コラム

アニメーション動画で使われる8種類の表現方法|ビジネスで活用するメリットも解説

アニメーション動画で使われる8種類の表現方法|ビジネスで活用するメリットも解説

アニメーション動画にはイラスト素材を動かすだけのシンプルなアニメーションや、3DCGを使ったアニメーションなど、さまざまな表現方法があります。 たくさんある表現から自社に合うアニメーションを作成するには、それぞれの表現方法の特徴を理解することが大切です。

本記事では、ビジネスシーンで利用されている8種類のアニメーションの表現方法について紹介します。 この記事を読めば、自社で制作したいアニメーション動画のイメージがつかめるので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもアニメーション動画とは

アニメーション動画は「イラストや図形、テキストなどに動きをつけた動画」のことです。 イラストツールでキャラクターや背景などをデザインし、編集ソフトを使ってアニメーションを作成します。

アニメーションと聞くと、マンガや小説を映像化した作品をイメージするかもしれません。 しかし最近では、会社紹介や商品・サービス紹介など、ビジネスシーンでもアニメーションが活用されています。 アニメーションにはさまざまな表現方法があり、表現方法によって視聴者の印象が変化します。

アニメーション動画で使われる8種類の表現方法

表現方法を把握することが重要

自社に適したアニメーションを作成するには、表現方法を把握することが重要です。ビジネスシーンで使われる表現方法として以下の主に8種類がありますので、詳しく読んでみましょう。

  • 1:キャラクターアニメーション
  • 2:3Dアニメーション
  • 3:ホワイトボードアニメーション
  • 4:モーショングラフィックス
  • 5:インフォグラフィックアニメーション
  • 6:タイポグラフィアニメーション
  • 7:ストップモーションアニメーション
  • 8:ロトスコープ・アニメーション

どのアニメーションが自社に向いているかを把握したい方は必見です。

1:キャラクターアニメーション

キャラクターアニメーションは「キャラクターに動きを付ける動画」のことです。 人や動物などのキャラクターを動かして商品や会社を紹介することで、印象に残りやすい動画を作成できます。 実写よりもやわらかい印象を与えられるため、視聴者も親しみやすい傾向にあります。

キャラクターアニメーションはイメージキャラクターを持っている会社に有効です。 自社のキャラクターを映像化することで、認知度アップやブランディングに活用できます。

事例として、0~3才児向けの絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」のプロモーション動画を見てみましょう。

動画事例:絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」YouTubeプロモーション動画

絵本に出てくるキャラクターを動かして内容を紹介することで、飽きの来ない動画になっています。

2:3Dアニメーション

CG技術を活用したアニメーションのことを「3Dアニメーション」と呼びます。立体的な表現が可能でリアリティのある動作を視聴者に見せられます。 3Dアニメーションは商品紹介で製品の内部を紹介したい時のように、実写では撮影が難しい場合に有効です。

トヨタ自動車のエンジンの仕組みに関する動画を事例として紹介します。

引用:新型直列4気筒2.0L直噴エンジン「Dynamic Force Engine(2.0L)」

新型のエンジンの仕組みについてCGを使用することで、燃費と出力の良さが具体的に伝わります。 トヨタ自動車の技術力が具体的に理解できるため、消費者の関心を高められるでしょう。 ただし、リアリティを求めると制作費が高くなるので注意が必要です。

3:ホワイトボードアニメーション

ホワイトボードアニメーションは、ホワイトボードにイラストやテキストを書いて説明する描写を映像化した動画です。 情報に動きを付けて表現できるため、スライドショーよりも理解しやすくターゲットが最後まで飽きずに視聴できます。

シンプルなアニメーションのため汎用性が高く、サービスの紹介や会社の説明などビジネスシーンでも利用可能です。 キャラクターの挿入や、BGMや効果音をつけることでマイルドな印象を与えられます。

弊社で制作したホワイトボードアニメーションを見てみましょう。

動画事例:ホワイトボードアニメーション

こちらはムーンファクトリー社のDXサービス紹介動画です。 専門的で理解するのに時間がかかるBtoB向けサービスを、ホワイトボードアニメーションで重要なポイントをわかりやすく伝えられます。

4:モーショングラフィックス

モーショングラフィックスは、以下のような静止画の素材に動きをつけて表現したアニメーション動画です。

  • 写真
  • 図形
  • イラスト
  • 文字
  • ロゴ

人物のイラストであれば顔の表情を変えたり、企業のロゴマークであれば変形させたりできます。 イラストに動きをつけることで、静止画よりもより多くの情報を伝えられます。ムダな視覚情報が少ないため、直観的にメッセージが伝わるでしょう。

弊社で制作したAppmart株式会社のアニメーション動画をご覧ください。

動画事例:YouTube広告用アニメーション

モーショングラフィックスを活用すれば、30秒という短い時間でも必要な情報を盛り込み、ストーリー性のある動画を仕上げられます。キャラクターに動きがあることで、親近感のある雰囲気を演出できます。

5:インフォグラフィックアニメーション

インフォグラフィックアニメーションはモーショングラフィックスのひとつで、数値データを利用してグラフや表、イラストなどを映像化した動画です。 数値データがわかりやすく表示されるため、視聴者が瞬時に情報を理解できる仕組みを作れます。

ビジネスでは以下のシーンで活用できます。

  • サービスの紹介
  • 決算発表
  • 新卒・中途採用

例として、弊社で制作した就活生向けの会社説明動画を見てみましょう。

動画事例:就活生に向けた会社説明動画

20秒程度の動画ですが、紹介したい数字情報をわかりやすく伝えられるように工夫しました。 たとえば、社員の通勤手段の割合を見ると、通勤手段をイラストで解説しています。徒歩や自転車は人数でも割合を表現しており、直観的にイメージしやすいです。

6:タイポグラフィアニメーション

テキストやロゴに動きをつけた文字のみの動画を「タイポグラフィアニメーション」といいます。映画やドラマのタイトルに使われている表現方法です。 文字のフォントやモーションを入れるだけで、キャッチコピーの印象がガラッと変わります。ナレーションや効果音を付けることで、より多くの視聴者を惹きつけられるでしょう。

例として、楽天のセールの告知動画を紹介します。

引用:楽天スーパーSALE(2012/3/4)CM動画[公式]

情報を分かりやすく伝えられるかつ「車が半額」とインパクトのある言葉を強調でき、視聴者が思わず見てしまうような動画です。

7:ストップモーションアニメーション

ストップモーションアニメーションは、実際にある物体を1コマずつ動かして写真を撮り、写真をつなげて映像化するアニメーションのことです。 アニメ作品としては「ピングー」や「ひつじのショーン」などで使われています。

ストップモーションアニメーションには以下のような種類があります。

  • カットアウトアニメーション:切り紙や布などを使って撮影するアニメーション
  • クレイアニメーション:粘土で作った人形を動かして撮影するアニメーション

コミカルな動きによって親近感を持ちやすくできるのが特徴です。ただし、撮影や制作に時間がかかり、コストが高くなる傾向にあります。

以下は吉本興業のSDGsに関するクレイアニメーションの事例です。

引用:まるむし商店・磯部のSDGsクレイアニメ劇場#1「貧困をなくそう」

少しぎこちない動きになりますが、穏やかな雰囲気を出せるため印象に残りやすいでしょう。 言葉がなくても幅広い世代にメッセージを伝えられるのも魅力的な点です。

8:ロトスコープ・アニメーション

ロトスコープ・アニメーションは、実写の映像を1枚ずつトレースしてアニメーション化する表現方法のことです。 実写ベースであるためリアリティのある細かい動きを表現できます。ただし、制作するのに膨大な時間とコストが発生します。

例として、豊島区のプロモーション動画を見てみましょう。

引用:「東アジア文化都市2019豊島」プロモーション映像(フルバージョン)

この動画は少女の目線から豊島区を描いたアニメーションです。 少女の表情の変化が繊細に描かれており、動画内のキャッチコピー「はらはら、どきどき」が伝わる映像となっています。

アニメーション動画を活用する4つのメリット

実写かアニメーションのどちらがいいのか

アニメーション動画の種類について紹介しましたが、そもそもアニメーションを使って動画制作するとどのような効果があるのでしょうか。 この記事を読んでいる人の中には「実写かアニメーションのどちらがいいのか」と悩んでいる方もいるでしょう。

ここでは、アニメーション動画を活用するメリットとして以下の4つを紹介します。

  • メリット1:表現の自由度が高い
  • メリット2:メッセージをわかりやすく伝えられる
  • メリット3:修正が簡単にできる
  • メリット4:実写よりコストを抑えやすい

アニメーションで制作する判断材料になるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。

メリット1:表現の自由度が高い

アニメーション動画にはさまざまな表現方法があり、実写では不可能な表現ができます。 たとえば、キャラクターが空を飛んだり、動物のキャラクター同士で会話したりすることが可能です。

3Dであれば商品の内部や医薬品の効果のイメージなど、実写でできない描写もリアルに再現できます。 リアリティな表現も実写よりラフな印象を与えられるため、視聴者が親近感を抱きやすくなります。

メリット2:メッセージをわかりやすく伝えられる

アニメーション動画では不要な情報を排除して、伝えたいメッセージに重点においた動画を制作できます。 膨大な情報を視覚と音声で簡単に伝えられるため、視聴者が理解しやすく好印象を与えられるでしょう。

複雑な説明が必要なBtoB商材でも、イラストによって表現をやわらかくして簡潔に伝えられます。 アニメーション動画は会社の事業紹介や採用情報の動画などに最適です。

メリット3:修正が簡単にできる

アニメーションの制作はイラストツールや編集ソフトで完結できるため、イラストの修正や動画編集が比較的簡単です。 イラストの素材が足らなくなった場合でも、デザイナー1人の工数に余裕があればすぐに着手できます。

一方、実写の場合は簡単に修正できません。もし撮り忘れがあった場合、撮り直しによる膨大なコストが発生します。 スタジオのレンタルやキャストの手配など作業量も多く、スケジュール調整も大変です。 修正の観点から考えると、アニメーション制作の方が気軽に着手できるでしょう。

ただし、修正や変更点が多いとアニメーション動画でもコストが発生します。制作会社に依頼した場合料金が増大するため注意してください。

メリット4:実写よりコストを抑えやすい

実写の場合、撮影費として以下のような支払い項目があります。

  • 撮影スタッフの人件費
  • 撮影機材のレンタル費
  • キャストの出演料
  • スタジオのレンタル費
  • ロケ地の利用料

上記のように実写の撮影には多くの人が関わり、撮影のための機材や場所をレンタルするコストが発生するため、費用が高くなりやすいです。

一方、アニメーションはパソコンさえあれば制作できるため、実写よりコストを抑えられる傾向にあります。 ただし、高精度なCGを用いたアニメーションや工数のかかるストップモーションアニメーションを制作する場合、実写より高くなる可能性があるでしょう。

アニメーション動画は自作できる?

アニメーションを制作する方法として、自社で作成する方法と制作会社に依頼する方法があります。 自社で制作する場合、編集ソフトやデザインツールを揃えていれば問題なく作れます。 制作会社を通さないため、スケジュールの調整に融通がききやすいのが自社制作ならではのメリットです。

しかし、社員に編集技術やデザインスキルがないと品質の低い動画になります。人件費やソフトウェアの費用も発生するため、結果的に制作費が高くなることもあります。 社員の業務負担も大きくなることからアニメーションの自作はおすすめできません。アニメーション制作未経験の方は、動画制作会社に依頼することをおすすめします。

もし動画制作を低価格で制作したい方は、弊社の動画制作サービス「ムビサク」への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。 ムビサクでは5万円からアニメーションの制作が可能です。企画や構成案、絵コンテの作成も無料で実施しています。

ビジネスシーンでアニメーション動画を活用したい方は、下記リンクよりお気軽にお問い合わせください

アニメーション動画の制作依頼をするときの4つのポイント

アニメーション動画の制作依頼をするときのポイント

アニメーション動画の制作依頼をするときのポイントとして、以下の4つがあります。

  • 具体的にどのような動画を作りたいか決めておく
  • 制作会社の得意分野を確認する
  • 納期を決める
  • 予算を決める

事前準備について把握することで、制作会社にイメージ通りの動画を制作してもらえる可能性が高まります。

具体的にどのような動画を作りたいか決めておく

前提として、動画を制作する目的や制作したい動画のイメージを明確にしましょう。目的が曖昧だと方向性があやふやになり、本来伝えたかったメッセージが伝わらない動画になるためです。

以下のような項目を明確にしてから制作会社に依頼することをおすすめします。

  • 伝えたいことは何か?
  • ターゲットは誰か?
  • 動画で得たい成果は何か?
  • どのような表現方法を用いたいのか?

また、制作会社と認識に相違がないよう、参考動画を用意して制作したい動画のイメージを共有できるようにしましょう

制作会社の得意分野を確認する

制作会社によって得手不得手があるので、事前に制作会社の特徴を調べてから依頼先を選んでください。 たとえば、採用動画を作りたい場合、採用活動に強い動画制作会社や採用支援サービス会社などに依頼することをおすすめします。

表現技術でも3Dアニメーションに対応できる企業とできない企業もあるので、事前に調査しておきましょう。 制作会社のホームぺージから実績や事業内容を確認し、自社の課題を解決できる動画制作会社を選んでみてください。

納期を決める

動画を使用するときまでに納品してもらえるよう、必ず制作会社に納期を伝えましょう。 アニメーションの種類や動画の尺によって制作期間が変わりますが、少なくとも1ヶ月以上はかかります。 初校が提出されても修正が発生することがあるため、想定以上に時間がかかる場合も少なくありません。

期日までに動画を制作してもらうためにも、事前に「○○日のプロモーションに必要」のように理由を明確に伝えましょう。

予算を決める

出費が大幅に増えないように予算を決めることも大切です。制作会社は予算内で最適な動画を提案してくれるため、必ず予算を伝えましょう。 制作会社は予算に応じて見積もりを作成してくれます。低価格の会社で制作したい方は複数社に見積もりを依頼して、最も安い企業を選択することをおすすめします。

ただし、契約後に追加で費用が発生する会社もあるので、事前に追加費用についても聞いておきましょう。

まとめ

最適な表現方法を選択してアニメーション動画を制作

アニメーション動画は表現方法によって利用できるシーンや与える印象が異なります。 自社の動画を制作する目的を把握し、最適な表現方法を選択してアニメーション動画を制作しましょう

なお、自社の課題を解決するためにアニメーション動画を活用したいのであれば、動画制作会社に依頼することをおすすめします。 動画制作会社に依頼することで高品質な動画を制作できるため、動画によって目標の達成に近づくでしょう。

弊社の動画制作サービス「ムビサク」でも、課題解決に向けた本格的な動画制作を承っています。

低価格でアニメーション動画を制作できますので、興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせください

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