現在、新規顧客獲得や認知度向上を目的に、さまざまな企業がYouTubeで動画を投稿しています。有益なコンテンツを投稿し続けることでチャンネル登録者数と再生時間が増加し、一定の条件を満たせばYouTubeで広告収入を得ることも可能です。しかし、適切に動画投稿しなければ条件を達成できず、長期間YouTubeチャンネルを運用しても収益化できないことがあります。
本記事では、YouTubeで広告収入を得たい企業の方に向けて、広告収入を得るための条件や収益額、条件達成のためのポイントを紹介します。この記事を読めば、YouTubeの収益化につながる方法を把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画制作サービス「ムビサク」ではYouTube動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
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- YouTubeで広告収入を得るための条件
- YouTubeにおける広告収入の単価
- YouTube広告以外で収入を得る方法
目次
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無料で相談・問い合わせる企業がYouTubeを活用するメリット
企業がYouTubeを活用するメリットとして、新規顧客の獲得や認知度拡大につなげられる点があります。
総務省の調査によると国内の87.1%人がYouTubeを利用していることがわかっており、自社で動画を投稿することで多くの人に見てもらえます。
幅広い年齢層の人が利用しているため、どのターゲット層向けの商品やサービスでも顧客を獲得できる可能性が高いです。
参考:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
さらに、一定の条件を満たせばYouTubeの広告収益化が可能で、コア業務以外での収益を高められます。
YouTubeで広告収入を得るための3つの条件
YouTubeで広告収入を得るためには、以下の2つのサービスに登録することが必要です。
- YouTubeパートナープログラム(YPP): YouTubeチャンネルを収益化するためのプログラム
- Google AdSense:自社のYouTubeやブログで広告を配信するためのサービス
広告収入は、YPPに登録しているチャンネルをGoogle AdSenseに設定することで得られます。
Google AdSenseは18歳以上であれば簡単にアカウントを作成できますが、YPPに参加するには以下の3つの条件を達成しなければなりません。
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- 年間で再生時間4,000時間以上または90日間でショート動画の視聴回数1,0000万回
- 有効なコミュニティガイドラインの違反がないこと
YouTubeチャンネルの収益化を考えている人は以下を必ずお読みください。
チャンネル登録者数が1,000人以上
「チャンネル登録者数を1,000人以上」はYPPの中でももっとも難しい条件です。とくにあまり知られていない企業の場合、面白い動画を制作しても視聴するユーザーがほとんどいないため登録者数が増えません。また、仮に1本の動画が面白かったとしても、チャンネル登録をしようと思う人は少数です。
魅力的な動画を投稿し続けることでチャンネル登録者数が増加する ため、長期的な運用が必要です。
年間で再生時間4,000時間以上または90日間でショート動画の視聴回数1,0000万回
チャンネルで投稿している各動画の再生時間の合計が4,000時間以上であることが、収益化の条件のひとつです。1秒でも見られたらカウントされる再生回数と異なり、動画再生時間は長時間視聴されなければなりません。
4,000時間再生されるためには、15分の動画を40本制作したときに、1本あたり100回再生されている必要があります。ただし、ユーザーが途中で離脱することがあるため、実際は100回より多くの再生回数の獲得が必要です。
また、最近ではショート動画でもYPPの要件になりました。再生時間の合計が4,000時間以上でなくても、直近90日間でショート動画の視聴回数が1,000万回であればYPPへの参加資格が与えられます。
有効なコミュニティガイドラインの違反がないこと
YouTubeチャンネルで以下のような動画を扱った場合、コミュニティガイドラインに違反するため収益化の対象外となります。
- スパムや詐欺行為だと判断されるコンテンツ
- ヌードや性的なコンテンツ
- 子どもの安全(例:未成年者に精神的苦痛を与えるコンテンツ)
- 有害または危険なコンテンツ(例:身体に重症を負うリスクのある挑戦、暴力を促すコンテンツ)
- ヘイトスピーチ(例:性別や宗教などを差別するコンテンツ)
- ハラスメントやネットいじめ
上記のコンテンツを掲載してYouTube側から1回目の違反警告を受けると、90日間YouTube パートナープログラムに申請できません。
なお、90日間以内に2回目の警告違反を受けると2週間の投稿停止、3回受けるとチャンネル自体が停止となります。
YouTubeのチャンネル収益化ポリシーやコミュニティガイドラインに沿って動画を制作しないと、収益化できないため気を付けましょう。
参考:YouTube のコミュニティ ガイドラインの違反警告に関する基礎知識
YouTubeで得られる広告収入の単価
YouTubeで得られる広告収入は公式で公開されていませんが、再生回数1回につき0.05~1円程度です。
収益に差があるのは自社のチャンネルのジャンルによって配信される広告が異なり、広告の内容によって単価が変わるためです。高単価の広告が配信されるチャンネルほど、収益が高くなります。以下のようなジャンルのチャンネルが高単価になりやすいので、参考にしてみてください。
- 金融系
- ビジネス系
- 美容系
上記に自社の商品やサービスに当てはまるジャンルがあれば、ジャンルに沿った動画を投稿することで高単価の広告が配信される可能性があります。
YouTubeで広告収入が得られる仕組み
YouTubeの広告収入は「広告主→YouTube→動画投稿者」の流れで収益が得られる仕組みです。広告主が広告を出稿する際に掲載費をYouTubeに支払い、YouTubeが掲載費の一部を動画投稿者に分配しています。
自身のチャンネルで広告が再生されたり、クリックされたりすることによって収益が発生するため、再生回数や再生時間が多いほど高い収益が得られます。
収入を得られる3種類のYouTube広告
YouTubeで収益が発生する広告として、主に以下の3つがあります。
- インストリーム広告
- バンパー広告
- オーバーレイ広告
それぞれの特徴や収益が発生するタイミングについて詳しく紹介します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、動画コンテンツの前後や途中に表示される動画広告のことです。インストリーム広告にはスキップ可能なインストリーム広告とスキップ不可のインストリーム広告の2種類があり、それぞれの特徴は以下のようになります。
種類 | 特徴 | 広告費用が発生するタイミング |
---|---|---|
スキップ可能なインストリーム広告 | 5秒後にスキップできる広告 |
30秒間(30秒未満なら最後まで)広告が視聴されたときに課金 ※スキップされると収益は発生しない |
スキップ不可のインストリーム広告 | 15秒間スキップできない広告 | 広告が表示されたときに課金 |
それぞれの広告がランダムで表示されます。
バンパー広告
バンパー広告は動画コンテンツ内で再生される6秒以内の動画広告です。スキップできない広告で、表示されるごとに収益が発生します。広告単価は低い傾向にありますが、YouTube広告の中でも高頻度で表示されることから収入が得られやすいです。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告は動画コンテンツの画面内の下部に表示されるバナー広告のことです。パソコンのブラウザにのみに表示される広告で、Googleのアルゴリズムによりユーザーに適した広告が表示されます。
収益は広告が1,000回表示されたとき、またはクリックされたときに発生します。 広告の右上に閉じるボタンがあるため、非表示されやすい点がデメリットです。
YouTubeの広告収入の条件を達成するためのポイント5つ
YouTubeの広告収入の条件を達成するためには、目的を明確にし戦略を立てて登録者数と再生時間を増やすことが重要です。
達成するためのポイントとして以下の5つを紹介しますので、参考にしてみてください。
- 高クオリティの動画を制作する
- チャンネルのコンセプトを決める
- 動画を投稿し続ける
- ユーザーの目を引くタイトルやサムネイルを作成する
- 有益な情報を伝えられるようにする
高クオリティの動画を制作する
高クオリティな動画を制作するには、以下の3つのスキルが必要です。
- 面白いコンテンツを制作するための企画の提案スキル
- 人や商品を魅力的に見せるための撮影スキル
- メッセージをわかりやすく伝えられる編集スキル
上記のスキルがあることで視聴者が飽きずに最後まで視聴できる動画を制作でき、動画再生時間を増やせます。
なお、自社で高クオリティな動画を制作するのが難しい場合は、動画制作会社への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。動画制作会社に依頼することで、集客やチャンネル登録者数増加につながる動画を制作できます。
弊社の動画サービス「ムビサク」ではブランディング動画やプロモーション動画、講座動画など幅広いジャンルのYouTube動画を手がけています。低価格で高品質な動画を制作でき、費用対効果の高いYouTubeの運用が可能です。
弊社では現在無料の相談も承っていますので、制作を依頼したい方は下記からお気軽にお問い合わせください。
チャンネルのコンセプトを決める
チャンネル登録者数を増やすにはチャンネルのコンセプトを決めることが重要です。投稿する動画のジャンルやテイストを決めておかないと、コンテンツの方向性がぶれ、登録者数の増加につながりません。
自社の商品やサービスを宣伝するためにYouTubeを始めるのであれば、事業内容に関連した動画を制作しましょう。たとえば、美容院であればヘアスタイルやケアに関する動画を紹介することをおすすめします。チャンネルのジャンルが絞られることで何のチャンネルかがわかりやすくなるため、そのジャンルに関心の高いユーザーがチャンネルを登録する可能性が高まります。
動画を投稿し続ける
チャンネル登録者数や再生時間を増やすにはできるだけ短いスパンで動画を投稿しましょう。 動画を投稿しない期間が続くと、ファンの獲得が難しくチャンネル登録者数が解除されやすくなります。
投稿頻度が多いほど動画によって顧客との接点がふえるため、ファンになりやすいです。また、投稿数が多くなることでチャンネルにアクセスする導線が増えて、再生時間も伸びます。
長い動画を1本制作するより、短い動画を数本上げたほうが登録者数の増加に効果があるため、動画の投稿頻度を意識しましょう。
ユーザーの目を引くタイトルやサムネイルを作成する
YouTubeではタイトルやサムネイルで視聴する動画を選ぶ人がいるため、クリックしたくなるタイトルとサムネイルを作る必要があります。
それぞれ以下のポイントを押さえて作成しましょう。
- タイトル:ユーザーが自社の動画に辿り着くために検索するキーワードを予測して、そのキーワードを盛り込む
- サムネイル:あらゆるパターンのサムネイルを作成し、検証してもっともクリック率が高いものを選ぶ
ユーザーがYouTubeで検索したキーワードから求めていることが何かを考え、検索意図に沿ったタイトルとサムネイルを作成しましょう。
有益な情報を伝えられるようにする
ユーザーは何かしらの情報を得たくて動画を視聴しているため、ただ自社商品やサービスを宣伝してもすぐに動画から離脱されてしまいます。再生回数や登録者数を増やすためにも、ユーザーの困っていることを解決できるような動画を制作することが大切です。
たとえば、美容院の場合はセットの仕方やおすすめのシャンプーなどを紹介することで、ヘアスタイルに興味のあるユーザーが視聴します。ユーザーが興味をもつ動画を制作することで自社のチャンネルのファンになり、登録者数が増えて収益化に近づくことが可能です。
また、実際に店舗に訪れたいというユーザーも現れるため、店舗の集客にもつなげられます。
YouTube広告以外で収入を得る6つの方法
YouTubeは広告以外で収入を得る方法が6つあります。
- スーパーチャット・スーパーサンクス
- YouTubeプレミアム
- アフィリエイト広告
- チャンネルメンバーシップ
- 企業案件
- 自社商品・サービスへの誘導
上記をうまく活用することで収益をより増加できるため、ぜひ読んでみてください。
スーパーチャット・スーパーサンクス
スーパーチャット・スーパーサンクスは動画投稿者に対して、メッセージと共に投稿主にお金を送付できる投げ銭システムのことです。スーパーチャットはライブ配信やプレミアム公開にある機能で、スーパーサンクスは通常の動画にある機能です。
スーパーチャットやスーパーサンクスによって視聴者は動画コメントを目立つところに掲載できます。動画投稿主にコメントが見られやすくなるため、動画投稿主とコミュニケーションを取りたい視聴者は、課金してコメントを送ります。
YouTubeプレミアム
YouTubeプレミアムはYouTubeの課金サービスで、ユーザーが登録すると以下のことが可能になります。
- バックグラウンド再生
- 広告なしでの再生
- オフラインでの動画再生
YouTubeプレミアムは広告が再生されなくなるため収益が減ると思われがちです。しかし、YouTubeプレミアム加入者が自社のチャンネルの動画を閲覧した場合、課金額の一部を収益として受け取れます。オフラインでの動画再生やバックグラウンド再生も含まれるため、繰り返し再生される動画を作ることで収益が得られやすくなります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告のことです。広告を提供している会社であるASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録することで、YouTubeチャンネルに広告を掲載できます。ユーザーがYouTubeから広告をクリックし、ホームぺージで商品やサービスを購入することで報酬が得られます。
YouTubeと関係ない広告のため、手数料が発生することなく収益を受け取れることがメリットです。
チャンネルメンバーシップ
チャンネルメンバーシップはチャンネルに対して月額料金を支払い、動画投稿者を支援するシステムです。月額90円〜6,000円の範囲で、最大6つの課金プランに分けてメンバーシップのランクを設定できます。
動画投稿主はメンバーに対して以下のような特典を提供する必要があります。
- メンバー限定の動画・ライブ配信
- メンバー限定のチャットルームへの招待
- メンバー限定のオフ会の開催
- メンバー限定で利用できる絵文字の提供
メンバーシップの登録者を増やすことで、広告よりも安定した収益が得られます。
企業案件
チャンネルの影響力を活かしたい企業から商品やサービスの紹介をしてほしいと依頼されることがあります。
依頼に沿った形で動画を制作することで企業から直接報酬を受け取ることが可能で、企業規模が大きいほど高額報酬が期待できます。ただし、影響力が必要であるため、チャンネル登録者数が少ないと企業案件は来ません。
自社商品・サービスへの誘導
YouTubeで自社商品やサービスを紹介することで、売上につなげられます。視聴者が困っていることを解決したあとに宣伝することで、興味をもたれやすくなります。動画下にある概要欄に購入ページのURLを掲載することで視聴者を誘導でき、購入数を増やすことが可能です。
YouTubeは多くの人が利用しており、自社の商品について知らない人にも見てもらえることから認知度拡大にも活用できます。
商品やサービスの紹介をするには訴求ポイントを押さえて動画を制作することが大切です。ターゲットに沿って伝えたいことが伝わるメッセージを届ける動画にする必要があります。
こちらの記事で商品を売るための方法について詳しく紹介しています。商品を紹介するうえで重要なポイントも記載していますので、ぜひお読みください。
YouTubeの広告収入に関するよくあるご質問
YouTubeの広告収入についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- YouTubeで広告収入を得るにはどうすればいいですか?
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YouTubeで広告収入を得るためには、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加する必要があります。YPPへの参加基準は以下の2通りです。
1:チャンネル登録者数が1,000人以上かつ動画の総再生時間が直近1年間で4,000時間以上
2:チャンネル登録者数が1,000人以上かつショート動画の視聴回数が直近90日間で1,000万回以上
以前は総再生時間のみが基準になっていましたが、ショート動画の発展により基準が変更になりました。 - YouTube広告が勝手につくのはなぜですか?
- 2021年にYouTubeの利用規約が変更になったため、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加していない場合でもアップロードした動画に広告がつくことがあります。ただし、YouTubeチャンネルがYPPに参加できておらず収益化していない場合は、チャンネルの所有者が広告収入を得ることはできないため注意しましょう。
- YouTubeショート動画は 1再生あたりいくらですか?
- YouTubeショート動画で得られる広告収入は公式で公開されていませんが、再生回数1回につき0.003~0.01円程度です。通常のYouTube動画が再生回数1回につき0.05~1円程度であるため、同じ再生回数ではYouTubeショート動画のほうが割安です。ただし、YouTubeショート動画のほうがバズりやすい傾向もあるため、一概に比較はできません。
まとめ
YouTubeの広告収入を得るためには、YouTubeパートナープログラムの登録条件を満たすことが必須です。条件を達成するためにも、高クオリティな動画を継続的に投稿し、チャンネル登録者数や動画再生時間を増やしましょう。
なお、YouTubeで高クオリティな動画を制作したい方は、弊社の動画制作サービス「ムビサク」を検討してみてはいかがでしょうか?弊社では自社が動画で解決したい課題を徹底的にヒアリングし、解決につながるような動画を制作できます。
商品やサービスの紹介動画の制作も承っていますので、動画制作の依頼を検討している方はお気軽にお問い合わせください。