インナーブランディングは自社の社員に向けて実施するブランディング活動のことをいいます。社員のエンゲージメント向上や企業理念の浸透を目的に、さまざまな企業がインナーブランディングに取り組んでいます。
しかし、インナーブランディングを自社に取り入れてみたいものの、具体的に何をすればいいかわからないという方もいるでしょう。
本記事ではインナーブランディングの成功事例について具体的に紹介します。どのような施策がインナーブランディングにつながるかを把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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無料で相談・問い合わせるインナーブランディングとは?

インナーブランディングとは、企業や組織が自社の社員に対して行うブランディングのことです。企業理念や価値観、ビジョンなどを社員に浸透させ、自社で働くことの価値を高めるために実施します。
インナーブランディングは社員のエンゲージメントの向上につながるため、生産性向上や離職率防止にも効果的です。
企業によっては社員のモチベーション向上のために、インナーブランディングの一貫として、社員向けに実施されるプロモーション活動である「インナープロモーション」も行っています。
エクスターナルブランディングとの違い
インナーブランディングと対照的な用語として、エクスターナルブランディングがあります。エクスターナルブランディングは、企業が顧客に向けてブランディングを行うことを指します。
エクスターナルブランディングは、主に以下のようなシーンで利用されていることが多いです。
- 企業紹介
- 採用活動
- 展示会用動画
- SNS
- WEB広告
エクスターナルブランディングで多くの人に自社や自社商品のコンセプトを浸透させることで、購入意欲を向上させられます。
なお、エクスターナルブランディングでの動画の活用シーンや、制作ポイントについては以下の記事で紹介していますので、あわせてお読みください。
インナーブランディングで実施されている施策6選

インナーブランディングで実施されていることとして、主に以下の6つがあります。
- 社内イベント
- 社内報
- 社内SNS・社内ブログ
- サンクスカード
- トップメッセージ
- 社内向けブランディング動画
それぞれどのような効果があるかも簡単に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
社内イベント
社内イベントでは、主に運動会や社員旅行などを行います。社内イベントによって各部門の社員が集まり、部門を超えたコミュニケーションを取れるため、社内の人間関係を良好にできる効果があります。
コミュニケーションの活性化によって、自然な形で企業理念が伝わるので、社員のエンゲージメント向上の施策として有効です。
社内報
社内報とは、自社向けの情報が掲載された広報メディアのことです。紙面やWEB媒体のものがあり、主に以下の内容が記載されています。
- 自社事業の景況
- 経営陣からのメッセージ
- 社員インタビュー
- 社員の結婚や出産の報告
経営陣だけでなく、社員も社内報に参加できるようにすることで、双方の価値観や意見を把握でき、相互理解が深まります。
社内SNS・社内ブログ
社員や経営陣だけが情報を発信できるSNSやブログを運営することも、インナーブランディングのひとつの手段として活用されています。
社員がプライベートであったことを気軽に発信でき、ほかの社員が投稿を見てコメントできるため、コミュニケーションを活性化できます。
オンライン上でコミュニケーションを取れるため、事業所や店舗同士でのコミュニケーションも可能です。
サンクスカード
サンクスカードは、社員間で感謝の気持ちをカードに書いて伝え合う制度のことです。サンクスカードによって普段言っていない気持ちを相手に伝えられ、社員同士の関係をより良くできます。
良好な人間関係を築けるため、社員が自社で働き続けたいという気持ちを高められます。また、企業理念に基づいたサンクスカード制度を運用すれば、社員に理念を浸透させることも可能です。
トップメッセージ
トップメッセージは、社長が自社の経営方針や企業理念などについて、対面や動画などで伝えることを指します。
社長が会社への熱意や社員に行動してほしいことを伝えることで、経営陣への信頼感が増し、社員の士気を向上させることが可能です。
経営方針や企業理念も浸透でき、全社員が同じ考えをもって行動できるようになります。
社内向けブランディング動画
社内向けブランディング動画は、経営者のメッセージや社員の働く姿勢を動画にして、企業理念を浸透させるという取り組みです。動画は社内報やブログよりも情報量を多く伝えられるため、よりメッセージが伝わりやすくなる効果があります。
コロナ禍によって在宅ワークの人も増えているため、オンライン環境があれば簡単にインナーブランディングができる手段として、さまざまな企業で動画が活用されています。
ただし、インナーブランディング用の動画を制作するには、企画内容を考えるスキルや編集・撮影スキルなどが必要です。もし「自社で制作スキルがないけど、自社で動画を制作したい」と考えている方は、制作会社への依頼を検討する必要があります。
弊社の動画制作サービス「ムビサク」では、自社の制作目的に合わせた最適な動画を制作できます。 オリジナルアニメーションの動画も制作できるため、独自性のあるブランディングを行いたい方におすすめです。
ムビサクでは動画制作に関する相談を無料で承っていますので、下記リンクからお気軽にお問い合わせください。
インナーブランディングの成功事例10選

インナーブランディングを実施している企業事例として、以下の10社を紹介します。
- AGC株式会社|社内イベント
- 本多通信工業株式会社|社内イベント
- 日本たばこ産業株式会社|社内SNS
- 福島トヨペット株式会社|社内SNS
- 株式会社アイワード|社内報
- エン・ジャパン株式会社|社内報
- 株式会社オリエンタルランド|サンクスカード
- 日本航空株式会社|サンクスカード
- 株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ|社内向けブランディング動画
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社|社内向けブランディング動画
社内イベントや社内向けブランディング動画などさまざまな事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
AGC株式会社|社内イベント

ガラスメーカーのAGC株式会社では、創立110周年記念のイベントとして「Aフェス」という社内向けイベントを開催しました。
Aフェスでは、AGCが110周年において設定した、以下の3つのテーマを盛り込んだ企画を実施します。
- challenge
- One Team
- 垣根を超えたコミュニケーション
社員とその家族の計2,000人が参加したことで、部署の垣根を超えたコミュニケーションができ、テーマの浸透につながりました。
参考:AGC110周年プロジェクトの最後を飾る、家族参加型の周年イベント『Aフェス』
本多通信工業株式会社|社内イベント

通信用コネクタを開発している本多通信工業株式会社では、労働組合結成50周年として、家族参加型のクルージングイベントを開催しました。
クルージングイベントによって、社員の家族からも「良い会社だ」という感想が上がり、社員が本多通信工業で働く価値を高められました。
また、イベントがきっかけで、参加者同士の会話も増えたそうです。
参考:本多通信工業株式会社・本多通信工業労働組合|株式会社ニューズベース日本たばこ産業株式会社|社内SNS

たばこや加工食品などのメーカである日本たばこ産業株式会社では、自社商品の認知度が社内でも低いという課題を解決するために、社内SNSを運用しています。
SNSによって自社商品について情報を発信し、意見交換や情報共有ができるような体制を整えました。
結果、自社商品に興味をもつ社員が増え、社員自身も小売店で自社商品を見かけた際に報告するようになり、認知度拡大につながりました。
参考:JT、社内SNSを採用–部署を越えて新たなアイデア集まる|ZDNET Japan福島トヨペット株式会社|社内SNS

福島県を中心に自動車販売事業を展開している福島トヨペット株式会社では、社内のつながりを強化するためにSNSを活用しています。
業務上の会話をするためのスペースと雑談ができるスペースを作り、プライベートの情報も共有できるようにしました。
結果、オンラインだけでなくリアルでのコミュニケーションも増え、エンゲージメントが向上しました。
参考:福島トヨペット、強い組織をつくる社内SNS「Talknote」を導入株式会社アイワード|社内報

引用:経団連『インターナル・コミュニケーション経営』でアイワードが紹介されました。 | 株式会社アイワード
紙媒体の印刷事業をしている株式会社アイワードでは、毎週2〜3回の頻度で社内報を発行しています。社員に毎日日報を提出してもらい、日報の内容をフィードバックする手段として社内報を発行している点が、株式会社アイワードならではの特徴です。
社内報によって全社員が情報を共有できるため、社内のコミュニケーションを活性化する重要なツールとして活用されています。
エン・ジャパン株式会社|社内報

引用:ensoku!(エンソク) – まるっと公開!エン・ジャパンの社内報
求人情報サイト「エン転職」を運営しているエン・ジャパン株式会社では「en soku!」と呼ばれる社内報をWEBで発信しています。
社員一人ひとりが社内であった出来事や社員インタビューの記事などを作成し、会社の魅力を全員で伝え合っています。
社外の人にも見られるようにした結果、8割の中途社員が「en soku!」によって志望度が高まったという声もあがりました。
株式会社オリエンタルランド|サンクスカード

株式会社オリエンタルランドでは「スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート」という、サンクスカードのような制度を取り入れています。
スピリット・オブ・東京ディズニーリゾートは、仲間の行動に対してキャスト同士がメッセージを交換して褒め合うという活動です。
お互いの行動を日常的に称え合うことで、人間関係を良好にしています。
日本航空株式会社|サンクスカード

航空運送事業を行っている日本航空株式会社では、自社のお互いを褒め合う職場風土を大切にしており、その一環としてサンクスカードを取り入れました。
ちょっとした感謝をしたいときにサンクスカードを渡し合うことで、コミュニケーションの活性化を実現しています。
サンクスカードをもらった社員も感謝される喜びを味わえるため、モチベーション向上につながっています。
参考:褒める企業文化の醸成 | CSR情報 | JAL企業サイト
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ|社内向けブランディング動画
ネットワークの環境構築事業を行っている株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズでは、社内向けブランディング動画をYouTubeで公開しました。
引用:インナーブランディング動画「変わるNTTPC、つながる!わたしたち」
各部門の社員が自分の仕事内容や働きがいについて話している内容となっています。他部署で行われている業務内容が可視化されるため、部署間のつながりを深められる効果があります。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社|社内向けブランディング動画
TSUTAYAを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社では、インナーブランディングとして社内動画を制作しました。
引用:CCCグループ コンセプトムービー
「世界一の企画会社」を目指すことを伝えており、具体的にどのようなことを目指しているのかを3分以内に動画でまとめています。
アニメーションを採用しており、テンポがよく、わかりやすく自社の経営方針について紹介しています。
インナーブランディングを実施する3つのメリット

インナーブランディングを実施するメリットとして、以下の3つがあります。
- エンゲージメントの向上
- 離職率を改善できる
- 社員の連携を強化できる
多くの会社がなぜインナーブランディングに取り組んでいるかを具体的に把握できますので、ぜひ読んでみてください。
エンゲージメントの向上
インナーブランディングによって、社員が「いい企業で働いている」という気持ちをもつようになり、エンゲージメントが向上します。
エンゲージメントとは、社員が企業に対してもっている好感度のことです。エンゲージメントが高くなると、社員一人ひとりが自社のために働きたいと思うようになり、生産性が向上します。
インナーブランディングで企業の魅力や社員への労いの言葉を伝えれば、エンゲージメント向上につながります。
離職率を改善できる
インナーブランディングによって、部署内外のコミュニケーションが増えて良好な人間関係になり、離職率の改善が期待できます。
社員同士で信頼関係が構築でき、自社で働き続けたいという気持ちを高められます。また、離職率の低下により、社外から優良企業だと思われるようになるため、求職者の増加にも効果的です。
社員の連携を強化できる
インナーブランディングで企業理念の浸透に成功すれば、社員の連携を強化することが可能です。社員が同じ考えをもって行動できるようになるため、コミュニケーションが円滑になり、仕事のスピードを向上します。
また、経営陣と社員が双方向で意見や情報を交換し合える環境を作れるため、経営方針に対しての認識のズレを小さくでき、企業に一体感が生まれやすくなります。
インナーブランディング施策で動画の活用がおすすめの理由

上記で紹介したインナーブランディング施策の中でも、もっとも費用対効果の高いものとして、社内向けのブランディング動画がおすすめです。
社内向けのブランディング動画がおすすめな理由として、以下の3つがあります。
- 短時間で企業理念が浸透しやすい
- 細かい表現を伝えられる
- エクスターナルブランディングにも活用できる
動画の制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
短時間で企業理念が浸透しやすい
動画はテキストや静止画よりも多くの情報を伝えられるため、他の手法より短時間で企業理念を浸透しやすいです。インナーブランディングは利益に直結しない行為なので、社員に負担がかからないようにすることが求められます。
インナーブランディングで成功するには長期間に及ぶ取り組みになりますが、動画は社員が気軽に視聴できるツールであり、繰り返し見てもらいやすいため、浸透スピードを高められます。
細かい表現を伝えられる
動画は音声や動きなどで細かい表現を伝えられるため、インナーブランディングには最適です。たとえば、トップメッセージを動画にすれば、テキストや静止画では伝えにくい熱意や社長の表情など伝えやすくなります。
動画の内容に合わせてBGMを挿入することで、よりイメージが深まりやすくなるのが特徴的です。
エクスターナルブランディングにも活用できる
インナーブランディング動画は、エクスターナルブランディングにも活用でき、認知度拡大や購入促進につなげられます。
企業理念や経営方針について外部にも伝えることで、顧客が自社や自社商品に愛着が湧くため、信頼性を高められます。
ブランド力の向上につながるため、競合との差別化にもつながり、価格以外で他社に優位性を持たせることが可能です。
まとめ

インナーブランディングには、社内イベントや社内向けブランディング動画などさまざまな手法があります。自社の課題や目的に合わせて最適なインナーブランディングの施策を行いましょう。
また、インナーブランディング用に動画を制作したいと考えている方は、制作会社に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか?
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