YouTubeショートフィードとは、YouTubeショート動画が表示される一覧ページのことです。気軽に楽しめるショート動画は、多くの人の目に触れるため、企業や商品・サービスの認知拡大に効果的です。
しかし、ショートフィード向けの動画をどのように制作すればよいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、YouTubeショートフィードとは何か、動画を多くの人に届ける制作のコツや、収益化の条件を詳しく解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。
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- YouTubeのショートフィードの特徴とInstagramやTikTokとの違い
- YouTubeのショートフィードにおける収益化の条件
- YouTubeのショートフィードの事例と再生回数を増やすコツ
目次
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無料で相談・問い合わせるYouTubeのショートフィードとは?
YouTubeのショートフィードとは、ユーザーが短い動画コンテンツを素早く楽しめるように設計された、新しい表示形式です。従来のYouTube動画とは異なり、ショートフィードには、縦型のYouTubeショート動画が表示される点が特徴です。
ショートフィードは、スマホでの視聴に最適化されており、ユーザーは次々と流れる動画をスワイプして楽しむことができます。TikTokやInstagramのリール動画に似た機能で、YouTubeが競争力を高めるために導入しました。
企業やクリエイターにとっては、短時間で視聴者に強いインパクトを与えられるため、ブランドの認知拡大や採用活動の応募増加にもつながります。
さらに、ショートフィードは、チャンネル登録者以外にも動画が表示されるため、ユーザーは、新しい企業やクリエイターのチャンネルを発見しやすくなり、ターゲット層の拡大にも効果的であるといえるでしょう。
YouTubeのショートフィードの特徴
YouTubeのショートフィードの特徴は、短さとインパクトにあります。ショートフィードは60秒以下の短い動画で構成されており、視聴者が手軽に次々と動画を楽しむことができます。ショート動画の短さが視聴者の注意を引きつけやすく、スキマ時間に視聴するのに最適です。
また、縦長のフォーマットはスマホでの視聴に最適化されており、手軽に視聴できる点も特徴的です。ショートフィードはYouTubeのホーム画面や特定のショート動画専用タブに表示され、視聴者はスワイプ操作で次々と新しい動画を視聴できるため、飽きのこない媒体になっています。
YouTubeショートフィード・Instagram・TikTokの違い
YouTubeショートフィードと似たものに、InstagramやTikTokがあります。Instagramには、リールとストーリーズという縦型のショート動画を配信する機能があります。また、TikTokは、スマホでの視聴を目的としており、投稿されるコンテンツはすべてスマホに最適化された縦型のショート動画です。
YouTubeショートフィード | TikTok | ||
---|---|---|---|
動画の長さ | 60秒 | 90秒 | 10分 |
年齢層(平均) | 41.84歳 | 38.03歳 | 34.15歳 |
男女比 | 5:5 | 4:6 | 6:4 |
参考:TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 | DIGIDAY[日本版]
なお、Instagramのリールについては、以下の記事も参考にしてください。
収益化は可能?
結論、YouTubeショートの収益化は可能です。従来の横型の長尺動画と同様に、ショート動画でも広告を通じて収益を得ることができます。YouTubeはショート動画の成長を支援しており、人気のあるショート動画を配信する企業やクリエイターに報酬を提供しています。
ただし、ショート動画の収益化はまだ発展途上であり、収益の額や安定性はチャンネルによって異なります。
YouTubeのショートフィードで成功するためには、魅力的なコンテンツを継続的に提供し、コメントや「いいね」など視聴者のエンゲージメントを高めることが重要です。
収益化の条件
YouTubeショートを収益化するには、「YouTubeパートナープログラム(YPP)」に参加する必要があります。
YouTubeパートナープログラムの参加には資格要件があり、通常の横型動画を含む場合と、ショート動画のみの場合で異なります。
通常の横型動画を含む場合のYouTubeパートナープログラムの資格要件は以下のとおりです。
- チャンネル登録者数:1,000人以上
- 直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間:4,000時間以上
一方で、YouTubeショートのみの場合のYouTubeパートナープログラムの資格要件は以下のとおりです。
- チャンネル登録者数:1,000人以上
- 直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数:1,000万回以上
なお、ショートフィードで視聴された動画の再生時間は、横型動画を含む場合の4,000時間には含まれませんので注意しましょう。
参考:YouTubeヘルプ|YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格
また、YouTubeパートナープログラムには、以下の前提条件も満たされなけれなりません。
- YouTubeチャンネルの収益化ポリシーに準拠している
- YouTubeパートナープログラムを利用可能な国や地域に居住している
- 有効なコミュニティガイドラインの違反警告がない
- Googleアカウントで2段階認証がオンになっている
- YouTubeの「上級者向け機能」の利用資格がある
- 有効な YouTube 向け AdSense アカウントがリンクされている
YouTubeパートナープログラムに参加することで、ショート動画に広告を表示して収益を得ることができます。
なお、YouTubeで広告収入を得る条件については、こちらの記事も参考にしてください。
1再生あたりの収益
ショートフィードにおける1再生あたりの収益について、YouTubeから公式の見解はありません。しかし、一般的には1再生あたり0.003円~0.01円程度とされています。
横型動画の収益が1再生あたり0.05円~1円程度といわれているため、ショートフィードの単価はやや低く設定されています。また、実際の収益は動画のジャンルにも異なります。
加えて、ショート動画の広告収益は、「クリエイタープール」と呼ばれる場所に集められ、各チャンネルの視聴回数に基づいて収益が分配されます。また、収益分配率として45%がクリエイターに支払われます。
参考:YouTubeヘルプ|YouTube ショートの収益化ポリシー
例えば、以下の条件で収益がいくらになるか計算してみましょう。
- YouTube全体におけるショート動画の月間視聴回数:1,000万回
- クリエイタープールにあるYouTubeショートの収益額:20万円
- 自分自身のチャンネルのYouTubeショートの月間視聴回数:100万回
このような場合は、自分自身の視聴回数は全体の10%なので、割り当てられる収益は、20万円×10%=2万円になります。
割り当てられた収益の45%が分配されるため、最終的に支払われる金額は、20万円×45%=9,000円です。
なお、YouTubeのショートフィードは、広告収益を狙うだけのものではありません。企業の認知拡大により、購買促進やブランドにおける信頼性の向上にもつながります。また、採用活動の一環としてショートフィードを用いる企業も多くあります。
当社が提供するムビサクでは、縦型ショート動画の豊富な制作実績があります。
無料相談も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
YouTubeのショートフィードで再生回数増やすための8つの方法
YouTubeのショートフィードで再生回数増やすためには、以下の8つの方法がおすすめです。
- サムネイルで視聴を促す
- 冒頭で心を掴んで離脱を防ぐ
- テンポと見やすさで視聴者を飽きさせない
- 伝えたい内容をひとつに絞る
- 商品やサービスの認知度向上につながる
- 通常の動画への導線を意識的につくる
- 視聴者の反応を分析しコンテンツを改善する
- 制作会社に外注する
サムネイルで視聴を促す
サムネイルは視聴者の第一印象を決定づける重要な要素です。魅力的でわかりやすいサムネイルを作成することで、動画に興味を持ってもらい、クリック率を高めることができます。
カラフルな画像やキャッチーなテキストを効果的に使い、動画の内容が一目で理解できるように工夫しましょう。視覚的に魅力的なサムネイルは、視聴者を引きつけ、再生回数の増加につながります。
冒頭で心を掴んで離脱を防ぐ
動画の冒頭数秒で視聴者の興味を引くことが重要です。強いインパクトを与えるオープニングや、驚きや感動を呼び起こす要素を取り入れることで、視聴者が最後まで見続けたくなるように工夫しましょう。
視聴者にクイズを出して、具体的なシーンを導入することで、視聴者の関心を引き、離脱を防ぐ効果があります。その結果、冒頭で視聴者の心を掴むことが、全体の視聴時間を延ばすことにもつながるでしょう。
テンポと見やすさで視聴者を飽きさせない
動画のテンポと見やすさは、視聴者の集中力を保つために重要です。短い動画であっても、テンポよく情報を提供し、視覚的に見やすい編集を行うことで、視聴者を飽きさせないように工夫しましょう。
また、画面の切り替わりや音楽、テキストの挿入を組み合わせ、ある程度の刺激を保つことがポイントです。加えて、リズム感のある編集では、視聴者を引きつけ続けるための効果的な手段となります。
伝えたい内容をひとつに絞る
ショートフィードでは、伝えたいメッセージをひとつに絞ることが重要です。あれこれと詰め込みすぎると、視聴者が混乱し、メッセージが伝わりにくくなります。
そのため、シンプルで明確なテーマを設定し、そのテーマに沿った内容をコンパクトにまとめることで、視聴者に強い印象を与えることができます。また、一貫したストーリー性を保つことで、視聴者に伝えたいメッセージが届き、理解されやすくなるでしょう。
商品やサービスの認知度向上につながる
YouTubeショートは商品やサービスの認知度を向上させるためのツールにもなります。短くてもインパクトのある動画を通じて、視聴者にブランドや商品を印象づけることができます。
また、インパクトある映像や個性的な表現方法を駆使することで、視聴者の記憶に残るようなコンテンツを作成になります。その結果、ブランド認知を効果的に高めることができます。
通常の動画への導線を意識的につくる
ショートフィードの動画から通常の長尺動画への導線を意識的に作ることで、視聴者の関心を持続させることができます。
例えば、ショート動画の最後に、関連する長尺動画へのリンクや説明を追加してみましょう。視聴者がさらに詳しい情報を求めてチャンネル内を探索するにつながります。
ショートフィードをうまく活用することで、チャンネル全体の視聴時間を増やし、チャンネルの評価を高める効果も期待できます。
視聴者の反応を分析しコンテンツを改善する
視聴者の反応を分析することは、より効果的なコンテンツを制作するための貴重な情報源になります。
例えば、再生回数や視聴時間、コメントや「いいね」の数などを詳細に解析し、何が視聴者に響いているのかを理解しましょう。
そして、得られたデータをもとにコンテンツを改善し、視聴者のニーズや期待に応える動画を提供することが、継続的に視聴回数を増やすことにもつながります。
制作会社に外注する
ライバルのチャンネルとの差別化として、プロ並みのクオリティをショートフィードに取り入れることもひとつの手です。
プロ並みのクオリティを求める場合、動画制作を専門にしている制作会社に外注することがおすすめです。
経験豊富な制作会社は、効果的なストーリー展開や高品質な映像編集を提供しているため、視聴者の興味を引きつける動画が制作できます。
また、自分自身で動画を制作する時間やリソースが限られている場合でも、外注することで作業を効率化しながら、高品質なコンテンツを短期間で手に入れることができます。
なお、当社が提供するムビサクでは、YouTubeのショートフィードをはじめとした、縦型ショート動画の豊富な制作実績があります。
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YouTubeのショートフィードの事例5選
YouTubeのショートフィードで失敗しないためには、他社の成功事例を参考にすることが大切です。ここでは、以下の企業におけるショート動画の成功事例をまとめました。
- 株式会社シャノン
- 株式会社Phezzan
- 日本交通株式会社
- 有限会社埼玉プレーナー工業所
- ライソン株式会社
業種はBtoBからBtoCまで幅広く、目的も商品の購買促進から採用向けの企業ブランディングまでさまざまです。なお、ムビサクで制作されたものではありませんが、ショート動画のイメージのために参考にしてください。
株式会社シャノン
引用:【検証】メルマガのタイトルは短いほうがいいの?
株式会社シャノンは東京都港区に本社をもち、マーケティング支援を事業展開している会社です。デジタルマーケティングの情報発信としてYouTubeを活用しており、ウェビナー形式の動画を多く配信しています。
YouTubeのショートフィードも有効活用しており、実際のマーケティング施策をテストした検証結果を短い尺でまとめています。全体を通して、クイズ形式で進むので最後まで飽きの来ないコンテンツといえるでしょう。
株式会社Phezzan
引用:【京都匙亀(きょうとさじかめ)】変幻自在の錫小皿
株式会社Phezzanは、京都府京都市に拠点を置き、生活雑貨の企画や販売を行う企業です。提供するカトラリー専門店「京都匙亀」のプロモーションとしてYouTubeを活用しています。
「丁寧な暮らし」を彷彿させるブランディングでチャンネル全体がまとめられており、ユニークな商品を優しいBGMとともに紹介しています。また、ショートフィードには、横型動画へのリンクも記載されているため、興味を持ったユーザーがより詳しく商品について知ることができます。
日本交通株式会社
引用:新卒採用担当 荻島さん
タクシー事業やハイヤー事業を展開する日本交通株式会社では、新卒採用や中途採用の強化としてYouTubeを活用しています。
ショートフィードでは、「にっこう街頭インタビュー」として、先輩社員へのインタビュー動画を連載しています。
この動画では、新卒採用担当の方へのインタビューとなっており、堅苦しい雰囲気ではなく、働く社員のラフな表情が垣間見れる点がポイントです。
有限会社埼玉プレーナー工業所
引用:門型マシニングセンタではめ合い公差0.001ミリで加工
有限会社埼玉プレーナー工業所は、埼玉県川口市に本社をもち、大型半導体製造装置や自動車研究開発機器を提供する製造業の会社です。YouTubeチャンネルでは、エンジン部品加工など、実際の製造現場の映像をもとに紹介している点がポイントです。
ショートフィードも有効活用しており、0.001ミリの隙間で部品をはめ込む加工技術の高さを紹介しています。はめ込んだ部品が消えて見えてしまうほどの高度が技術はインパクトがあり、2024年8月時点で1.1万回再生を記録しています。
ライソン株式会社
引用:会社でビールと春巻き食べ始めたらどうなる!?
ライソン株式会社は、大阪府東大阪市に本社を持ち、独創的な家電や雑貨を幅広く販売する会社です。YouTubeでは、ショートフィードを中心に、会社で自社の開発した調理家電を使ってみる、面白い動画がバズっています。
チャンネル登録者数は2024年8月時点で40万人を超えていますが、2024年1月の動画で、メインで出演していた社員の方の退職報告があり、更新はストップしてしまいました。
社員みんなで盛り上げるYouTubeやTikTokなどのSNSは、個性があり魅力的な反面、従業員の退職や異動で状況が変わってしまうことも懸念しなければなりません。
なお、当社が提供するムビサクでは、アニメーションやキャラターを用いたYouTubeのショートフィードを制作することも可能です。社員の方や代表者が登場できなくても、個性的な動画を生み出すこともできます。縦型ショート動画の豊富な制作実績については以下のページをご覧ください。
無料相談も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
YouTubeのショートフィードのよくあるご質問
YouTubeのショートフィードについてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- YouTubeのショートフィードとは何ですか?
- YouTubeのショートフィードとは、短い動画コンテンツをスマホで楽しめるように設計された新しい表示形式です。TikTokやInstagramのリールやストーリーズと同様の機能で、若者世代を中心に人気があります。従来のYouTube動画とは異なり、ショートフィードには、縦型のYouTubeショート動画が表示される点が特徴です。
- YouTubeのショートフィードで収益化は可能ですか?
- YouTubeのショートフィードで収益化は可能です。ショート動画の視聴中にも広告が表示されて、クリエイターは視聴回数に応じて収益を得ることができます。ただし、ショートフィードの収益化は安定せず、多くの金額を稼ぐには視聴回数を増やしていく必要があります。
- YouTubeのショートフィードにおける収益化にはどのような条件がありますか?
- YouTubeのショートフィードを収益化するには、「YouTubeパートナープログラム(YPP)」に参加する必要があります。チャンネル登録者数が1,000人以上かつ、直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回以上必要です。なお、横型動画でも、直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上であれば、「YouTubeパートナープログラム」に参加できます。
- YouTubeのショートフィードにおける動画尺はどれくらいですか?
- YouTubeのショートフィードにおける動画尺は60秒です。TikTokが10分までの動画が流せて、Instagramが90秒であるのに対して、YouTubeショート動画は短い点が特徴的です。そのため、メッセージを絞ってインパクトのあるストーリー展開にしていくことがポイントです。
- YouTubeのショートフィードはなぜ人気なのですか?
- YouTubeのショートフィードが人気な理由は、短くて手軽に視聴できる点が忙しい現代人に合っているためだと考えられます。スマホに最適化されており、アルゴリズムが新しいコンテンツを推奨することで視聴者とクリエイター双方にメリットがあります。TikTokなどの影響で縦型ショート動画への需要が高まっていることも要因です。
- YouTubeのショートフィードにおけるユーザー層はどれくらいですか?
- YouTubeのショートフィードにおけるユーザー層は公式より発表されてませんが、年齢層は平均で41.84歳とされています。TikTokユーザーの平均年齢が34.15歳であるのに対してやや年齢層が高いといえるでしょう。そのため、幅広い年齢層にアプローチができ、BtoB向けのコンテンツも多くみられます。
まとめ
TikTokやInstagramのリールと同様に縦型ショート動画を配信できるのがYouTubeのショートフィードです。短い尺のため詳しく説得するような内容は難しいですが、シンプルなメッセージを印象づけたい場合には効果的です。
なお、YouTubeのショートフィードで失敗しないためには、制作するうえで以下のような点を避けておきましょう。
- 伝えたいメッセージが不明瞭
- 画面が暗すぎて見えない
- BGMやナレーションが聞き取れない
- 著作権の侵害やガイドラインの違反
- 冒頭のイントロが長すぎる
企業のマーケティングや広報に効果的な動画にするためには、上記の点を意識することで、企業自体のブランディングにもつながり、信頼性や安心感の向上にもつながるでしょう。
なお、当社が提供するムビサクでは、YouTubeのショートフィードをはじめとした、縦型ショート動画の豊富な制作実績があります。
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