商品やサービスを紹介する方法は数多くあり、その中でもテレビを活用したCMはユーザーの目に触れやすい手法です。インフォマーシャルは通販CMのひとつで、商品の魅力を丁寧に紹介することで売上アップにつなげられます。
テレビでの商品紹介ではテレビCMが一般的であり、インフォマーシャルとの違いを理解した上で活用することが大切です。
本記事では、インフォマーシャルとテレビCM・コマーシャルとの違いやメリット・デメリットを詳しく解説します。費用相場や制作のポイント、事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- インフォマーシャル・テレビCM・コマーシャルとの違い
- インフォマーシャルのメリット・デメリット
- インフォマーシャルの事例と制作するポイント
目次
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無料で相談・問い合わせるインフォマーシャルとは
インフォマーシャルとは、インフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)を組み合わせた言葉です。
インフォマーシャルはテレビCMの一種であり、コマーシャルよりも長尺で商品をじっくり紹介する手法と定義づけられています。
インフォマーシャルが初めて利用されたのはアメリカです。テレビCMのひとつとして徐々に広がり、日本でも商品の紹介に活用されるようになりました。日常的に地上波やBSなどでも放映されているため、何気なく見ている方が多いでしょう。
また、インフォマーシャル以外での商品を紹介する方法については下記の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみましょう。
商品・サービス紹介動画の作り方や活用方法は、以下を参考にしてみてください。
インフォマーシャルの種類
インフォマーシャルは、60秒ほどの短くまとめたものから1時間ほどの番組形式でも制作できるため、配信する内容にバリエーションがあります。
インフォマーシャルの主な種類と特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
テレビショッピング |
・コメンテーターが商品やサービスを紹介 ・限定価格やセット価格などで購買を訴求 |
テレビ番組 |
・グルメ番組や旅番組のような番組の中で商品を宣伝 ・番組として楽しめて、売り込まれた印象を感じにくい |
番組内の紹介コーナー |
・番組内に設けたCMコーナーで商品を紹介 ・番組の出演者が登場する |
番組とのコラボレーションCM |
・ドラマやバラエティと連動したCM ・キャストや出演者が本編のシチュエーションで商品を紹介 |
テレビショッピングとテレビ番組は、ひとつの番組として数分から1時間程度の尺で商品を紹介します。テレビショッピングは購買を強く訴求するインフォマーシャルで、お得な価格やサービスで購買意欲をかき立てるのが特徴です。テレビ番組は番組として構成しているため、番組を楽しんでもらいながら商品への興味・関心を促せます。
番組内のCMコーナーやコラボレーションCMは数十秒でまとめられるため、通常のテレビCMと尺はそれほど変わりません。番組の流れで商品を紹介するため、売り込みを感じにくく、番組やキャストのファンの興味を惹きつけられます。
テレビショッピング形式のインフォマーシャル
引用:【電動ソファ】気分は”映画館のプレミアムシート”!オリジナル電動ソファ|ヤマダテレビショッピング【公式】チャンネル
テレビショッピング形式のインフォマーシャルでは、コメンテーターが商品やサービスを紹介していきます。限定価格やセット価格などの訴求で購買意欲を高めていく手法です。
「ヤマダテレビショッピング」の動画では、商品名や申込番号を表示することで、興味を持ったタイミングで問い合わせをしやすくしています。
テレビ番組形式のインフォマーシャル
引用:2019年1月31日放送 自然放牧牛 近藤牧場の濃厚ミルク ドルチェセット 農園スイーツ工房のふわとろ濃密ぷりん3種|虎ノ門市場
テレビ番組形式のインフォマーシャルは、企業がスポンサーとなっているテレビ番組で商品やサービスを紹介します。広告色が少なく、番組内のコンテンツに自然に溶け込んでいる点が特徴です。
「幸せごはん漫遊記」の動画では、旅番組風のテイストで、虎ノ門市場の商品を魅力的に紹介しています。
番組内の紹介コーナー形式のインフォマーシャル
引用:【テレビ出演!】日立の生成AI~未来への挑戦~(TOKYO MX『ええじゃないか課Biz』)|Hitachi’s Digital Business PR
番組内の紹介コーナー形式のインフォマーシャルでは、番組内のコーナーで商品やサービスを紹介します。番組の出演者が登場することで、エンタメとしても楽しみやすいCMになっています。
株式会社日立製作所では、ビジネスを紹介する番組「ええじゃないか課Biz」にて生成AIに関してのプロモーションを行っています。芸能人が商品やサービスへ興味を示すことで、視聴者の購買意欲を掻き立てる狙いがあります。
番組とのコラボレーションCM形式のインフォマーシャル
引用:天使のララ 日本テレビ「ヒルナンデス」番組連動型CM|株式会社エミネット
番組とのコラボレーションCM形式のインフォマーシャルは、ドラマやバラエティと連動したCMです。キャストや出演者が本編のシチュエーションで商品やサービスを紹介します。
番組連動型CMとも呼ばれて、「ヒルナンデス」などの情報バラエティ番組では、「これはCMです」という注意表記とともにインフォマーシャルがスタートします。番組のファンから購買意欲を高める効果も期待できます。
インフォマーシャル・テレビCM・コマーシャルの違い
インフォマーシャルはテレビCM・コマーシャルの一種で、両者を比較すると違いがあります。主な違いは、以下の通りです。
インフォマーシャル | テレビCM・コマーシャル | |
---|---|---|
尺の長さ | 60秒~1時間 | 15秒~30秒 |
目的 | 商品の購入 | 認知度アップ |
テレビCM・コマーシャルは、15秒~30秒ほどで商品・サービスをアピールします。認知度アップを目的にするため、短時間で印象に残すことが大切です。
インフォマーシャルは、60秒から1時間と尺の幅が広く、テレビCM・コマーシャルよりも時間をかけて商品を紹介します。商品の購入や問い合わせなど売上を目的し、購買意欲をかきたてる番組構成や働きかけが特徴です。
インフォマーシャルで宣伝する3つのメリット
インフォマーシャルを商品・サービスの宣伝に活用するメリットは、以下の3つです。
- 視聴者の反応をリアルタイムで計測できる
- 具体的な購買行動を引き出しやすい
- 宣伝に信頼を得やすい
メリットを理解し、インフォマーシャルの活用イメージを膨らませましょう。
視聴者の反応をリアルタイムで計測できる
インフォマーシャルでは、商品の注文や問い合わせに対応する窓口を番組内で公開します。番組中に注文状況がわかるため、リアルタイムで視聴者の反応を計測できるのがメリットです。
注文が殺到すれば需要の高さや訴求の成果がわかる一方で、あまり反応がなければ商品や番組の改善が必要になるでしょう。
また、インフォマーシャルは長尺で視聴者の目に触れやすく、話題性のある番組だった場合、SNSでの拡散を期待できます。特にドラマやバラエティのキャストが出演するインフォマーシャルはファンへの訴求力があり、思わぬ拡散によって放映後も反応が続く可能性があるのも嬉しいポイントです。
具体的な購買行動を引き出しやすい
インフォマーシャルは長尺で制作でき、多くの情報を盛り込めるため、視聴者の購買行動を引き出しやすいのがメリットです。
商品・サービスの特徴はもちろん、実際に使っている様子や開発秘話など演出の幅が広いため、魅力的なコンテンツを盛り込むと視聴者の購買意欲をかき立てやすくなります。キャストの紹介や使用はファンに響きやすく、同じものを使いたい需要に刺さるでしょう。
宣伝に信頼を得やすい
インターネットやSNSが当たり前になり、ユーザーは日頃から広告に触れているため、広告に対して警戒するユーザーが増えています。
広告の中でも、インフォマーシャルにはテレビで放映されているという安心感があり、信頼を得やすいのが特徴です。テレビが持つ信頼性がインフォマーシャルで紹介した商品・サービスの信頼につながります。
ただし、内容に誤りや偽りがあると、信頼のある状態から一気に評価を下げる可能性が高いです。テレビの信頼性を十分に生かすために、信頼できる内容のインフォマーシャルを制作しましょう。
インフォマーシャルで気を付けたい3つのデメリット
インフォマーシャルにはメリットだけではなく、デメリットもあります。特に気を付けたいデメリットは、以下の3つです。
- 制作費や放映費などのコストがかかる
- テレビ離れによって効果が低くなりつつある
- ユーザー対応にコールセンターの設置が必要になる
デメリットを理解した上で活用し、コストやコールセンターなどの対策を立てましょう。
制作費や放映費などのコストがかかる
インフォマーシャルを放映するためには、映像コンテンツを制作する費用がかかります。撮影ロケーションのレンタル代やタレントの出演料などさまざまなコストが発生する点に注意が必要です。
完成したインフォマーシャルを放映するためには、テレビ局に媒体費を支払わなければいけません。テレビ局の規模や尺によって媒体費は変わり、数万円~数100万円程度が一般的です。
インフォメーションは企業が広告主になる場合が多く、費用対効果を求められる傾向があります。コストに成果が見合わなければ継続が難しくなる場合もあり、コストの管理は重要です。
費用対効果を高めるためには、スモールスタートを心がけ、検証しながら規模を広げていきましょう。はじめはローカル局や視聴者の少ない時間帯で放映し、効果に合わせて地上波やゴールデンタイムなどにシフトするのがおすすめです。
テレビ離れによって効果が低くなりつつある
総務省が発表した「令和元年版 情報通信白書」によると、2000年からの15年間でテレビ視聴は減少し、インターネット利用が増加しています。特に10代・20代のテレビ視聴が減少し、若者のテレビ離れは顕著です。
インフォマーシャルはテレビで放映するCMであるため、テレビ離れはアプローチできる視聴者の減少に直結します。今後、テレビ離れの減少傾向が続いた場合、インフォマーシャルの効果がこれまでよりも低くなるかもしれません。
ユーザー対応にコールセンターの設置が必要になる
インフォマーシャルの効果を最大限に引き出すためには、ユーザー対応の充実が欠かせません。注文・問い合わせに対応できなければ、機会損失が増え、費用対効果が下がってしまいます。
ユーザー対応を整える方法のひとつがコールセンターの設置ですが、初期費用やランニングコストがかかる点がデメリットです。拠点の確保や人材採用、光熱費などの費用が発生するため、費用対効果を十分に検討する必要があります。
インフォマーシャルにかかる費用相場
インフォメーション放映には、主に製作費と媒体費がかかります。それぞれの費用相場は下記の表に参考にしてみてください
費用 | 相場 |
---|---|
制作費 | 200万円~700万円 |
媒体費 | 数万円~数100万円 |
費用相場に幅があるのは、制作や放映の条件によって費用が変わるためです。制作については、尺や出演者などでコストがかかります。番組内容によってはロケや演出次第で費用がさらにかかるでしょう。制作費を抑えるためには、尺を短くまとめ、出演者を最低限にするなどの工夫が必要です。
媒体費はテレビ局の規模によって異なります。ローカル局やCS局は比較的安価で、地上波のキー局は高額な場合が多いです。はじめはローカル局から放映を開始し、反応に合わせてキー局に移行すると、コストを賢く活用できます。
動画・映像制作の費用については下記の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
インフォマーシャルを制作する5つのポイント
効果的なインフォマーシャルを制作するポイントは、以下の5つです。
- ターゲットを明確に定める
- ユーザーのリアルな声を活用する
- 複数のパターンをテストする
- 広告やSNSと連携する
- 制作会社への外注を検討する
5つのポイントを一つひとつ解説します。
ターゲットを明確に定める
インフォマーシャルを誰に届けたいかを考え、ターゲットを明確に設定しましょう。ターゲットが定まれば、ターゲットが持つ悩みや知りたい情報を軸に、インフォマーシャルの内容を決めやすくなります。
ターゲット設定は、細かく想定するのがポイントです。年代や性別はもちろん、生活スタイルや仕事など細部まで想定すると、誰にアプローチすべきかをより明確にできます。目の前のひとりにどう伝えるかを大切にし、ターゲット設定にこだわりましょう。
ユーザーのリアルな声を活用する
インフォマーシャルで成果を出すためには、商品をアピールするだけではなく、視聴者が求めるメリットや効果を伝えられるかが重要です。
視聴者が自分ごととして捉え共感してもらうために、ユーザーのリアルな声を活用しましょう。ユーザーが実際に使って感じた感想や街頭インタビューなどは身近に感じやすく、購買意欲を引き出しやすくなります。
複数のパターンをテストする
インフォマーシャルは尺が長い分、演出やコンテンツの選択肢が多いため、さまざまなパターンを制作し効果を測定するのがポイントです。
インフォマーシャルを最後まで見てもらわなければ購入につながりにくいため、視聴者が見やすい尺に調整しましょう。最後まで見せるのが難しい場合は、商品紹介や窓口の案内などを冒頭に移動させるといった工夫が必要です。
購入の訴求についても、限定価格やセット価格などで成果をテストし、効果的なキャンペーンに改善しましょう。
広告やSNSと連携する
インフォマーシャルはテレビで放映されますが、広告やSNSと連携すると、より多くの視聴者にアプローチできます。
たとえば、インフォマーシャルの放映日にWEB広告を出稿したり、SNSで投稿したりすると多くの視聴者を呼び込めるでしょう。普段テレビを見ない層にもアプローチしやすく、集客効果を期待できます。
制作会社への外注を検討する
自社にインフォマーシャルを制作するノウハウやリソースがない場合は、制作会社への外注を検討しましょう。
映像制作のプロがインフォマーシャルを制作するため、質の高いコンテンツで視聴者に商品・サービスの購入を訴求できます。
弊社では、テレビCM制作サービスを提供しています。以下のページに弊社サービスの特徴やテレビCMを活用するメリットなどをまとめているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
無料相談も実施していますので、まずは気軽にご相談ください。
インフォマーシャルの事例3選
最後に、インフォマーシャルの事例を3つ紹介します。
- ライオン株式会社
- 株式会社ナノエッグ
- 株式会社 茜丸
構成や内容に注目し、自社のインフォマーシャル制作に生かしましょう。
ライオン株式会社
引用:スマイル40 メディクリア DX「選べるスマイル」篇/60秒/ライオン
ライオン株式会社は、公式YouTubeチャンネルで通販番組風のCMとしてインフォマーシャルを配信しています。
ひとつの商品に対して60秒で動画を制作し、商品に合わせたシチュエーションでユニークに紹介しているのが特徴です。こちらの事例では、瞳の疲れや傷といった悩みに焦点をあてて、アイケア商品の特徴や使い方をわかりやすく短時間で紹介しています。
株式会社ナノエッグ
引用:mariannaplus hourei|聖マリアンナ医大発・口もと年齢美容液「豊麗」TV番組・第1部
株式会社ナノエッグでは、「口もとのエイジングサイン」に着目した美容液のインフォマーシャルを三部構成で配信しています。
商品の信頼性をアピールするために、開発者へのインタビューをメインにしているのが特徴です。開発者による成分やイメージ図による効果の解説で、安心して使用できる商品の魅力を伝えています。
株式会社 茜丸
引用:茜太郎|茜丸インフォマーシャル
株式会社 茜丸では、社長自らが「茜太郎」として出演し、茜丸五色どら焼きの紹介をするインフォマーシャルを発信しています。
大阪・道頓堀での知名度調査を実施し、大阪で愛されるお菓子であることをアピールしているのが特徴です。商品の詳細がわかるカットや街の人が美味しく食べる様子を盛り込み、食べてみたくなるインフォマーシャルに仕上がっています。
インフォマーシャルのよくあるご質問
インフォマーシャルについてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- インフォマーシャルにはどんな種類がありますか?
-
インフォマーシャルの種類は、大きく分けて以下の4つに分けられます。
・テレビショッピング型
・テレビ番組型
・番組内コーナー型
・テレビ番組との連動型
インフォマーシャルは、テレビCMよりも長い放送尺を活かして、商品やサービスの特徴やメリットを詳しく伝えることができます。 - インフォマーシャルの構成はどのようなものですか?
-
インフォマーシャルは、大きく4つのパートで構成されています。
・問題提起
・商品紹介
・裏付け
・クロージング
この構成は、AIDA理論と呼ばれるマーケティングの基本的な考え方にもとづいています。AIDA理論とは、Attention(注意)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Action(行動)の4段階を経て、購買意欲を高めるという考え方です。 - テレビCMとインフォマーシャルの違いは何ですか?
-
テレビCMとインフォマーシャルの違いは、放送尺の長さと目的です。
テレビCMは、15秒~30秒程度の短い尺で、商品やサービスの認知度を高めることを目的としています。一方、インフォマーシャルは、60秒~1時間程度の長い尺で、商品やサービスの特徴やメリットを詳しく伝えることで、購買意欲を高めることを目的としています。
まとめ
インフォマーシャルは、短時間で認知度アップを図るテレビCM・コマーシャルとは異なり、60秒から1時間ほどの長尺で商品を紹介し売上アップを目指す手法です。ターゲットを明確にし、ユーザーの声を取り入れると、視聴者に響く内容に仕上げられます。複数パターンのテストや広告・SNSとの連携でさらに効果を高められるでしょう。
弊社ではテレビCM制作を提供しており、インフォマーシャルの制作も可能です。企画やアイデア出しから提案できるため、はじめてのインフォメーション制作でも安心してご依頼いただけます。
無料相談を実施しているので、サービス内容や費用が気になる方は気軽にご相談ください。