販促活動や採用活動などで自社や自社商品の魅力を伝えるためには、プロモーション動画の配信が効果的です。しかし、正しい段取りで制作しないと、伝えたいメッセージが曖昧になり、プロモーション効果の薄い動画になる可能性があります。
本記事では、効果的なプロモーション動画の作り方や制作ポイントを詳しく紹介します。制作時に注意すべき点についても把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画制作サービス「ムビサク」では企業向け動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
- プロモーション動画の作り方
- 効果的なプロモーション動画を制作するポイント
- プロモーション動画を制作する際の注意点
目次
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無料で相談・問い合わせるプロモーション動画とは?
プロモーション動画とは、自社の商品やサービスを紹介するために制作される動画です。また、商品やサービスだけではなく、ブランド全体のイメージを表現することや、会社を紹介することにも活用されます。
プロモーション動画の目的は、視聴者に興味や関心を持ってもらうことです。動画は、情報量が多く、視覚的に訴求できるというメリットがあります。さらに、ナレーションやBGMを加えることで、共感や驚きを生み、印象を強化できます。そして、SNSやYouTubeなどのプラットフォームで簡単にシェアできるため、拡散効果も期待できます。
なお、動画を用いたプロモーションのメリットやデメリットについては、以下の記事も参考にしてください。
プロモーション動画の作り方
プロモーション動画は以下の手順で制作します。
- ステップ1:制作する目的を明確にする
- ステップ2:構成を作成する
- ステップ3:撮影する
- ステップ4:編集する
プロモーション動画の制作方法を一通り網羅出来るような内容になっていますので、ぜひお読みください。
下記の記事でも一般的な動画制作の流れについて記載していますので、動画制作方法について詳しく把握したい方は読んでみましょう。
ステップ1:制作する目的を明確にする
動画制作を始める前に、制作する目的を明確にしましょう。制作目的が曖昧なまま撮影や編集をしてしまうと、動画の方向性が定まらず、何を伝えたい動画かわからなくなるためです。
プロモーション動画の場合は以下のように目的を定めます。
- 商品やサービスの認知拡大や販売促進
- 新卒採用、中途採用での応募者増加
- 展示会でのリード獲得
自社の課題を洗い出し、プロモーション動画で解決できるかを事前に検討することをおすすめします。
ステップ2:構成を作成する
目的を明確にしたら、本格的に動画の制作に入ります。動画制作で最初に行うのは構成の作成です。構成を作成することによって、スムーズに撮影や編集を行えるようになります。
構成の作成では、以下の4つの作業を実施します。
- 6W1Hで整理する
- アピールポイントを探す
- メッセージを絞り込む
- 絵コンテと脚本を作成する
構成の考え方について知りたい方は下記もお読みください。
効果的な動画を制作するために活用できる構成のフレームワークについて知ることができます。
6W1Hで整理する
動画の内容を具体的に落とし込むために、6W1Hのフレームワークを利用します。
6W1Hでは、以下の表のように、はじめに6つのWについて明確にします。
要素 | 概要 |
---|---|
WHAT(何を) | 何の動画を制作したいか |
WHY(なぜ) | なぜ動画を制作する必要があるか |
WHO(誰が) | 誰がメッセージを伝える動画か |
WHERE(どこで) | 動画を配信する場所はどこか |
WHEN(いつ) | 視聴してもらうタイミングはいつか |
WHOM(誰に) | 誰にメッセージを伝えるか |
上記の6WをもとにHOW(どのような)を考えることによって、動画の方向性が具体的に定まります。
アピールポイントを探す
自社や商品・サービスからオリジナリティのあるメッセージを作成するために、アピールできるポイントを洗い出します。
以下のようなフレームワークを行い、自社の強みと弱みを調査しましょう。
フレームワークの種類 | 概要 |
---|---|
3C分析 |
下記の3つの観点から自社を取り巻く環境を洗い出す分析方法 ・Customer:顧客・市場 ・Company:自社 ・Competitor:競合 |
SWOT分析 |
自社の内部環境と外部環境を以下の4つに分けて分析する方法 ・Strength:自社の強み ・Weakness:自社の弱み ・Opportunity:外部の機会 ・Threat:外部の脅威 |
上記のように社会情勢や競合他社に目を向けることで、自社にしかない強みを客観的に把握できます。
市場や競合の情報を収集する際は、公的機関や調査会社などの信頼性の高い一次情報を活用するようにしましょう。
メッセージを絞り込む
自社の強みからターゲットに刺さりそうな項目を見つけ、メッセージを絞り込みましょう。
メッセージを多数盛り込んだ場合、何を伝えたい動画かが分かりにくくなるため、できるだけひとつに絞ることをおすすめします。
伝えたいメッセージが複数ある場合は、動画を複数に分けて制作しましょう。どのメッセージを重点的に伝えればいいかわからない場合は「費用対効果」「顧客ニーズの強さ」「独自性」などの観点から、各メッセージを点数付けし、点数が最も高いものを活用することをおすすめします。
絵コンテと脚本を作成する
伝えたいメッセージから動画の構成を作成し、絵コンテや脚本に落とし込みます。絵コンテでは、キャストの動きや撮影したい映像、ストーリーの流れなどを具体的に決め、撮影や編集にすぐに取り組めるような準備を行います。
ナレーションが必要な場合や実写撮影が必要な場合は、脚本も作成しましょう。
絵コンテの作成方法については以下の記事でも紹介しています。絵コンテの作成ポイントについて詳しく把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ3:撮影する
実写動画の場合、絵コンテをもとに必要な動画素材を作成します。撮影当日前に以下のような準備を行い、当日トラブルが発生しないようにします。
- 出演者や撮影スタッフの手配
- 撮影機材のレンタル
- ロケ地や撮影スタジオの手配
出演者を複数人の中から最適な人を決めたい場合は、オーディションの実施も必要です。
アニメーション動画を制作する場合は撮影が不要ですが、必要に応じてオリジナルイラストを制作します。
ステップ4:編集する
撮影した動画素材を一通りそろえたら、絵コンテに沿ってテロップの挿入や素材のカットを行い、1本の動画を制作しましょう。アニメーション動画を制作する場合は、イラストを絵コンテに合わせて配置し、動きをつけます。
動画のカットが終われば、BGMやナレーションを挿入し、音量やタイミングを調整します。一通り動画を制作したら最終チェックを行い、問題がなければプロモーション動画は完成です。
効果的なプロモーション動画を制作するポイント9選
効果的なプロモーション動画を制作するポイントとして以下の9点があります。
- 動画の尺を短くする
- 冒頭にインパクトのある動画を制作する
- ストーリー性のある構成にする
- トレンドを取り入れる
- スマホでも視認性が高い動画を制作する
- テロップやナレーションを活用して強調する
- 動画の雰囲気に合ったBGMを挿入する
- 参考イメージを用意しておく
- メッセージが伝わる最適な表現方法を活用する
それぞれ初めての方でも効果的な動画を製作する方法についても記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画の尺を短くする
視聴者に最後まで見てもらえるよう、短時間でテンポのいい動画を制作しましょう。長時間の尺の場合、視聴者が途中で飽きてしまい離脱されるおそれがあります。
シーンの切り替えやテロップをうまく活用し、情報を端的に伝える工夫をして、視聴者にストレスを与えないような仕組みを作りましょう。最終チェックにおいて、ムダに間延びしている箇所がないか確認し、テンポが悪ければ編集しなおすことをおすすめします。
冒頭にインパクトのある動画を制作する
冒頭3~5秒で興味を喚起できない動画は視聴者にすぐ離脱されやすいため、最初はインパクトのある内容にしましょう。
Yahoo!広告によると、3秒〜5秒で動画の訴求内容がわかる動画は、5秒以内に何の訴求をしているかわからない動画の約1.4倍以上、ブランド認知に効果があることがわかっています。
できるだけ先を見たくなる動画を制作するためにも、ターゲットに刺さるキーワードを挿入したり、何の動画かがわかるような内容にしたりしましょう。
ストーリー性のある構成にする
短い時間でもストーリー性があると、視聴者が動画の内容に興味を持つ可能性が高くなります。たとえば、商品の使い方を紹介する場合「主人公が何かに困っていて商品を使った結果、悩みを解消できた」というような動画を制作すれば、主人公の立場に近い人の購入意欲を高めることが可能です。
また、ブランドストーリーを動画にすることで、自社や自社商品の世界観を伝えられ、動画に共感した人がファン化する可能性もあります。
トレンドを取り入れる
既存の動画構成や表現方法は、多くの視聴者が見飽きているため、流行りものを取り入れて新鮮さのある動画を制作しましょう。
流行りの音楽を取り入れたり、流行りのインフルエンサーを起用したりすることで、視聴者が気になって最後まで見てくれる可能性があるのでおすすめです。
最近ではアニメーション動画もトレンドでよく活用されているため、伝えたいメッセージや自社のブランディングに合わせて取り入れてみましょう。
スマホでも視認性が高い動画を制作する
パソコンより画面の小さいスマホを利用している人でも、見やすいような動画を制作しましょう。MMD研究所の調査によると、スマホでの動画視聴率が7割を超えており、多くの人がスマホで動画を見ていることがわかります。
そのため、スマホをユーザーが視聴しやすいよう、テロップの大きさを意識して動画を制作することをおすすめします。
テロップやナレーションを活用して強調する
プロモーション動画で強調したいメッセージがあれば、テロップやナレーションを活用しましょう。テロップやナレーションは補足的な役割で、挿入することで動画の内容をより理解しやすくなる効果があります。
テロップやナレーションを挿入する際は、簡潔に伝えられるようにすることが大切です。できるだけ冗長表現を避け、直観的に伝わるような言葉選びをしましょう。
動画の雰囲気に合ったBGMを挿入する
自社や商品の世界観を伝えるには、BGMが欠かせません。自社に合ったBGMを挿入することで、そのBGMを聞くだけで自社について想起する視聴者が増え、ブランディングにもつながります。
オリジナルBGMを作成したり、有名なアーティストの曲を採用したりするなど、印象に残りやすい音楽を使って動画を制作しましょう。
参考イメージを用意しておく
自社でどのような動画を制作するかをチームで共有できるよう、参考イメージを用意しましょう。絵コンテでは伝えにくい表現もわかりやすく伝えられるため、チームでの認識のズレが小さくなり、スムーズに動画を制作しやすくなります。
制作会社に依頼する場合も、ディレクターとの打ち合わせが円滑になるので、必ず参考イメージを準備しましょう。
なお、参考イメージを用意しておくことが難しいこともあるでしょう。成果が出やすいPR動画の作り方や制作事例については、以下の記事も参考にしてください。
メッセージが伝わる最適な表現方法を活用する
商品やサービス、会社によって最適な表現方法が異なります。たとえば、商品の使い方を紹介したい場合は実写動画の方が向いている場合が多く、無形商材の紹介はアニメーションの方が適している場合があります。
もし自社でどのような表現方法を活用すればいいかわからない場合は、制作会社に相談するのもひとつの手段です。
弊社の動画制作サービス「ムビサク」でも自社の目的や解決したい課題に沿って、最適な企画・構成案を提供します。企画の案出しから構成案の作成までを無料で承っていますので、制作会社に依頼した際にどのような動画を制作できるのか知りたい方にも、ムビサクはおすすめです。
弊社では無料で動画に関する相談を行なっていますので、もしプロモーション動画に関してお悩みがありましたら、下記からお気軽にお問い合わせください。
プロモーション動画の成功事例3選
事例1:株式会社まほろば工房
事例:展示会ブースでのデジタルサイネージ動画
株式会社まほろば工房は「ネットワーク・コミュニケーションをよりよく!」をコンセプトにITサービスを提供する企業です。クラウド自動通報サービス「Symphony Call」では、展示会出展に向けて、プロモーション動画を制作しています。
展示会で3回ほど使用して、動画を見て声をかけてくれる人も多くいたようです。また、説明するときに動画を見ながら説明できるため、営業活動の効率化にもつながりました。
また、同じ構成の動画を広告用のホームページに掲載したところ、動画だけでの成果とは言えませんが、動画を掲載した後のほうがページの滞在時間も伸びました。実際に、お客様からもわかりやすいと好評だったようです。
事例2:株式会社Gakken
事例:絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」YouTubeプロモーション動画
株式会社Gakkenは、出版・コンテンツ事業を中心に、あらゆる世代に「知る喜び」や「学ぶ楽しさ」を提供をしている企業です。株式会社Gakkenから発売されている絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」では、YouTube上でのプロモーション用に動画を制作しています。
絵本の編集部では、「旧版よりスタイリッシュで洗練された感じに仕上がったね」というコメントや「ストーリーの起承転結が際立ったね」と好評のようでした。また、2023年の11月には、「Gakken【おさかなちゃんシリーズ】公式サイト」が公開されており、サイト内では、「おはなし絵本」の代表として動画が採用されています。
事例3:Spes株式会社
事例:サービスサイト掲載用のプロモーション動画
Spes株式会社は、クラウド型の販売・在庫管理ツールである「Spes(スペース)」の提供をしている企業です。動画を活用して、サービスの内容をシンプルで分かりやすく理解をしてもらうことを狙い、動画を制作しました。
Spes株式会社では、制作された動画を用いて、YouTube広告を運用しており、YouTube広告を止めてからも再生回数が伸び続けているとのことです。その結果、WEBサイトやSNSなどで引き続き動画が視聴されているといえるでしょう。
また、少なからず動画からサイトへのアクセスもあり、静止画だけではなく動画も作ってよかったと実感されているとのことです。
プロモーション動画を制作する際の3つの注意点
プロモーション動画を制作する際の注意点として、以下の3点があります。
- 著作権や肖像権に配慮する
- 制作の予算は充分に確保しておく
- 視聴者向けの動画になっているか確認する
動画の制作途中や配信後にトラブルが起きないよう、事前に注意点を詳しく把握してから制作を始めましょう。
著作権や肖像権に配慮する
音楽やイラストなどを利用する場合、著作権について必ず把握しておきましょう。
音楽であればJASRACで利用手続きが必要な場合があり、オリジナルイラストを外注した場合は、制作者と著作権について取り決めなければなりません。フリー素材についてもサイトや制作者によっては、商用利用できない場合があるので、利用規約は必ず確認しましょう。
実写動画の場合は出演者との契約期間の関係もあり、期間が過ぎると配信できなくなる可能性があるため、肖像権への配慮も必要です。
制作の予算は充分に確保しておく
効果的なプロモーション動画を制作するには高度な制作技術が必要で、コストが大きくなりやすいです。とくに自社で制作する場合は、編集スキルの育成にかかるコストや人件費などが発生し、高額になりやすい傾向にあります。
自社で制作するよりも動画制作会社に依頼した方が安くなるケースもあるため、一度見積もり依頼して比較検討を行いましょう。
なお、見積もりの金額の目安については、以下の記事でも記載しています。制作会社に依頼する際に低コストで抑える方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。
視聴者向けの動画になっているか確認する
自社で制作した場合、動画の内容を自社の社員は理解できても、一般の人が見たらわからない可能性があります。専門用語をかみ砕かずに使っている場合や、特定の情報を周知の事実だとして解説している場合があるため注意が必要です。
できるだけ多くの人が理解できる動画を制作するには、自社のことを知らない人に見てもらい、わからない内容があったかを確認してもらいましょう。
プロモーション動画の作り方に関するよくあるご質問
プロモーション動画の作り方についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- 動画プロモーションとは何ですか?
- 動画プロモーションとは、商品やサービスの認知度を向上させたり、販売促進を図ったりするために、動画を活用することです。動画は視覚と聴覚に訴えかけるため、テキストや画像よりも効果的に情報を伝えることができます。また、様々な場所で配信することができるため、幅広いターゲット層にリーチすることができます。
- 動画プロモーションのメリットは何ですか?
- 動画プロモーションのメリットは、文字や写真だけで伝わりづらい、商品やサービスの魅力をわかりやすく表現できることです。音と映像によるストーリー展開は視聴者の記憶に残りやすく、購買意欲の向上にもつながります。そのため、ブランドイメージの訴求や認知度アップから、購入の後押しまで幅広く利用できます。
- 動画による情報発信のデメリットはありますか?
-
動画による情報発信には、次のデメリットがあります。
・制作に時間と費用がかかる
・視聴者が途中で離脱する可能性がある
・誤解を与える可能性がある
・著作権に注意する必要がある
動画による情報発信は効果的な手段です。しかし、上記のようなデメリットを理解した上で、動画による情報発信を行っていくことが大切です。
まとめ
効果的なプロモーション動画を制作するには、制作目的を明確にし、目的に沿ってメッセージや構成を作成することが重要です。印象に残る動画を制作するために、ストーリー性のある構成を作ったり、冒頭でインパクトのあるメッセージを伝えたりなどして、視聴者の興味を喚起できる動画を制作しましょう。
また、自社で効果的なプロモーション動画を製作するのが難しいと感じている方は、制作会社への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。
弊社の動画制作サービス「ムビサク」では、自社の課題について徹底的にヒアリングし、解決につながるような動画を制作できます。これまで培ってきた動画制作のノウハウから、制作目的に沿った効果的なプロモーション動画を提供します。
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