企業のマーケティング活動において、Instagram(インスタ)広告は欠かせない媒体となっています。しかし、費用対効果がどれくらい出るのか、どのくらいで予算設定を組めば良いのか、といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インスタ広告の費用相場を、クリック課金やインプレッション課金など、さまざまな課金方式別に詳しく解説します。
また、インスタ広告のメリット・デメリットや、成功事例についても紹介します。費用対効果を最大化したいと考えている企業のマーケティング担当者の方はぜひご覧ください。
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- インスタ広告の費用相場
- インスタ広告の課金方式と単価
- 1日1,000円出稿した場合の効果と成功事例
目次
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無料で相談・問い合わせるInstagram (インスタ) の広告費用の相場とは?
Instagram(インスタ)の広告費用の相場は、1ヶ月あたり3万円~60万円程度です。インスタ広告は広告掲載料が1日あたり100円からスタートできますが、多くの企業では、1日あたり1,000円~2万円程度を出稿しています。
1日1,000円出稿するとして30日間で3万円程度の費用がかかります。1日2万円の出稿では、30日あたりで60万円程度が必要になるでしょう。
ただし、インスタ広告の費用は、企業の事業規模や目的によっても異なります。例えば、不動産や保険などの金融商材であれば、1ヶ月で100万円以上の予算を消化することも少なくありません。
インスタ広告の4つの課金方式と単価
なお、インスタ広告には、主に4つの課金方式があります。
- インプレッション課金(CPM)
- クリック課金(CPC)
- アプリインストール課金(CPI)
- 再生数課金(CPV)
ここでは、それぞれの課金方式における支払い方法について、単価についても解説します
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(CPM)とは、広告がユーザーの画面に表示された回数に基づいて料金が発生する課金方式です。CPMは「Cost Per Mille」の略で、1,000回の表示ごとに広告主が支払う金額を示しています。
インスタ広告のインプレッション課金における、1,000回表示あたりの単価は500円~3,000円程度です。
インプレッション課金方式は、ブランドの認知度を高めることを目的とする広告キャンペーンに多く利用されています。たとえば、商品やサービスを多くの人に知ってもらうために、幅広いターゲット層にリーチしたい場合に効果的です。
インプレッション課金のメリットは、広告が実際にユーザーの目に触れるため、ブランドメッセージを幅広いターゲット層に伝えることができる点です。
しかし、クリックや購入などのアクションに対して直接的な課金が発生しないため、コンバージョンを目的としたキャンペーンには不向きな場合があります。そのため、期間内でどれだけ広告が表示されたのかといった分析が大切です。
クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC)は、広告がユーザーにクリックされるたびに料金が発生する課金方式です。CPCは「Cost Per Click」の略であり、広告が表示された回数ではなく、実際にユーザーが広告をクリックした回数に基づいて費用が発生します。
インスタ広告のクリック課金方式における、1クリックあたりの単価は、40円~100円程度です。
クリック課金方式は、購入や問い合わせなど、特定のアクションを促進したい広告キャンペーンに適しています。たとえば、ウェブサイトへの訪問者数を増やしたり、商品の購入を促進したりする場合に効果的です。
クリック課金のメリットは、広告主が広告のパフォーマンスを直接測定できる点にあります。クリック数に基づいて費用が発生するため、費用対効果を明確に把握することができます。
しかし、クリックしただけのユーザーもいるため、必ずしもコンバージョンにつながるとは限りません。そのため、広告のターゲティングやクリエイティブの質が重要となります。
アプリインストール課金(CPI)
アプリインストール課金(CPI)は、ユーザーが実際にアプリをインストールした際に料金が発生する課金方式です。CPIは「Cost Per Install」の略であり、広告が表示されてクリックされるだけでなく、ユーザーがアプリをダウンロードしてインストールすることを目標としています。
インスタ広告のアプリインストール課金 における、1インストールあたりの単価は100円~250円程度です。
アプリインストール課金方式は、特に新しいアプリを市場に投入する際や既存のアプリのユーザーを拡大するために有効です。
アプリインストール課金のメリットは、広告主が直接的な成果を得られる点にあります。実際のインストール数に基づいて費用が発生するため、費用対効果が明確であり、無駄な広告費を抑えることができます。
しかし、インストール後のユーザーのアクティブ率やアンインストール率も重要であり、高いインストール数を達成してもアクティブユーザーが少ない場合は、赤字になってしまうこともあるでしょう。そのため、インストール後の売上も考慮して配信を続けることが大切です。
再生数課金(CPV)
再生数課金(CPV)は、ユーザーが広告動画を再生するたびに料金が発生する課金方式です。CPVは「Cost Per View」の略であり、広告が再生された回数に基づいて費用が発生します。
インスタ広告の再生数課金における、1再生あたりの単価は、4円~10円程度です。
再生数課金方式では、動画広告の視聴を通じてブランドメッセージを伝えたい場合に効果的です。特に、インパクトのある映像や心動かすストーリー構成を用いた、企業ブランディングに適しています。
再生数課金のメリットは、ユーザーが実際に広告コンテンツを視聴することで、企業やブランドの認知度を高めることができる点です。
しかし、単に再生回数が増えるだけでなく、広告の質や内容が視聴者に対して強いインパクトを与えるものであることが重要です。そのため、広告の再生回数をもとにパフォーマンスを測定し、広告戦略のPDCAを回し続けることが大切です。
なお、当社が提供する動画制作サービスであるムビサクでも、インスタ広告を始めたとした動画広告やSNS広告の豊富な実績があります。
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インスタ広告を出稿するメリット
インスタ広告のメリットにはさまざまなものがありますが、代表的なメリットは以下の3点です。
- インパクトのある訴求ができる
- 高度なターゲティング機能がある
- 高速で広告戦略のPDCAを回せる
インスタ広告のメリットとして、まずは、インパクトのある訴求ができるという点があげられます。インスタでは、写真や動画を中心にコンテンツを展開するため、視覚的な訴求力が強くなります。その結果、旅行業界やアパレル業界だけではなく、BtoBにおいても商品やサービスを印象づけることができます。
次に、Instagramは若年層を中心に広範囲なユーザーデータを持っているため、高度なターゲティングが可能な点もメリットです。個人の行動や興味関心に基づいてターゲットを選定することで、欲しい情報を求める人に的確に届けることができるでしょう。
さらに、インスタ広告は、ユーザーのフィードバックをリアルタイムで収集できるため、高速で広告戦略のPDCAを回せるという点もメリットです。FacebookとInstagramの両方でデータを蓄積して、マーケティングキャンペーンを展開できます。
インスタ広告に1日1,000円出稿した場合の効果
なお、インスタ広告にて、1日1,000円で出稿した場合における、実際の効果は以下の表のように推定されます。ただし、広告の効果は商材やターゲットによっても異なるため、その都度シミュレーションを行うことがおすすめです。
インプレッション数 | 300回~2,000回 |
クリック数 | 10回~25回 |
アプリインストール数 | 4件~10件 |
再生回数(動画) | 100回~250回 |
なお、インスタ広告に動画を配信して再生回数を稼ぐには、Instagramのリール広告を活用することもおすすめです。Instagramのリールについては、以下の記事を参考にしてください。
インスタ広告のデメリットと注意点
インスタ広告を出稿するデメリットや注意すべき点として、拡散性が低く、シェアされづらいという点があげられます。
他のSNSでは、自分自身のフォロワーにシェアすることで、新規のユーザーにも情報が広がっていきます。しかし、Instagramには、シェアの機能がないため、アカウントをフォローしているユーザーにしか広がりません。
そのため、店舗への来店や、アプリのインストール、資料ダウンロード、商品の購入といったアクションへ促す広告のほうが効果的です。
なお、SNS広告で効果を高める方法については、以下の記事も参考にしてください。
インスタ広告で費用対効果を最大化させるポイント
インスタ広告で費用対効果を最大化させるには以下のようなポイントに注目しましょう。
- 1:ターゲット層を明確に決める
- 2:ハッシュタグでリーチを増やす
- 3:テスト検証をする
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1:ターゲット層を明確に決める
インスタ広告で費用対効果を最大化するためには、まずターゲット層を明確に決めることが重要です。ターゲットとなるオーディエンスを具体的に設定することで、広告のリーチを最適化し、無駄な広告費を削減できます。
たとえば、年齢、性別、地域、興味関心などのデータを活用し、最も効果的なユーザー層に広告を配信しましょう。ターゲティングの精度を上げることで、コンバージョン率が向上し、広告投資の効果を最大限に引き出すことができます。
2:ハッシュタグでリーチを増やす
インスタ広告のリーチを増やすためには、適切なハッシュタグの活用が欠かせません。ハッシュタグとは、投稿がより多くのユーザーの目に触れるようにするための有効な手段です。
そのため、ターゲット層がよく利用するハッシュタグや、広告内容に関連するトレンドのハッシュタグを選びましょう。適切なハッシュタグを使用することで、広告の自然な拡散力が高まり、オーガニックなリーチを増やすことができます。また、ハッシュタグの効果を定期的に分析し、最適化を図ることも重要です。
なお、SNSで注目を集めることを「バズる」と呼びます。SNSと相性が良いバズ動画の九通点と作り方については、以下の記事を参考にしてください。
3:テスト検証をする
インスタ広告の効果を最大化するためには、継続的なテスト検証が必要です。異なる広告クリエイティブやコピー、ターゲティング設定を試し、どの組み合わせが最も効果的かを検証しましょう。
また、A/Bテストを活用することで、データに基づいた意思決定が可能となり、広告パフォーマンスの向上につながります。結果として、定期的なテストを行い、結果を分析して広告戦略を柔軟に調整することで、費用対効果を高めることにもつながります。
なお、インスタ広告の費用対効果を最大化するためには、プロの制作会社に依頼することも大切です。
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インスタ広告の成功事例
インスタ広告で失敗しないためには、他社の成功事例を参考にすることが大切です。ここでは、インスタ広告で利用できる縦型動画(9:16)、スクエア型動画(1:1)、横型動画(16:9)の3種類の事例を紹介します。
- 株式会社カウスメディア(縦型動画)
- ノイテックス有限会社(スクエア型動画)
- 株式会社アイスマイリー(横型動画)
それぞれ、ムビサクで制作された動画です。ぜひ参考にしてください。
株式会社カウスメディア(縦型動画)
事例:Instagram広告用のカウントダウン動画
株式会社カウスメディアでは、チャージ式のポケットWi-Fiを提供する企業です。新商品の発売に向けてインスタ広告では、カウントダウン形式の動画を配信しています。毎週1本ずつ、合計3本の動画を制作されて、視聴者に高揚感を与える役割を担いました。
動画は、Instagramのストーリーズやリールで配信されるため、9:16の縦型の動画で作成されています。スマホ画面いっぱいに広がる映像はインパクトがあり、最後まで飽きずに視聴できるでしょう。
なお、縦型動画は、YouTubeのショートフィードでも活用できます。ショートフィードについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ノイテックス有限会社(スクエア型動画)
事例:クラウドストレージサービスのSNS広告動画
ノイテックス有限会社は、クラウドストレージサービスである「pCloud(ピークラウド)」の販売代理店です。もともとスイスで誕生したサービスであり、日本での市場拡大として、InstagramをはじめとしたSNS広告でのプロモーションを行いました。
動画は、1:1のスクエア型(正方形型)です。InstagramやFacebookでは、9:16の縦型動画や、16:9の横型動画に加えて、スクエア型動画を配信できる点が特徴的です。
動画では、アニメーションを使って、料金プランや安全性にフォーカスを当てて、視聴者に安心して利用してもらえるように訴求しています。
なお、インスタ広告の事例や成功のポイントについては、以下の記事も参考にしてください。
株式会社アイスマイリー(横型動画)
事例:BtoB企業向けInstagram広告動画
株式会社アイスマイリーは、AI関連のポータルメディアを運営する企業です。AIアノテーションサービスに関するカオスマップの資料請求を促進する動画として制作しました。
動画は、横型動画と縦型動画の2種類を作成して、InstagramとFacebookの両方の媒体で対応できるようにしています。
短い尺のなかでイメージを具体的に伝えている点がポイントで、「掲載数50社以上」という具体的なメッセージでインパクトを与えています。
今回の動画は横型動画ですが、縦型動画との違いやメリット、活用事例については以下の記事もご覧ください。
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インスタ広告の費用に関するよくあるご質問
インスタ広告の費用についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- インスタ広告を500円で出すとどのくらい効果がありますか?
-
インスタ広告を1日500円で出すと、以下のような効果になります。
・インプレッション数:150回~1,000回
・クリック数:5回~12回
・アプリインストール数:2件~5件
・再生回数(動画):50回~120回
ただし、商材や目的、ターゲットの設定によっても異なりますので、あくまでも目安です。 - インスタ広告は1日にいくらかかりますか?
- インスタ広告は、最低出稿金額が1日100円からスタートできます。しかし、多くの企業は1日あたり1,000円~2万円程度を出稿してます。1ヶ月あたり30日間として換算すると、3万円~60万円程度になります。そのため、毎月の予算を決めてから1日の広告費を算出することがおすすめです。
- インスタ広告の1再生にかかる費用はいくらですか?
- インスタ広告は、1再生あたりの単価は、4円~10円程度です。インスタ広告で配信される動画は再生数課金(CPV)として、広告が再生された回数に基づいて費用が発生します。再生数課金方式のメリットは、ユーザーが実際に広告コンテンツを視聴することで、企業やブランドの認知度を高めることができる点です。
まとめ
インスタ広告の費用相場は、一般的に1ヶ月あたり3万円~60万円程度です。インスタ広告は1日あたり100円からスタートできますが、多くの企業では、1日あたり1,000円~2万円程度を出稿しています。
インスタ広告のおける課金方式と単価、1日1,000円配信した場合の目安効果については、以下の表になります。ただし、商材やターゲティングによって大きく異なるため注意しましょう。
課金方式 | 単価 | 1日1,000円配信した場合の目安効果 |
---|---|---|
インプレッション数 |
1,000回表示あたり 500円~3,000円 |
300回~2,000回 |
クリック数 |
1クリックあたり 40円~100円 |
10回~25回 |
アプリインストール数 |
1インストールあたり 100円~250円 |
4件~10件 |
再生回数(動画) |
1再生あたり 4円~10円 |
100回~250回 |
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