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自治体のVR・360度動画の活用事例5選!地方創生のメリットや動画制作のポイントを解説

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

自治体のVR・360度動画の活用事例5選!地方創生のメリットや動画制作のポイントを解説

地方自治体の情報発信において、近年注目されているのがVR(仮想現実)や360度動画の活用です。まるでその場にいるかのような臨場感を提供できるこれらの技術は、観光プロモーションや移住促進、防災訓練、地域文化の発信など、さまざまな用途で導入が進んでいます。

本記事では、自治体がVRや360度動画を活用するメリットや具体的な活用シーン、実際の活用事例を紹介します。VR動画を制作する際のポイントについても解説しますので、地域振興や住民サービスの向上の参考にしてください。

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  • 自治体がVR・360度動画を制作するメリット
  • 自治体がVR・360度動画を制作する際のポイント
  • 自治体におけるVR・360度動画の活用事例

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VRとは?

VR(バーチャル・リアリティ)とは、仮想空間をあたかも現実のように体験できる技術のことを指します。専用のゴーグルやヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着することで、視覚や聴覚に働きかけ、実際には存在しない空間の中を自由に移動したり、物に触れたりするような感覚を得られます。

例えば、観光地の風景を360度で再現することで、現地に行かずともその場の雰囲気を味わえる仕組みが実現します。教育、医療、建築など多分野で導入が進むなか、自治体においても住民サービスや地域活性化を目的とした活用が広がりつつあります。

なお、VRについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

自治体がVRを活用するメリット

自治体がVRを活用するメリット

自治体がVRを活用するメリットとして、以下のような点があげられます。

  • 観光地や名所を360度で体験できる
  • 移住希望者に街の雰囲気をリアルに伝えられる
  • 研修や学びのコンテンツとしても応用できる

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

観光地や名所を360度で体験できる

VRを活用することで、観光地や名所の魅力を360度の視点でリアルに伝えることが可能になります。例えば、季節ごとに表情を変える自然風景や、歴史的建造物の内部など、通常は訪問が難しい場所も臨場感をもって紹介できます。

ユーザーは視点を自由に動かしながら映像を体験できるため、一方向からの説明では伝わりにくい空間の奥行きや雰囲気も感じ取れます。さらに、時間や場所を選ばずに体験できるため、観光のきっかけづくりや来訪意欲の喚起にもつながります。その結果、現地を訪れる前に期待感を高めることができ、観光プロモーションとしての効果が期待されます。

移住希望者に街の雰囲気をリアルに伝えられる

移住を検討する人にとって、住環境の雰囲気や利便性は大切な判断材料です。VRを活用すれば、街並みや周辺施設、公共交通機関の様子などを360度の映像で体感でき、実際にその場を歩いているかのような感覚で地域の特徴を把握できます。

例えば、子育て世代向けに学校や公園、商業施設を紹介する映像を用意することで、暮らしのイメージがしやすくなるでしょう。また、遠方に住む移住希望者にも時間や距離の制約なく地域を体験してもらえるため、移住相談や地域紹介イベントなどでの活用も効果的です。

研修や学びのコンテンツとしても応用できる

VRの特性を活かすことで、自治体職員や住民向けの研修や教育コンテンツにも応用することが可能です。例えば、防災訓練で災害発生時の状況を仮想的に再現し、避難経路や対応手順を体験的に学ぶといった活用方法があります。

文字や写真だけでは伝えきれない緊迫感や判断の難しさを、VRであればリアルに伝えることができます。また、地域資源や文化について学ぶ体験型教材としても効果的で、視覚的な理解を深めやすい点がメリットです。加えて、複雑な業務の流れや機器の操作手順を反復して学べる環境としても機能し、職員のスキルアップや住民の学習機会の充実にもつながります。

自治体におけるVRの活用シーン

自治体におけるVRの活用シーン

自治体におけるVRの活用シーンとして、主にいかのような場面があります。

  • 観光プロモーション
  • 移住・定住促進
  • 地域文化・伝統・テクノロジーの発信
  • 防災訓練や研修資料
  • 都市計画の可視化

ここでは、それぞれの活用シーンについて詳しく解説します。

観光プロモーション

観光分野においてVRは、地域の魅力を臨場感ある形で伝える手段として活用されています。例えば、名所の四季折々の風景や祭りの様子を360度の映像で紹介することで、現地に足を運ばずとも空気感や雰囲気を体感できます。

視点を自由に動かせるVRならではの没入感が旅行者の興味を引き、訪問意欲を高めるきっかけとなります。また、パンフレットやウェブサイトでは伝えきれない情報を補完できるため、海外からの観光客に向けたプロモーションにも適しています。自治体が地域資源を効果的に伝えるための手法として、イベント会場や交通機関の待合スペースなどでの上映が進められています。

なお、観光プロモーション動画の成功事例はこちらでも紹介しています。

移住・定住促進

移住や定住を検討する人々にとって、その地域での生活がどのようなものかを具体的にイメージできるかどうかは大きな判断材料になります。VRを用いることで、駅周辺や住宅地の様子、商業施設、医療機関、教育施設などをリアルに体験することができます。

例えば、子育て支援が充実した地域では、保育園や子育て広場の雰囲気を360度動画で紹介することで、安心感を伝えることができます。現地に足を運ぶことが難しい遠方在住者にも地域の特色を届けられるため、オンラインでの移住相談や説明会と組み合わせた活用も効果的です。

なお、自治体での動画活用については、こちらの記事も参考にしてください。

地域文化・伝統・テクノロジーの発信

地域ごとに息づく文化や伝統、そしてそれを支える技術の魅力を発信する手段としても、VRは活用されています。例えば、伝統工芸の職人技や地域祭りの準備風景など、現地でしか見られない貴重な場面を記録し、360度動画として残すことで、来訪者だけでなく地域住民にも新たな気づきをもたらしてくれるでしょう。

また、最先端の技術や産業を持つ地域であれば、企業や研究施設の紹介にVRを用いることで、地域の先進性を視覚的にアピールすることも可能です。

なお、インバウンド動画として海外への情報発信も増えてきています。インバウンド動画についての詳細はこちらも参考にしてください。

防災訓練や研修資料

災害時の初動対応や避難行動を訓練する際、VRは現実に近いシミュレーション体験を可能にします。例えば、地震発生直後の建物内の様子や避難経路を再現したVR映像を用いることで、視覚的に危険性や行動の選択肢を学ぶことができます。

文章や図解だけでは理解が難しい状況を立体的に示せるため、住民向けの防災講習や職員の研修資料として導入される事例が増えています。加えて、災害以外の分野でも、交通安全、福祉、医療などの研修用途として活用が広がっており、視覚と体験を通じて理解を深める教育手法として定着しつつあります。

都市計画の可視化

都市開発や再整備における住民理解の促進にも、VRは有効な手段となっています。例えば、新しく整備される駅前広場や公共施設の完成予想図を360度動画で提示することで、図面や模型だけでは伝えきれない空間の広がりや動線のイメージを視覚的に共有できます。

住民説明会などでは、実際にその場に立っているような感覚で新しい街の姿を体験できるため、意見交換も活発になりやすくなります。また、バリアフリー化や緑地整備の計画も視覚的に理解しやすくなるため、多様な立場の人々の声を反映した合意形成にもつながります。

自治体がVR動画を制作する際のポイント

自治体がVR動画を制作する際のポイント

自治体がVR動画を制作する際のポイントとして、以下のような点を意識しましょう。

  • 目的やターゲットを明確にしておく
  • 「体験」を重視した没入感を与える
  • 撮影・編集は専門家に依頼する

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

目的やターゲットを明確にしておく

自治体がVR動画を制作する際には、目的とターゲットを明確にすることがポイントです。例えば、観光客に向けたプロモーションであれば、映像の中で伝えるべき情報や演出は観光資源の魅力に集中させる必要があります。

一方で、移住希望者を対象とする場合には、生活環境や子育て支援、アクセス情報など実生活に直結する内容を盛り込むことが求められます。あらかじめ情報発信の狙いや対象層の関心を整理しておくことで、映像の内容や構成に一貫性を持たせ、効果的な訴求につなげることができます。

「体験」を重視した没入感を与える

VR動画の特性は、映像の中に「入ったような」体験ができることにあります。自治体がこの技術を活用する際には、単なる映像紹介にとどまらず、見る人が実際にその場を訪れているように感じられる没入感の演出を意識することがポイントです。

例えば、視聴者の目線の高さに合わせて撮影したり、360度カメラを使って周囲の風景を自然に見渡せるようにしたりすることで、現地にいるかのようなリアリティを生み出せます。体験的な映像構成を心がけることで、印象に残るコンテンツとなり、情報の受け取り方にも違いが出てきます。

撮影・編集は専門家に依頼する

VR動画の制作には特殊な機材や高度な編集技術が求められるため、撮影や編集の工程は専門家に依頼するのが現実的です。例えば、360度カメラによる撮影ではカメラの設置位置や光の調整が没入感につながり、編集時には視点の移動に配慮する必要があります。

動画制作のプロに依頼することで、技術面だけでなく、構成や演出の相談にも乗ってもらえるため、映像の完成度を高めることができます。限られた予算内でも、品質を担保するために、動画制作会社への依頼を検討しましょう。

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自治体におけるVRの活用事例

自治体におけるVRの活用事例として、以下の自治体を紹介します。

  • 静岡県富士宮市
  • 東京都
  • 福島県
  • 和歌山県田辺市
  • 愛知県津島市

なお、ここで紹介する動画は弊社で制作されたものではありませんが、ぜひ活用の参考にしてください。

静岡県富士宮市

引用:【公式】富士宮360°VR Fujinomiya The gateway to Mt. Fuji 4K – 静岡県富士宮市 Fujinomiya City, Shizuoka, Japan

静岡県富士宮市では、VR動画を活用しています。富士山の南西麓に広がる自然豊かな街で、富士山本宮浅間大社の門前町として歴史と信仰が息づいています。

動画では、富士山観光の玄関口である富士山本宮浅間大社の鳥居をくぐり抜けるシーンから始まる壮大さがポイントです。豊かな湧水がもたらす美しい自然景観から美味しい食材、アウトドアアクティビティなどをVRで体験できます。

東京都

引用:360°映像!VR 東京水ができるまで

東京都の水道施設を紹介する360度動画です。東京の水道水がダムからどのように家庭に届くかをわかりやすく解説しています。

動画では、キャラクターを用いたわかりやすい表現になっている点がポイントです。普段では見学できないシーンを臨場感あふれる映像で疑似体験できる点がVRのメリットといえるでしょう。

福島県

引用:福島の建設業役割 360度ビュー

福島県では、「ふくけんビルド」として福島県の建設業の魅力を発信するポータルサイトを運営しています。360度動画として重機の操縦を体感できる映像を配信しています。

実際に重機を操縦しているかのような臨場感あふれる映像がポイントです。また、雪国での除雪作業はなかなか見学しづらいシーンですが、VRのおかげで安全に見学できます。

和歌山県田辺市

引用:「バーチャルたなべプロジェクト」始動!

和歌山県田辺市は、南西紀伊半島に広がる自然豊かな中核都市で、森林や渓谷、海岸と温泉地が点在します。歴史的には「熊野古道」の中辺路や大辺路が交差し、歴史と文化が調査された街づくりが特徴です。

動画では、「バーチャルたなべプロジェクト」の一環として制作されています。少子高齢化や人口減少、災害への備えなど、さまざまな課題への新しい取り組みとして、VR動画で田辺市を体験することができます。熊野古道の観光体験や災害時の避難ルートの事前確認などが動画でできる点がポイントです。

愛知県津島市

津島市「景観に関するワークショップ」

引用:津島市「景観に関するワークショップ」

愛知県津島市には、風情・情緒あふれ、魅力ある景観が多くあります。毎年7月に開催される「尾張津島天王祭」は600年近く続いており、この車楽舟行事はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

津島市では、VR技術を活用して景観についてのワークショップを実施しました。VR上で将来イメージを共有し、町並みを守るルールを考えるきかっけになっています。

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自治体のVR・360度動画に関するよくあるご質問

自治体のVR・360度動画についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

VRのメリットは何ですか?

VRのメリットは、現実では体験が難しい状況や場所を、あたかもそこにいるかのように体感できる点にあります。例えば、遠隔地の観光地を自宅にいながら360度映像で巡ることができたり、災害現場の再現映像で避難訓練を行ったりすることが可能です。教育や医療、製造業などでも導入が進んでおり実践的な学びができます。

VRのデメリットは何ですか?

VRのデメリットとしては、まず専用のゴーグルや機材が必要であり、導入にコストがかかる点が挙げられます。また、長時間の使用によって「VR酔い」と呼ばれる不快感を覚える人もおり、特に映像の動きと身体の感覚にズレがある場合は注意が必要です。また、没入しすぎて現実との境界が曖昧になるリスクもあります。

VRとメタバースの違いは何ですか?

VRは「仮想現実」を意味し、ゴーグルなどを装着して、没入型の仮想空間を体験する技術そのものを指します。一方、メタバースはその技術を活用して構築された「多人数参加型の仮想空間」の概念です。例えば、VRが一人で仮想美術館を歩く体験だとすれば、メタバースは他の人のアバターと一緒に展示を鑑賞できます。

まとめ

VRは自治体においても活用が広がりつつある

VR(バーチャル・リアリティ)とは、仮想空間をあたかも現実のように体験できる技術のことを指します。観光地の風景を360度で再現することで、現地に行かずともその場の雰囲気を味わえる仕組みが実現します。教育、医療、建築など多分野で導入が進むなか、自治体においても住民サービスや地域活性化を目的とした活用が広がりつつあります。

自治体がVR動画を制作する際のポイントとしては、目的やターゲットを明確にして、「体験」を重視した没入感を与えることが大切です。また、撮影・編集は専門家に依頼することもよいでしょう。

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