

上記の動画は、さくらインターネット株式会社が自動車を中心として展示会である「Japan Mobility Show 2023」に出展した際に、ブースで展示されたVR動画を紹介しています。

出展ブースでVRを用いることで、来場者の足を止めるきっかけにもつながります。

なお、展示会向けの動画については、こちらの記事を参考にしてください。

また、イベントのオープニングセレモニーなどに用いられる動画をアタック映像(アタックムービー)と呼びます。

アタック映像の事例や制作のポイントは以下の記事でも紹介しています。

オフィスツアー

引用:株式会社エージェンテック 360度VRオフィスツアー【画面を回転させながらご覧ください】

VR動画は、オフィスをバーチャルに体験できるツールとして活用できます。そのため、求職者や顧客にオフィスの雰囲気を簡単に伝えることが可能です。

例えば、企業であれば、VR動画でオフィスの環境や設備を体験してもらうことで、求職者の興味を引くことができます。顧客であれば、VR動画でオフィスの様子を体験してもらうことで、企業に対する信頼感を高めることができます。

上記の動画では、株式会社エージェンテックのオフィスツアーとして制作されたVR動画です。360度で視聴できることから、求職者が入社後に働くイメージを深めることができます。

なお、オフィスツアーや会社案内に活用する動画については、こちらの記事を参考にしてください。

また、学校紹介に活用する動画については、こちらの記事もご覧ください。

VR動画やバーチャル映像に関するよくあるご質問

VR動画やバーチャル映像についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

バーチャル映像とは何ですか?
バーチャル映像とはVR動画とも呼ばれ、コンピュータグラフィックス(CG)などの技術を用いて、現実世界には存在しない映像を作り出す技術です。3DCGやVR(仮想現実)技術などを活用し、あたかも現実世界にいるような感覚を視聴者に与えることができます。
バーチャル体験とは何ですか?
バーチャル体験とは、バーチャル映像やVR技術を用いて、現実世界では体験できないようなことを疑似体験することです。
例えば、バーチャル旅行では、実際に旅行に行くことなく、世界中の様々な場所を観光することができます。また、バーチャルスポーツでは、実際にスポーツをせずに、その競技を体験することができます。
VR動画はどこで見られますか?
VR動画は、YouTubeやVimeoなどの動画配信サービスで視聴することができます。また、各VR機器メーカーも独自のVR動画配信サービスを提供しています。
その他にも、以下のアプリを活用することでVR動画を視聴することも可能です。
・YouTube VR
・VR Square
・DMM VR動画プレイヤー
・360Channel
・STYLY
・ハコスコ
・REALIVE360

まとめ

VR動画は仮想現実を作り出す動画のこと

バーチャル映像はVR動画とも呼ばれて、専用のゴーグルやヘッドセットを装着することで、ユーザーが現実世界と同じような体験ができる仮想現実を作り出す動画のことです。

通常動画とは異なり、ユーザーに没入感を与えられるというメリットがあります。

VR動画は、新しいエンターテイメントとしてだけではなく、企業の商品やサービスのプロモーションやオフィスツアーなど、ビジネスシーンでも活用されています。

なお、効果的なVR動画を制作するのであれば、プロの制作会社に依頼することがおすすめです。弊社では、低価格でハイクオリティな動画制作の豊富な実績があります。

動画制作サービスの詳細はこちら

また、無料相談も承っております。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

コラムカテゴリ

03-5909-3939

10:00~19:00(土日祝日除く)

お問い合わせ