動画広告・SNS広告コラム

Facebook動画広告の完全攻略ガイド!成功事例や配信方法と費用相場を徹底解説

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

Facebook動画広告の完全攻略ガイド!成功事例や配信方法と費用相場を徹底解説

Facebookは世界中にユーザーのいるSNSであり、マーケティングの強力なプラットフォームとしても注目を集めています。なかでもFacebook動画広告は、視覚的な訴求力と高精度なターゲティングを活かし、多くの企業がブランド認知やコンバージョン向上を目的に活用しています。

しかし、効果を最大化するには、配信場所や広告の種類、課金方式など、正しい知識と戦略的な運用が欠かせません。本コラムでは、Facebook動画広告の基本からメリット、配信方法、成功事例、費用相場や制作のポイントまでを徹底解説します。ぜひ、参考にしてください。

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ムビサクのFacebook動画広告の制作について詳しく知りたい方はこちら

  • Facebook動画広告を導入するメリット
  • Facebook動画広告の配信場所と目的
  • Facebook動画広告の種類と入稿規定や課金方式

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Facebook動画広告とは?

Facebook動画広告とは、Facebookのタイムラインやストーリーズなどに表示される動画形式の広告のことを指します。画像やテキストだけでは伝えきれない情報や雰囲気を、映像と音声を組み合わせて伝えられる点がメリットです。

例えば、商品の使い方やサービスの利用イメージなどを実際の映像で紹介することで、ユーザーの理解を深め、購買や問い合わせといった行動につなげやすくなります。また、スマホでの閲覧を前提に最適化された設計がされており、縦型やスクエア型の動画でもスムーズに表示されるため、視認性や訴求力の面でも効果が期待できます。

なぜFacebookで動画広告が配信されるのか?

サイバーエージェント|2023年国内動画広告の市場調査

引用:サイバーエージェント|2023年国内動画広告の市場調査

上記の株式会社サイバーエージェントと株式会社デジタルインファクトが共同で実施した国内動画広告の市場調査によると、2023年の動画広告市場は、6,253億円に達しています。これは、前年比112%増という、動画広告市場の拡大を表しています。

動画広告の配信媒体のなかでも、Facebookは実名登録制のSNSであり、年齢や性別、興味関心、居住地などのユーザー情報をもとに、詳細なターゲティングができる仕組みを備えています。そのため、広告主は自社の商品やサービスに関心を持ちやすい層に向けて、効率的にアプローチすることができます。

Facebook広告では動画のデザインが重要視される

株式会社IDEATECH「Facebookのリード獲得広告に関する実態調査」

引用:株式会社IDEATECH「Facebookのリード獲得広告に関する実態調査」

Facebook広告において、視覚的に印象を残す動画デザインは効果に大きく影響します。特にユーザーがスクロール中に瞬時に目を止めるには、冒頭で興味を引く構成や鮮やかな色使い、わかりやすい演出が求められます。

上記のデータは株式会社IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画による「Facebookのリード獲得広告に関する実態調査」の結果です。Facebookのリード獲得広告を配信する際に重視する広告デザインの要素として、69.8%が「画像や動画のデザイン」と回答しています。

動画のデザインが、視聴完了率やコンバージョン率の向上につながるため、単に動画を作るだけでなく、どのように見せるかという観点が重要となります。

Facebook動画広告を導入するメリット

Facebook動画広告を導入するメリット

Facebook動画広告を導入するメリットとして、以下のような点があげられます。

  • 実名登録による詳細なターゲティングができる
  • 動画と静止画とテキストで訴求ができる
  • 効果検証がしやすくPDCAが回しやすい
  • 目的や目標に応じて広告を設定できる
  • スマホ画面いっぱいに広がり印象が残りやすい

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

実名登録による詳細なターゲティングができる

Facebookは実名登録が基本であり、年齢や性別、興味関心、職業、地域など、多様な属性情報が蓄積されています。これにより、広告主は自社の商品やサービスに関心を持ちやすい層に対して、精度の高いターゲティングが可能になります。

例えば、新しい化粧品の動画広告を、美容やコスメに関心がある20代女性に絞って配信すれば、効率よく認知や反応を得ることができます。こうしたデータに基づいた配信は、無駄な広告費を抑えるだけでなく、ユーザーにとっても興味のある情報として受け取られやすくなり、双方向にとって納得感のあるコミュニケーションを実現します。

動画と静止画とテキストで訴求ができる

Facebook動画広告は、動画だけでなく、静止画やテキストを組み合わせて多角的に情報を伝えることができます。動画では商品の使用シーンやストーリーを見せつつ、静止画でポイントを補足したり、テキストでキャンペーン情報や購入リンクを追加したりすることで、ユーザーにとってわかりやすく魅力的な構成になります。

例えば、動画で商品の使い方を紹介し、価格や割引情報を記載した静止画や説明文を添えることで、より具体的な行動を促すことができます。このようにひとつの広告枠の中で複数の要素を活用できる点は、訴求力を高めるうえで大きなメリットになります。

効果検証がしやすくPDCAが回しやすい

Facebook動画広告では、再生回数やクリック率、視聴完了率、コンバージョン数といった多様な指標がリアルタイムで可視化されます。これにより、広告の成果を数字で把握しやすく、改善点の発見にもつながります。

例えば、動画の冒頭部分での離脱が多ければ、冒頭の構成を変更するなどの対応が検討できます。効果を確認しながら内容や配信設定を調整することで、PDCAサイクルを効率よく回すことが可能になり、次回以降の配信でも無駄を省きつつ精度を高められます。このように、施策の見直しと改善を短期間で行いやすい点は、WEB広告ならではの大きなメリットといえるでしょう。

目的や目標に応じて広告を設定できる

Facebook動画広告は、単なる視聴数の獲得だけでなく、ブランド認知、エンゲージメント、WEBサイトへの誘導、コンバージョン促進など、目的に応じて柔軟に設定できる点が魅力です。例えば、新商品の発売を広く知らせたい場合には認知向上を目的とした配信が有効ですが、購入を促したい場合には、購入完了ページへのリンクやクーポン情報を含めた動画設計が適しています。

このように目標に合わせた広告設計ができることで、ムダな配信を避けながら狙った成果につなげやすくなります。そのため、施策ごとに最適な配信方法を選べる柔軟性は、Facebook動画広告の運用において大きな強みといえるでしょう。

スマホ画面いっぱいに広がり印象が残りやすい

スマホの普及により、Facebookを利用するユーザーの多くがモバイル端末からアクセスしています。そのため、動画広告も縦型やスクエア型を採用することで、画面全体に映像が広がり、視覚的に強い印象を与えることができます。

例えば、縦型動画でアパレル商品のファッションスタイルを紹介すれば、スマホの画面をフルに活用して臨場感を演出でき、ユーザーの注意を引きやすくなります。また、スワイプ操作の中で自然に表示されるため、違和感なく広告が視界に入る点もメリットです。こうしたモバイル最適化された動画広告は、印象に残りやすく、ブランドや商品を記憶してもらうきっかけづくりに役立ちます。

Facebook動画広告の配信場所

Facebook動画広告の配信場所

Facebook動画広告の配信場所は「Facebook」だけではなく、運営するMeta社のさまざまなSNSで視聴されます。配信場所としては、主に以下があります。

  • Facebook
  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Network
  • Threads

ここでは、それぞれの配信場所について詳しく解説していきます。ぜひ、Facebook動画広告を配信する際の参考にしてください。

Facebook

Facebookは幅広い年代のユーザーが日常的に利用するプラットフォームであり、動画広告の配信先として安定した効果が見込めます。特にニュースフィードやストーリーズへの掲載では、ユーザーが自然に情報を受け取る導線の中に広告が組み込まれるため、押しつけがましさを感じさせにくい点がメリットです。

例えば、知人の投稿を見ている流れで、同じ関心分野に関連する商品紹介動画が表示されれば、広告に対する心理的ハードルが下がり、受け入れやすくなります。また、投稿に対する「いいね」やコメント、シェアなどの反応も得やすく、エンゲージメントを高めるきっかけとしても活用できます。

なお、Facebookに投稿できる動画についてはこちらの記事でもまとめています。

Instagram

Instagramは視覚的なコンテンツが中心のSNSであり、写真や動画との親和性が高い媒体です。ストーリーズやリール、フィード投稿のいずれにも動画広告を配信でき、ユーザーの閲覧体験に自然になじむ形で情報を届けることができます。

例えば、リール上で流れる短尺の動画広告に音楽やテロップを組み合わせることで、楽しみながら広告を視聴してもらえる可能性が高まります。特に若年層やトレンドに敏感なユーザーが多く、ブランドの世界観やメッセージを映像で伝えたい場合には効果的な配信先となります。Instagramのカルチャーに合った表現が、広告成果を左右する重要な要素になります。

なお、Instagramに投稿できる動画については、こちらの記事も参考にしてください。

Messenger

MessengerはFacebookと連携するメッセージングアプリであり、個人間の会話を中心に利用されています。広告はチャット一覧の中や会話中のインターフェースに表示されるため、ユーザーの注意を引きやすい環境にあります。

例えば、友人との旅行計画に関する会話の中で、近隣のホテルや観光ツアーの紹介動画が表示されれば、興味を持ちやすくなる可能性があります。また、Messengerの広告には「今すぐ予約」や「詳細を見る」といったCTAを設けることもでき、会話の流れを妨げずに自然にアクションを促せる点もメリットです。そのため、日常会話に寄り添った広告展開ができる点で、活用価値のある配信先といえます。

Audience Network

Audience Networkは、Facebook以外の外部アプリやウェブサイトに動画広告を配信できるネットワークです。これにより、Facebookの広告管理画面を使いながらも、Facebook外の多様なメディアにリーチを広げることが可能になります。

例えば、ゲームアプリを利用しているユーザーに対し、プレイの合間に動画広告を表示することで、興味を引きながら別のアクションへ誘導する流れを作れます。Facebookのデータを活用したターゲティングも行えるため、関心の高いユーザーに絞って効率的に配信できる点が魅力です。

Threads

ThreadsはInstagramと連携したテキスト中心のSNSとして登場し、日常的な発信や雑談に適した場として注目を集めています。現在はスタートしたばかりであり、広告配信の機能が限定的です。しかし、Meta社のサービスであることから、将来的にはFacebook広告の一部として動画広告が展開される可能性があります。

例えば、カジュアルな話題が飛び交うタイムラインの中で、自然なトーンの短い動画広告が表示されれば、他の配信面とは異なるタッチポイントとして機能することも考えられます。利用者の行動傾向やコンテンツの性質を踏まえたうえで、今後の運用方法を検討していくことが大切です。

Facebook動画広告を配信する目的

Facebook動画広告を配信する目的

Facebook動画広告を配信する目的として、主に以下のような点があげられます。

  • 認知拡大(ブランドの認知度向上)
  • 興味・関心の喚起(エンゲージメント向上)
  • コンバージョン促進(購入やお問い合わせなど行動誘導)

ここでは、それぞれの目的や用途について詳しく解説していきます。

認知拡大(ブランドの認知度向上)

Facebook動画広告は、ブランドや商品の存在そのものをより多くの人に知ってもらいたいときに効果を発揮します。視覚と音声を組み合わせた動画は、情報量が多く印象にも残りやすいため、初めて見る人にも内容を伝えやすいのが魅力です。

例えば、新たに立ち上げたアパレルブランドの世界観やコンセプトを伝える動画を配信すれば、まだ接点のなかったユーザーの目に留まりやすくなり、認知のきっかけとなる可能性があります。広告の目的を認知の拡大にすることで、幅広い層に届ける最適な仕組みが用意されている点も活用しやすいポイントです。

興味・関心の喚起(エンゲージメント向上)

Facebook動画広告は、ただ見てもらうだけでなく、ユーザーの興味や関心を引き出し、反応につなげたいときにも適しています。コメントや「いいね」、シェアといったアクションが得られれば、情報の広がりとともに、ユーザーとの関係性も深まっていきます。

例えば、季節限定メニューを紹介するショート動画を配信し、動画のなかで「あなたのお気に入りはどれですか?」と投げかければ、自然とコメントが生まれやすくなります。このように、ただ情報を流すだけでなく、双方向のコミュニケーションを意識した設計が、エンゲージメントの向上には効果的です。

コンバージョン促進(購入やお問い合わせなど行動誘導)

Facebook動画広告は、商品の購入やサービスへの問い合わせ、資料請求といった具体的な行動へと導きたい場合にも活用できます。動画内に設置されたリンクやCTA(行動喚起)によって、視聴後すぐにアクションを起こしやすい環境が整えられているのが魅力です。

例えば、オンラインショップのセール告知動画に「今すぐチェック」というボタンをつければ、興味を持ったユーザーをスムーズに購入ページへ誘導できます。また、コンバージョンを目的とした広告設計では、視聴者の心理や導線を意識した構成が重要になり、タイミングやメッセージ次第で成果に差が出ることもあります。

Facebook動画広告の種類と入稿規定

Facebook動画広告の種類と入稿規定を以下の表にまとめました。

アスペクト比 最大ファイルサイズ 動画尺の長さ
Facebookフィード広告 1:1

4:5

4GB 1秒~241分
Facebookインストリーム動画広告 16:9~1:1 4GB PC:5秒~15秒

モバイル:5秒~10分

Facebookストーリーズ広告 9:16 4GB 1秒~2分
Facebookリール広告 9:16 4GB 4秒~15秒

引用:Facebook広告ガイド

Facebookフィード広告

アスペクト比 最大ファイルサイズ 動画尺の長さ
Facebookフィード広告 1:1

4:5

4GB 1秒~241分

Facebookフィード広告は、ユーザーがニュースフィードをスクロールしている最中に自然に表示される形式の動画広告です。一般の投稿と同じように表示されるため、広告としての違和感が少なく、ユーザーの目に留まりやすいのが特徴的です。

例えば、商品の使い方を紹介する短い動画をフィードに掲載することで、日常的な情報収集の流れの中に広告をなじませ、自然な形で視聴してもらうことができます。コメントやシェアといったアクションを得やすい点もあり、エンゲージメント向上を目指す施策にも適しています。そのため、投稿形式を活かした柔軟な訴求が可能な広告手法といえます。

Facebookインストリーム動画広告

アスペクト比 最大ファイルサイズ 動画尺の長さ
Facebookインストリーム動画広告 16:9~1:1 4GB PC:5秒~15秒

モバイル:5秒~10分

Facebookインストリーム動画広告は、Facebook内で再生される動画コンテンツの途中に挿入される形式の広告です。ユーザーが動画を視聴している最中に表示されるため、強制的に目に入る機会がある一方で、視聴の妨げとならない工夫も求められます。

例えば、短時間で商品の魅力を伝える構成や、音声がなくても内容が理解できる字幕付きの動画を用いることで、途中離脱を防ぎながら伝えたい情報を届けることができます。Facebookインストリーム動画広告の形式は、一定の注目を得た状態で再生されるため、印象を残す目的にも活用しやすいのが特徴です。

Facebookストーリーズ広告

アスペクト比 最大ファイルサイズ 動画尺の長さ
Facebookストーリーズ広告 9:16 4GB 1秒~2分

Facebookストーリーズ広告は、24時間で消えるストーリーズ投稿の間に表示される、縦型の全画面動画広告です。没入感のある表示形式で、ユーザーの視覚を強く引くことができる反面、短時間での訴求が求められるため、テンポのよい構成が重要になります。

例えば、期間限定キャンペーンを明るいBGMとキャッチコピーで紹介すれば、自然な形で視聴者の関心を引きつけやすくなります。また、画面をタップするだけでWEBサイトへ遷移できる機能があるため、行動を促す導線も作りやすいです。そのため、短い時間で興味を引く工夫が成果を左右する形式といえるでしょう。

Facebookリール広告

アスペクト比 最大ファイルサイズ 動画尺の長さ
Facebookリール広告 9:16 4GB 4秒~15秒

Facebookリール広告は、短尺の縦型動画が連続で表示されるリール機能の中に挿入される動画広告です。エンタメ性が重視されるリールの特性上、広告であっても自然なコンテンツのように見せる工夫が求められます。

例えば、実際の使用シーンを軽快な音楽とともに紹介するような構成にすることで、視聴者に「広告らしさ」を感じさせず、スムーズに情報を受け取ってもらいやすくなります。Facebookリール広告はスワイプ動作で次々と切り替わる環境にあるため、冒頭数秒の映像で注意を引くことが成果に直結します。そのため、テンポと親しみやすさが鍵となる配信形式といえるでしょう。

Facebook動画広告の3つの課金方式

Facebook動画広告の3つの課金方式

Facebook動画広告には、以下の3種類の課金方式があります。

  • CPC(クリック課金)
  • CPM(インプレッション課金)
  • ThruPlay(動画再生課金)

ここでは、それぞれの課金方式について詳しく解説します。広告の目的や用途に合わせて、最適な課金方式を選びましょう。

CPC(クリック課金)

CPC(Cost Per Click:クリック課金)は、広告が表示された回数にかかわらず、ユーザーが実際に広告をクリックしたタイミングで課金が発生する仕組みです。広告に興味を持って反応したユーザーに対してのみ費用が発生するため、予算の無駄を抑えやすいのが魅力です。

例えば、新商品の販売ページに誘導する動画広告を配信し、興味を持った人だけがクリックして詳細ページへアクセスするような流れであれば、成果に直結する反応だけに課金できることになります。クリック数が多いほど費用は増えますが、その分だけ反応を得られているという点では、効率的な広告運用がしやすい課金方式といえるでしょう。

CPM(インプレッション課金)

CPM(Cost Per Mille:インプレッション課金)は、広告が1,000回表示されるごとに課金が発生する方式で、クリックや再生にかかわらず、純粋な表示回数に基づいて費用が決まります。多くの人に情報を届けたい認知目的の広告と相性が良く、特に広範囲にブランドを知ってもらいたいケースに向いています。

例えば、新しいサービスのリリースにあたって、存在自体を広く知ってもらうための動画広告を配信する場合、まずは認知を優先してCPMを選ぶことで、表示数を重視した戦略が組めます。広告が見られた数に対して課金されるため、露出重視の施策に適した選択といえるでしょう。

ThruPlay(動画再生課金)

ThruPlay(動画再生課金)は、広告動画が最後まで、または15秒以上再生された場合にのみ課金される形式です。視聴の質に重点を置いた課金方式であり、動画の内容がしっかりと伝わったと判断できる場合にのみ費用が発生する点が特徴です。

例えば、商品の特徴を15秒程度でまとめた動画広告を作成し、視聴者に内容をきちんと伝えたい場合には、ThruPlayを選ぶことで、再生の途中で離脱された分には課金されず、費用対効果を高めやすくなります。視聴完了に近い体験を重視する場合に適しており、ブランド理解やサービス説明などに向いている課金モデルです。

Facebook動画広告の配信方法と設定の流れ

Facebook動画広告の配信方法と設定の流れ

Facebook動画広告の配信方法と設定の手順は、主に以下の流れで進みます。

  • step1:Facebookアカウントの立ち上げ
  • step2:広告キャンペーンの作成
  • step3:広告セットの作成
  • step4:広告クリエイティブの入稿

ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

step1:Facebookアカウントの立ち上げ

Facebookで広告を配信するには、まず広告マネージャーを利用するためのアカウントを立ち上げる必要があります。ビジネスマネージャーを作成し、ページや支払い方法の設定を行うことで、広告配信の基本環境が整います。

例えば、複数人で広告を管理するチームであれば、権限を分けて担当者を登録しておくと、運用やレポート管理がスムーズになります。アカウントの立ち上げは広告運用の土台となる部分なので、初期段階で情報を正確に登録し、今後の運用に支障が出ないよう準備することが大切です。丁寧な初期設定が、その後の効果測定にもつながります。

step2:広告キャンペーンの作成

アカウントの準備が整ったら、次に広告キャンペーンを作成します。ここでは広告の目的を選択することが求められ、「認知度の向上」「トラフィックの増加」「コンバージョンの獲得」など、目指すゴールに応じて最適な選択をする必要があります。

例えば、期間限定セールの訴求が目的であれば、コンバージョンを重視したキャンペーン設計が有効です。目的に合わせて広告の配信ロジックが最適化される仕組みのため、最初にこの設定を誤ると、期待した効果が得られにくくなります。意図する成果を明確にしたうえで、適切なキャンペーン目的を選ぶことが重要です。

step3:広告セットの作成

キャンペーンを作成した後は、広告セットの設定に進みます。このステップでは、広告のターゲット、配信場所、スケジュール、予算などを細かく指定することになります。

例えば、20代の女性で美容に関心のあるユーザーに対して、InstagramとFacebookの両方で刺さるように設定することで、幅広い接点を確保することが可能になります。広告セットは、同じ目的を持った複数の広告を束ねて管理する単位でもあるため、最適な配信戦略を構築するうえで重要な役割を担います。ターゲティングの具体性が、広告効果の差を生むポイントになります。

step4:広告クリエイティブの入稿

広告セットを作成したら、最後に具体的な広告素材、すなわちクリエイティブを入稿します。動画や静止画、テキストなどを組み合わせて、どのように見せるかを設計する工程です。

例えば、新商品の紹介動画にキャッチコピーと行動を促すボタンを組み合わせることで、視聴者の興味を引きながら次のアクションにつなげる導線をつくることができます。素材ごとに仕様が異なるため、入稿時には表示形式や推奨サイズを確認することも欠かせません。クリエイティブの質が広告の成果を左右するため、細部まで意図を込めた設計が求められます。

Facebook動画広告の作り方

Facebook動画広告の作り方

Facebook動画広告の作り方は、主に以下の流れで進みます。

  • step1:事前に目的や目標をヒアリングする
  • step2:企画や構成案を作成する
  • step3:動画の素材を撮影や制作する
  • step4:動画を編集する
  • step5:納品された動画を配信する

ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

step1:事前に目的や目標をヒアリングする

Facebook動画広告を制作するにあたっては、最初に目的や目標を明確にすることが欠かせません。何を伝えたいのか、誰に届けたいのかを把握し、それに沿った内容や構成を考えるための土台になります。

例えば、店舗への来店促進を目的とする場合と、ブランドの世界観を伝えたい場合では、動画の雰囲気や訴求ポイントが大きく異なります。ヒアリングの段階で課題やニーズをしっかりと引き出すことで、広告の方向性をブレさせず、関係者間の認識を統一しながら制作を進めることができるようになります。

step2:企画や構成案を作成する

ヒアリングで得た情報をもとに、動画の方向性を整理し、企画と構成案を練ります。誰に何をどのように伝えるかを明文化し、ストーリーボードや絵コンテとして具体的な形に落とし込んでいきます。

例えば、新商品の使用シーンを通じてメリットを伝える構成にする場合、冒頭に課題提起を置き、そこから解決策として商品の登場へと流れる展開が考えられます。視聴者の行動を促すには、ストーリーの中でどのタイミングで印象を与えるかも重要な要素です。構成段階でしっかりと流れを設計することが、後の撮影や編集をスムーズにする基盤になります。

step3:動画の素材を撮影や制作する

企画と構成が決まったら、それに基づいて動画素材の撮影や制作に進みます。実写の場合はロケ地や出演者、機材の手配などが必要になり、アニメーションやモーショングラフィックスであれば、イラストやデザインの制作が中心となります。

例えば、飲食店のプロモーション動画であれば、料理の調理風景や接客シーンを撮影し、店舗の雰囲気が伝わる映像を用意することで訴求力を高めることができます。素材のクオリティはそのまま動画の印象に直結するため、構成案に沿って、伝えたい内容がしっかりと映像に反映されるよう意識することが求められます。

step4:動画を編集する

撮影や制作した素材をもとに、構成案に沿って動画を編集します。映像のつなぎ方、テロップの入れ方、BGMや効果音の挿入など、視聴者に伝わりやすくするための工夫が求められる工程です。

例えば、冒頭数秒で関心を引くためにキャッチコピーを大きく表示したり、無音でも理解できるよう字幕をつけたりといった工夫が、視聴完了率の向上につながります。編集では映像のテンポ感や情報の整理が重要で、冗長な部分はカットし、メッセージを絞ることで効果的な構成に仕上げることができます。

step5:納品された動画を配信する

編集が完了した動画が納品されたら、広告マネージャーを使って配信設定を行います。ターゲットやスケジュール、予算などを入力し、最適な広告セットとして構成します。

例えば、20代の学生向けに配信する場合、スマホでInstagramを視聴するユーザーを想定して、スマホでの視認性を意識した縦型動画を選択することで、広告効果が高まる可能性があります。配信後も視聴データや反応を確認し、必要に応じてクリエイティブやターゲティングの調整を行うことで、継続的な改善が可能になります。

Facebook動画広告の成功事例

Facebook動画広告の成功事例として以下の企業を紹介します。

  • 事例1:株式会社カウスメディア
  • 事例2:株式会社アイスマイリー
  • 事例3:ノイテックス有限会社
  • 事例4:ZIN株式会社

ここでは、それぞれの動画広告における制作のポイントを踏まえて解説します。

事例1:株式会社カウスメディア

事例:新商品の予約を促すティザー動画

株式会社カウスメディアの新商品の予約を促すティザー動画です。用途が新商品の告知のため、動画の視聴者に興味を持ってもらう構成と映像表現で、「何の告知だろう?」とワクワクするような印象を与えています。

世界各国で利用できるという表現を「国境なんて関係ない」というフレーズに絞り、世界中のシーンがテンポよく切替わっていきます。また、BGMは力強いパーカッションのアンサンブルを選定して、海外旅行での不安を払拭して、道中を支えるイメージを表現しました。

事例2:株式会社アイスマイリー

事例:資料ダウンロードの促進動画

株式会社アイスマイリー様のChatGPT連携サービスに関するカオスマップの資料ダウンロードを促進する動画です。チャットボット、ライティング支援、マーケティングデータ分析、テキスト要約、議事録作成など、さまざまな分野においてChatGPTを活用するサービスをまとめた資料を紹介しています。

この動画では、ターゲットとなる視聴者がどのようなメッセージで資料をダウンロードしたくなるかについて、ヒアリングを重ねながら提案した点が制作のポイントです。たとえば「2023年最新」や「掲載数50社以上」、「資料請求は最短30秒」というメッセージを加えることで、視聴者が興味を持ちやすい動画に仕上げました。

事例3:ノイテックス有限会社

事例:クラウドストレージサービスのSNS広告動画

クラウドストレージサービスである「pCloud(ピークラウド)」は、スイスを拠点とした企業が提供しています。ノイテックス有限会社は、代理店として「pCloud」の日本市場での展開を強化し、日本のユーザーに対する信頼性と認知を高めたいと考えて動画を制作しました。

動画制作のポイントは、「Lifetimeプラン」という買い切りのプランをどのようにユーザーに伝えるかにこだわったところです。一度の支払いで永続的にサービスを利用できるという内容を、視聴者に理解してもらうためにわかりやすい演出になっています。

事例4:ZIN株式会社

事例:主婦をターゲットにしたTikTok動画

ZIN株式会社が提供する人材派遣サービス「キャリアカルテ」のTikTokプロモーション動画です。親近感を与えるために、TikTokで流行りのユーザーが投稿したリアルな声をイメージして制作しています。

この動画では、あえて顔出しをせずにUGC風動画に仕上げた点がポイントです。UGC(User Generated Contents)とは、企業のプロモーション動画ではなく、一般ユーザーがSNSに投稿するコンテンツのことを指します。宣伝色を抑えることで、通常の投稿に馴染みやすいため、広告への嫌悪感を抑えた動画になります。ユーザーの視聴維持率を向上させるため、お問い合わせの獲得や商品の購買意欲を掻き立てる役割がある点が特徴です。

なお、動画制作・映像制作会社なら「ムビサク」にお任せください。ムビサクでは、Facebook動画広告をはじめ、豊富な動画広告の制作実績があります。

Facebook動画広告制作の詳細はこちら

無料相談も承っております。ぜひ、一度ご連絡ください。

Facebook動画広告の制作にかかる費用相場

Facebook動画広告の制作にかかる費用相場は、一般的に10万円〜200万円程度です。ただし、動画尺や目的、用途、表現方法によっても大きく異なります。例えば、動画尺が15秒、30秒、1分、3分、5分、10分、30分におけるFacebook動画広告の費用相場は以下の表のようになります。

Facebook動画広告の長さ(動画尺) 料金・費用相場
15秒 10万円〜60万円
30秒 30万円~80万円
1分 50万円~100万円
3分 70万円~120万円
5分 70万円~150万円
10分 100万円~150万円
30分 200万円~300万円

また、表現方法としては、主にアニメーション動画と実写動画があります。それぞれのFacebook動画広告における費用相場は一般的に以下の表のようになります。

Facebook動画広告の表現方法 料金・費用相場
アニメーション動画 5万円~100万円
実写動画 30万円〜200万円

アニメーション動画に比べると、撮影を伴う実写動画のほうが比較的高価になる傾向があるため注意しましょう。また、実写動画のなかでも縦型ショート動画の場合は安価に抑えられることもあるため、一度制作会社に相談することがおすすめです。

なお、動画広告の制作費については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

効果的なFacebook動画広告を制作するポイント

効果的なFacebook動画広告を制作するポイント

効果的なFacebook動画広告を制作するポイントとして、以下のような点があげられます。

  • 冒頭で興味を引く構成にする
  • 字幕やテロップで無音でも伝わるようにする
  • 縦型や正方形のアスペクト比を用意する
  • ターゲットや目的に合わせて最適化する
  • 行動喚起(CTA)を設置する

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

冒頭で興味を引く構成にする

Facebook動画広告では、ユーザーが一瞬で判断する環境にあるため、冒頭数秒で注意を引く構成が欠かせません。最初に「続きを見たい!」と思わせる導入がなければ、最後まで視聴される可能性は低くなります。例えば、「この夏にぴったりのアイテムとは?」といった問いかけから始めることで、続きが気になり、視聴を促すことができます。

特にフィードをスクロール中のユーザーには、瞬時の印象が行動を左右するため、冒頭にインパクトのある映像やキャッチコピーを配置する工夫が重要です。そのため、導入である冒頭の質が全体の成果を左右するともいえるでしょう。

なお、動画構成の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。

字幕やテロップで無音でも伝わるようにする

多くのユーザーがスマホで動画を視聴する際、音声をオフにしているケースが少なくありません。そのため、映像だけで内容が伝わるよう、字幕やテロップの活用が重要になります。

例えば、ナレーションの内容をそのままテロップとして表示することで、音を出せない環境でも伝えたいメッセージを届けることができます。製品の特徴やサービスのメリットなども、視覚的に理解できるようなテキスト表現を加えることで、視聴者の理解を助ける効果が期待されます。音声に頼らない広告設計は、多様な視聴環境に対応するための基本的な工夫といえるでしょう。

なお、テロップの作成には、シナリオの工夫も大切です。シナリオの作り方については、こちらの記事を参考にしてください。

縦型や正方形のアスペクト比を用意する

FacebookやInstagramではスマホでの視聴が中心となるため、縦型(9:16)や正方形(1:1)の動画フォーマットを用意することが効果的です。これらのフォーマットは画面いっぱいに表示されやすく、視聴者の視線をより集めやすくなります。

例えば、縦型の動画を使って料理レシピを紹介すれば、手元の動きや食材の様子が画面を占有し、内容が視覚的に伝わりやすくなります。従来の横型動画では生まれにくい没入感を得られる点もあり、特にストーリーズやリールでの広告展開においては相性が良い形式です。

なお、動画サイズや解像度については、こちらの記事も参考にしてください。

ターゲットや目的に合わせて最適化する

広告は誰に何を伝えるかによって、最適な表現方法や構成が異なります。Facebook動画広告でも、ターゲットの年齢層や興味関心、広告の目的に応じて内容を最適化することが成果につながります。

例えば、若年層向けのファッションブランドであれば、テンポの速いBGMとトレンド感のある編集を意識した動画が好まれる傾向にあります。一方で、中高年やシニア層に健康食品を訴求する場合は、やや落ち着いたナレーションや丁寧な説明を含める構成が適しています。広告の軸を明確にし、それに沿った動画設計を行うことが、狙った効果を引き出すうえで重要になります。

なお、ターゲットに合わせた動画の企画書の作り方については、こちらの記事も参考にしてください。

行動喚起(CTA)を設置する

動画広告を配信する目的は、視聴者に何らかのアクションを起こしてもらうことにあります。そのため、動画の最後や途中に行動喚起(CTA:Call To Action)を設けることで、視聴後の動きを明確に導く必要があります。

例えば、「詳しくはこちら」「今すぐチェック」「無料で体験する」といったテキストとリンクボタンを組み合わせることで、視聴者に次の行動を意識させることができます。せっかく興味を持ってもらっても、導線がなければ機会損失につながるため、CTAは動画の一部として設計しておくことが重要です。

なお、動画制作・映像制作会社なら「ムビサク」にお任せください。ムビサクでは、Facebook動画広告をはじめ、豊富な動画広告の制作実績があります。

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Facebook動画広告のよくあるご質問

Facebook動画広告についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

Facebook動画広告の秒数はどれくらいですか?

Facebook動画広告の秒数は、フォーマットの種類によって異なります。Facebookフィード広告は1秒~241分、Facebookインストリーム動画広告はPCなら5秒~15秒でモバイルなら5秒~10分です。また、Facebookストーリーズ広告は1秒~2分で、Facebookリール広告は4秒~15秒です。基本的にストーリーズやリールなど縦型動画は短尺に設定されています。

Facebook広告の料金はいくらですか?

Facebook動画広告の制作にかかる費用相場は、一般的に10万円〜200万円程度です。ただし、動画尺や目的、用途、表現方法によっても大きく異なります。また、表現方法としては、主にアニメーション動画と実写動画があります。アニメーション動画に比べると、撮影を伴う実写動画のほうが比較的高価になるため注意しましょう。

Facebook広告の動画サイズはどれくらいですか?

Facebook広告に使用できる動画サイズは、最大ファイルサイズとして4GBです。しかし、アスペクト比はフォーマットの種類によって異なります。Facebookフィード広告は1:1か4:5、Facebookインストリーム動画広告は16:9~1:1、Facebookストーリーズ広告とFacebookリール広告は9:16です。基本的には縦型とスクエア型のフォーマットが多いです。

まとめ

Facebook動画広告はFacebookのタイムラインやストーリーズなどに表示される広告

Facebook動画広告とは、Facebookのタイムラインやストーリーズなどに表示される動画形式の広告のことを指します。画像やテキストだけでは伝えきれない情報や雰囲気を、映像と音声を組み合わせて伝えられる点がメリットです。

効果的なFacebook動画広告を制作するためには、冒頭で興味を引く構成にして、字幕やテロップを用いて、無音でも伝わるようにすることが大切です。また、縦型や正方形などスマホに特化したアスペクト比で制作しましょう。

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