コラム

タクシー広告とは?サイネージ動画の費用やメリット、制作のステップを解説

タクシー広告とは?サイネージ動画の費用やメリット、制作のステップを解説

「ビジネスパーソンをターゲットにして広告を配信したいが、媒体を決めかねている」

「タクシー広告に動画を配信するにはどうすればいいだろう」という悩みをお持ちではありませんか。

タクシーに乗車した時、何気なく動画広告を目にする方も多いはずです。以前はポスターやチラシが主流でしたが、2010年代後半からタクシー広告でも、さかんに動画が活用されています。

高速な通信網が整備されている現在は、助手席後方のディスプレイに表示される動画広告が主流です。

本記事では、目にする機会が増えているタクシー広告の動画配信について、費用やメリット、配信までのステップを解説していきます。

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タクシー広告の仕組みと市場規模は?

タクシー広告の仕組みと市場規模は?

タクシー広告は「タクシーアド」とも言われ、タクシーの車内や社外に広告を表示することで、潜在顧客にリーチしようとする交通広告のひとつです。

タクシーの車外ではマグネットやステッカー式の広告が掲載され、車内ではディスプレイによる動画広告を配信しているのが一般的です。このディスプレイによる広告配信を「サイネージ広告」や「デジタルサイネージ」と呼び、近年そのマーケティング効果が注目されています。

とくに動画配信による広告は、今後も市場規模が拡大すると予想されています。株式会社CARTA HOLDINGSの調査によれば、タクシーサイネージ(動画広告)市場規模は2021年の時点で40億円とのことです。そして、2021年から2025年までその市場規模は毎年5億円ずつ増加していくとの予測が立っています。

参考:デジタルサイネージ広告市場調査

タクシー広告の配信費用

タクシー広告で動画を配信する場合、価格帯はおよそ100〜1,500万円ほどと幅広く設定されています。

この広い幅は、タクシー広告のシステムによるものです。タクシー広告の動画配信は、用意された広告枠を購入して配信する仕組みで、どの枠を購入するかで費用が決まります。

広告枠は配信される時間や流れる順序、配信期間が決まっており、順序が早く時間が長い枠は費用が高くなるわけです。

また全国展開している企業を利用する場合、配信する地域によっても料金が異なるケースもあります。たとえば乗車直後の1本目、60秒の広告枠(東京)で購入した場合、1週間の配信期間で700万円となっています。

参考:GROWTH「GROWTH MEDIA GUIDE」

タクシー広告の種類

タクシー広告には、大きく分けてペーパー・画像・動画の3種類があります。

ペーパーによる広告は古くから採用されており、リーフレット型のチラシや車内・外のステッカーが代表的なものです。広告が自然と目に入るため、効率よく潜在顧客にリーチができます。

一方、画像と動画はデジタル技術を使って配信される広告です。

最近では画像を車窓に投影するデジタルサイネージも登場しています。特殊な窓ガラスを使い、普段はただの窓ガラスながら、画像を投影する時はスクリーンとして使用できるよう設計されています。

動画広告は、ヘッドレスト裏に設置したモニターで配信が可能です。単なるモニターではなくタブレットを設置している場合もあり、その場でのアンケート回答ができるなど、幅広い用途が考えられます。

タクシー広告で動画を配信する5つのメリット

タクシー広告で動画を配信する5つのメリット

タクシーを活用した広告は、長らくペーパー型しかありませんでした。しかし、動画での広告配信には以下のようなメリットがあるため、急激に市場を伸ばしてきています。

  • 動画でストーリーを伝えられる
  • 利用者・ターゲットを絞れる
  • 高単価の商品サービスを訴求できる
  • ネット配信よりも離脱を防げる
  • 顔認証を活用できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1:動画でストーリーを伝えられる

動画であれば、たとえ30秒であってもストーリー性をもたせた広告が配信可能です。

人間は、ストーリーによって感情が動き、商品やサービスを購入するとされています。これは「人は感情でモノを買う」(伊勢隆一郎著、フォレスト出版)といったビジネス書でも語られていることです。

たとえスライドを提示する短い動画であっても、顧客の悩みや不安から、解決策や明るい未来の提示といった流れで話すことで、ストーリー性をもたせられるでしょう。

一枚のチラシでストーリーを伝えることは不可能ではありませんが、ユーザーにテキストを読ませる必要があるため、動画よりもストレスを与えます。

動画であれば受動的なユーザーにもストーリーが伝えられるため、感情を動かしやすくなるでしょう。

2:利用者・ターゲットを絞れる

タクシーは利用者がある程度限定されるため、広告配信のターゲットを絞りやすいです。

たとえばビジネスパーソンと専業主婦では、ビジネスパーソンのほうがタクシーを利用する機会が多いと予想されます。あなたが訴求したい商品サービスがビジネスパーソン向けであれば、タクシー広告を利用したほうが効果が高いでしょう。

他にも、タクシーを気軽に利用できる高所得者向けの広告や、シニアをターゲットした訴求もしやすくなります。

ターゲットを絞ることで、動画制作の方向性も見えやすくなるでしょう。

3:高単価の商品サービスを訴求できる

前述のようにタクシーの利用者層は、おそらく一定以上の収入がある層です。

J-Net21による調査では、30歳をすぎると40%以上の人がタクシーを「よく利用する、たまに利用している」と回答しています。

とくに40代以上は半数以上が利用しているとの結果が出ており、一定以上の可処分所得がある年代をターゲットにできます。

10代に向けた商品サービスを訴求するよりも、40代以上に向けた商品のほうが単価は上げやすいでしょう。

高単価商品を訴求する広告動画を配信できるという点は、タクシーならではのメリットと言えます。

参考:J-Net21による市場調査データ

4:ネット配信よりも離脱を防げる

タクシーは、広告動画を視聴すること以外の選択肢が多くはないため、視聴からの離脱を防ぐことが可能です。

タクシーは限られた空間であり、自宅のパソコンで動画を視聴する場合のように自由な行動がとれません。スマホなどを触ることもできますが、できるだけリラックスして乗車したいと考える方も多いはずです。

その中でディスプレイに動画が流れれば自然と目がいき、何気なく視聴を続けるシーンが考えられます。次々とスワイプして動画を切り替えることもないため、スマホ動画よりも離脱を防げる可能性があります。

5:顔認証を活用できる

配信企業によっては顔認証の技術を活用し、乗客に応じた広告配信が可能です。

たとえば、男女の違いによって動画のテイストを分けたり、年齢に応じたサービスを提案したりといった活用が考えられます。インターネット上であれば、アカウントの登録情報をもとに個別の広告配信が可能ですが、タクシーではそれが不可能でした。

しかしカメラと顔認証技術が向上したことで、媒体によらず乗客の特性を見分けられるようになっています。

タクシー広告で動画を配信する3つのデメリット

タクシー広告で動画を配信する3つのデメリット

メリットがある一方、タクシー広告で動画配信するデメリットは以下の3つが考えられます。

  • 費用の相場がわかりにくい
  • 効果測定がしにくい
  • SNS等と比較するとリーチ数が少ない

それぞれどのようなデメリットか、詳しく見ていきます。

1:費用の相場がわかりにくい

タクシー広告の動画配信サービスはまだ歴史が浅いため、かかる費用の相場がまだ一般的に認知されていません。「1枠を格安の300万円で購入可能です」と言われても、直感的に格安かどうか判断できる方は多くはないでしょう。

そのため、配信企業の提示する価格が適正なものか、クライアント側はわかりにくいのです。

このデメリットを解消するために、複数の配信企業に見積もりを依頼して比較する必要があるでしょう。

なお、一般的な動画制作の費用については、以下の記事で詳しく解説しています。もしよろしければ参考にしてください。

2:効果測定がしにくい

タクシー広告は、インターネット上の動画広告と比較して視聴者の動きが可視化しにくいというデメリットがあります。

SNS上の動画広告であれば、設置したリンクのクリック率などのデータを収集できます。しかし、タクシー広告は画面から直接LP(ランディングページ)にアクセスするわけではないため、視聴者の動きを正確に把握しにくいのです。

画面にあるQRコードをスマホで読み込み、LPを閲覧してくれる視聴者もいるでしょうが、会社名やサービス名を検索して閲覧される可能性もあります。

もちろん画面タップ式のアンケートなどを行ない、直接的に効果を測定している配信企業もありますが、視聴者に回答してもらえるかどうかは不明な部分があります。

3:SNS等と比較するとリーチ数が少ない

タクシーの利用者は、SNSの利用者と比較すれば少ないのは明らかであり、広告でリーチできる人数も少なくなります。

またSNSは拡散性もあり、視聴者がTwitterなどで拡散することにより話題になるケースもあるでしょう。しかし、タクシー広告は視聴するのみの受動的なメディアとなるため、拡散性は劣ります。

ただ、タクシー広告用の動画素材があることで、SNS用動画を制作するコストを抑えることが可能です。プラットフォームの動画サイズやテイストに合わせ、加工しながら使用できるでしょう。

SNSを活用した動画マーケティングについては、以下の記事が参考になります。制作で注意すべきポイントがわかりますので、ご覧ください。

またムビサクではタクシー広告用の動画制作が可能です。イラストやアニメーションなどを活用し、自社の魅力が伝わる動画を提供します。

そのほか、無料で見積もりも行っております。よろしければ下記よりお問い合わせください。

タクシー広告で動画を配信するまでの3ステップ

タクシー広告で動画を配信するまでの3ステップ

タクシー広告で動画を配信する3つのステップは、次のとおりです。

  • ターゲットを詳細に設定する
  • 配信企業を選ぶ
  • タクシー広告の動画を制作する

各ステップについて、詳しく解説していきます。

ステップ1:ターゲットを詳細に設定する

ターゲットの詳細な設定は、動画広告で失敗しないために必要です。

動画制作でよくある失敗として、ターゲットが絞りきれずに動画を作ってしまい、誰にとっても「刺さらない」ものとなる例があります。

同じ38歳男性であっても、都内在住と地方在住では価値観も違いますし、住環境も異なります。また独身か既婚かによっても、訴求できる商品サービスが違うでしょう。

できる限り詳細にターゲットを決め、たったひとりに向けた動画を企画していきます。

ステップ2:配信企業を選ぶ

広告の配信期間や地域によって費用が変わるため、予算に合わせた配信企業の選定が必要です。

ここでは例として、代表的な配信企業「GROWTH」の料金表を掲載します。

東京都の武蔵野、三鷹地域にて、1週間配信した場合の広告費は下記のとおりです。

メニュー名 形式・タイミング 広告料金
FIRST VIEW 乗車直後1本目
動画/最大60秒
700万円
BUSINESS VIEW FIRST VIEW終了後
動画/最大30秒
500万円
ECONOMY VIEW BUSINESS VIEW 終了後
動画/最大30秒
300万円

参考:GROWTH MEDIA GUIDE 2-3Q July to December 2023

配信したい地域や期間の料金を比較して、配信企業を選びましょう。

ステップ3:タクシー広告の動画を制作する

タクシー広告の動画は30〜60秒で制作します。ここではイメージがつかみやすいよう、事例をあげます。

引用:広告運用自動化ツール「Shirofune」タクシーCM

こちらは弊社制作の動画ではありませんが、30秒で作られたタクシー広告の実写での動画です。

マーケティング関係のビジネスパーソンに向けた内容で、ターゲットがタクシーのユーザー層に絞られていることがわかります。テロップが入っており、短いながら視覚と聴覚の両方で理解できる工夫がされています。

引用:YOSHINAタクシー広告動画30秒

こちらも弊社の実績ではありませんが、30秒で制作されたタクシー広告の動画です。

オープニングとエンディングに短いアニメーションが挿入され、視聴者の目をひきます。カット割は細かいですが、それぞれのカットの繋ぎにもアニメーション効果が入り、スムーズな視聴が可能です。

またアニメーションであれば属人性もなくなるため、社員やサービスが変わっても問題が生じにくい、というメリットもあります。

このような動画制作のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。よろしければご覧ください。

タクシー広告の動画で訴求するための注意点

タクシー広告の動画で訴求するための注意点

広告用の動画を制作するにあたり、2つのポイントに注意しておきましょう。

タクシー車内の特性をふまえて制作する

タクシーという空間の特性を考えた動画を制作する必要があります。

たとえば過度なBGMが挿入された動画やカット数が非常に多い動画は、視聴していて疲れる可能性があります。車内は決して広くない空間であり、大きい音が流れる広告は不快に感じる方もいるでしょう。

BGMやナレーションもできる限り落ち着いたものを選び、リラックスして乗車したいユーザーにもストレスを与えない動画にすべきです。

伝わる情報が絞れているか確認する

動画を視聴する人は積極的に動画を見たいわけではないため、思わぬ点に注目されてしまい、こちらの伝えたい情報が伝わらない可能性があります。

実写の場合、背景の人物に目がいってしまうことや、風景に注目してしまう恐れもあるでしょう。できる限り伝わる情報を絞るために、図解の活用やアニメーション動画にするなど、情報量を制限することも注意しておきたいポイントです。

とくに動画の時間が30〜60秒程度のタクシー広告では、情報が制限できているかはチェックしておきたいポイントです。

まとめ

タクシー広告は動画の配信時間が短いためターゲットを絞り込んだ動画を制作する

タクシー広告での動画配信は、タクシーの利用者層とターゲットが重なる場合、必須となる訴求方法です。

リーチ数などはSNSに劣るものの、ターゲットを絞れることや高単価の商品サービスを訴求しやすいといったメリットもあります。動画の配信時間が短いため、しっかりとターゲットを絞り込んだ動画を制作していきましょう。

弊社では、タクシー広告の動画制作も行なっております。自社での制作が難しいと感じている場合や、プロのクオリティで制作したい場合は弊社がお役に立てるかもしれません。詳しくは、以下で詳しく説明しておりますので、ご一読ください。

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