YouTubeの動画広告は種類によって得られる効果が異なるため、自社に合った最適な動画広告を選ぶには、各種類について理解することが大切です。
とくにYouTubeの動画広告は定期的に新しい広告フォーマットがリリースされるため、常に情報を把握することが求められます。
本記事では、動画広告の種類や課金システム、出稿方法ついて詳しく紹介します。
2023年4月時点で最新の広告フォーマットについても把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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無料で相談・問い合わせるYouTubeで配信できる6種類の動画広告

YouTubeで配信できる動画広告として、以下の6種類があります。
動画広告の種類 | 概要 |
---|---|
インストリーム広告 | 動画の前後や途中に表示される動画広告 |
バンパー広告 | 動画の前後や途中に表示される、6秒以内の動画広告 |
インフィード動画広告 | 検索結果や関連動画などにサムネイルが表示され、クリックすることで再生される動画広告 |
アウトストリーム広告 | Google動画パートナーのサイトやアプリに表示できる動画広告 |
マストヘッド広告 | ホーム画面の最上位に表示される動画広告 |
YouTubeショート広告 | YouTubeショートの動画コンテンツの間に表示される動画広告 |
なお、これまでオーバーレイ広告という広告もありましたが、2023年4月6日に廃止となっています。
以下で各広告のメリットについて詳しく把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
インストリーム広告
インストリーム広告は、動画コンテンツの前後や途中で再生される動画広告のことです。
5秒後にスキップできるスキッパブル広告と、スキップできないノンスキッパブル広告の2種類があります。
スキッパブル広告は、ユーザーに最後まで視聴してもらえない可能性が高いですが、すぐスキップされた場合、広告費が発生しない仕組みになっています。
つまり、5秒以内でインパクトの残る広告を制作した場合、広告費がかからずに多くの視聴者に宣伝できるため、費用対効果の高い宣伝が可能です。
一方ノンスキッパブル広告は、スキップできない広告で、視聴者に最後まで広告を見てもらいやすい点がメリットです。
バンパー広告
バンパー広告はインストリーム広告のひとつで、6秒以内のスキップができない動画のことを指します。
短時間の広告のため、視聴者に最後まで見てもらいやすく、動画内で印象に残るメッセージを伝えることで、自社や商品・サービスのことを覚えてもらいやすくなります。
動画の内容が記憶に残りやすいので、ブランドの認知度を向上したい方に、バンパー広告はおすすめです。
短尺であることから、短期間・低コストで動画広告を制作できるのもメリットです。
インフィード動画広告
インフィード動画広告は、サムネイルとテキストで構成されており、クリックすることで動画が再生される仕組みとなっている動画広告のことです。
主に以下のような箇所に広告が表示されます。
- 検索結果画面の上部
- 関連動画の横
- YouTube モバイルのトップページ
インフィード動画広告は、ユーザーの関心が高い広告が表示されやすいため、見てもらいやすいことが特徴です。クリックしたユーザーは、自ら動画を選択して視聴しているので、すでに商品・サービスの購入を考えている顕在層の可能性があります。
魅力的な動画を制作することで、購入への後押しができるようになり、コンバージョン獲得が期待できます。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、YouTube以外の媒体に配信できる動画広告のことです。主な掲載先として、Googleと提携しているパートナーのWEBサイトやモバイルアプリがあります。
音声なしで再生されますが、視聴者はミュートを解除して視聴できたり、スクロールバーで動画をスキップさせたりできます。幅広い掲載場所に配信されるため、多くの人にリーチできるのがメリットです。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのホームフィードの最上部に掲載できる動画広告です。
ターゲティングはできませんが、YouTubeの中で最も目に留まりやすい場所に広告が表示されるため、ほとんどのユーザーにリーチできます。
短期間で多くの人に視聴してもらえることから、イベントの告知にも利用できます。
パソコンやスマートフォンだけでなく、テレビ向けのYouTubeアプリへの配信も可能です。
YouTubeショート広告
YouTubeショート広告は、縦型動画を配信できる「YouTubeショート」の動画コンテンツの間に配信できる広告のことです。
2022年5月からYouTubeショートで広告が配信できるようになりました。
サムライト株式会社の調査によると、約7割の若い世代に視聴されていることから、10~20代を狙った商品・サービスを訴求したい方におすすめです。
参考:YouTube/Instagramユーザーの約7割が視聴!サムライト、Z世代の『ショート動画』利用状況に関する調査を実施
縦型の動画広告は、スマホの画面占有率が高いため、没入感のある動画広告を配信できます。
なお、上記で紹介した動画広告は、弊社の動画制作サービス「ムビサク」で制作することが可能です。自社の悩みを徹底的にヒアリングし、目標達成に向けてパフォーマンスを最大限に引き出せるような動画を提供しています。
ムビサクでは、動画制作に関する相談も無料で承っていますので、YouTubeの動画広告についてお悩みの方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
YouTube動画広告の配信フォーマットの種類

2023年4月時点で最新のYouTube動画広告の配信フォーマットとして、以下の2種類があります。
- 動画アクションキャンペーン
- ダイレクトレスポンス広告
それぞれのフォーマットについて把握することで、より自社に合った広告戦略を考案できるかもしれませんので、ぜひ確認してみましょう。
動画アクションキャンペーン
動画アクションキャンペーンは、コンバージョン獲得を促すことが目的の広告フォーマットです。
スキッパブル広告やインフィード動画広告の下部にCTAや広告見出しを設置でき、YouTubeから資料請求や商品購入ができるサイトに、直接遷移できるようなフォーマットとなっています。
コンバージョンまでの導線を短縮できるため、コンバージョン率を高められる可能性があります。キャンペーンを1回設定するだけで、パソコンやスマホなどすべての配信媒体に掲載できるので、設定が簡単なこともメリットです。
ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンシブ広告は、最新の広告フォーマットのひとつで、動画の下部に商品画像を掲載できる広告フォーマットです。
動画広告を視聴したユーザーに対して直接購入サイトに誘導できるため、購入してもらいやすくなり、売上を向上できます。
複数の商品を掲載できるので、多品種の商品を展開しているEC通販事業者におすすめです。動画アクションキャンペーンで設定することで、ダイレクトレスポンス広告を利用できます。
参考:動画アクション キャンペーンで販売促進、見込み顧客の獲得、ウェブ トラフィックの増加を実現する|Google広告ヘルプ
YouTube動画広告の課金システム

YouTube動画広告では、主に以下の4つの課金システムが採用されています。
それぞれ各広告がどの課金システムかもわかりますので、ぜひご参照ください。
課金システムの種類 | 概要 | 課金方式が採用されている広告 |
---|---|---|
インプレッション単価(CPM) | 動画が1,000回表示された際に課金が発生する | ・インストリーム広告(ノンスキッパブル広告) ・バンパー広告 ・マストヘッド広告 |
視認範囲のインプレッション単価(vCPM) | 動画が2秒以上再生された回数のことで、1,000回単位で課金が発生する | アウトストリーム広告 |
クリック単価(CPC) | 広告が1回クリックされた際に課金が発生する | インフィード動画広告 |
広告視聴単価(CPV) | ・1回の再生で課金が発生する ・30秒以上、または動画が最後まで視聴された際に1回とカウントされる |
・インストリーム広告(スキッパブル広告) |
広告の種類や課金形態、配信する広告のジャンルによって広告費が異なります。
また、動画広告をまだ制作していない方は、以下の記事も併せてお読みください。動画広告の制作費について紹介していますので、動画配信に発生する費用を具体的に把握できます。
5つの手順でできるYouTubeの動画広告の出し方

YouTube動画広告の出稿方法を以下の5つの手順に分けて紹介します。
- YouTubeで動画を配信する
- Google広告でアカウントを作成する
- YouTubeとGoogle広告を連携する
- キャンペーンを作成する
- 広告グループを作成する
各手順について詳しく紹介していますので、以下を確認しながら出稿してみてください。
また、動画広告を制作していない方は、制作手順について記載している以下の記事も参考にしてみてください。
YouTubeで動画を配信する
自社のYouTubeチャンネルで、広告として配信したい動画をアップロードします。
YouTube Studioにログインし、右上の「作成」アイコンから、「動画をアップロード」をクリックしましょう。
動画ファイルをアップし、タイトルやサムネイルなどを設定します。設定が完了したら「公開」ボタンをクリックすることで、動画が配信されます。
参考:YouTube 動画をアップロードする|YouTubeヘルプ
Google広告でアカウントを作成する
次に動画広告の配信設定を行うためにGoogle広告のアカウントを作成します。
Google広告のトップページから「右上の今すぐ開始」をクリックしましょう。
「新しいキャンペーンを作成」画面から下部にある「エキスパートモードに切り替える」をクリックします。
Google広告にはスマートモードとエキスパートモードがありますが、自由度の高い広告配信設定をしたい方は、エキスパートモードを選ぶことをおすすめします。
「新しいキャンペーンを作成」画面が出ますが、あとで作成するため左下の「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックしましょう。
「ビジネス情報の確認」という設定画面が表示されるので、各項目を設定し、「送信」をクリックすることで、アカウントの解説が完了します。
参考:Google 広告アカウントを作成する: ご登録方法|Google広告ヘルプ
YouTubeとGoogle広告を連携する
次にYouTubeの視聴データをGoogle広告で活用できるよう、双方のアカウントをリンクさせます。
YouTube Studioを開き、「設定」→「チャンネル」→「詳細設定」の順にクリックしましょう。
リンク名とGoogle広告のお客様IDを入力し、「完了」「保存」を順番に押します。
Google広告にリンクの通知が届き、「承認」をクリックすることで、リンクが完了します。
参考:サービス間のリンク設定: YouTube チャンネルと Google 広告アカウントをリンクする
キャンペーンを作成する
Google広告で動画広告を配信するために、キャンペーンを作成します。
Google広告の概要ページから「新しいキャンペーンを作成」をクリックしましょう。本記事では「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選んだ場合の設定方法を紹介します。
「キャンペーン タイプを選択してください」と表示されるので「動画」を選択してください。
「キャンペーンのサブタイプの選択」を自社で配信したい広告の種類から選び、「続行」をクリックします。
設定画面が表示されるので、以下の項目を任意で設定しましょう。
- キャンペーン名
- 入札戦略
- 予算と日程
- ネットワーク
- 地域
- 言語
- 関連動画
各種設定が終われば、最後に広告グループを作成します。
広告グループを作成する
キャンペーンの設定画面をスクロールすると、下部に広告グループの作成画面が表示されるので設定していきます。
はじめに広告を配信したいターゲットを設定するために、ユーザーとオーディエンスセグメントを設定しましょう。ユーザー属性では性別や年齢、オーディエンスセグメントではユーザーの興味関心でターゲットの絞り込みが可能です。
次に、関連性の高いコンテンツに広告が掲載されるよう、以下の2つの項目を設定します。
- キーワード
- トピック
「動画広告を作成する」より、掲載したいYouTube動画を決め、広告見出しや説明文などを設定します。
最後に1回動画を配信するのに支払える金額の上限値である入札単価を設定しましょう。
「キャンペーンの作成」をクリックすれば、配信設定が完了します。
YouTubeの動画広告で成果を高める方法4選

YouTubeの動画広告で成果を高める方法として、以下の4つがあります。
- ターゲットを明確にする
- 5秒以内で興味を引く
- ほかの広告と併用する
- ABテストで効果を検証する
できるだけ費用対効果の高い広告運用ができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下の記事でもYouTubeでのマーケティング手法について紹介していますので、集客や購入数の増加をYouTubeで目指している方は一読してみてください。
ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にすることで、メッセージが刺さる動画を制作でき、最後まで見てもらいやすくなります。
以下のような要素でターゲットを決め、誰に向けて動画を配信したいかを具体化しましょう。
- 年齢
- 性別
- 年収
- 家族構成
- 興味関心
ターゲットを絞ることで、Google広告のオーディエンスセグメントの設定もスムーズにできるようになり、費用対効果の高いの高い広告運用ができるようになります。
5秒以内で興味を引く
スキッパブル広告やショート動画などはスキップされる可能性が高いため、最後まで視聴してもらえるよう、5秒以内で興味を引くようにしましょう。
興味が引ける動画の制作として、以下のようなポイントがあります。
- 5秒以内に動画の内容が伝わるようにする
- 冒頭で誰におすすめの動画かを伝える
- 意外性のあるメッセージを伝える
上記のような要素を取り入れることで、視聴者が広告の内容が気になる可能性が高くなり、スキップせずに見てもらいやすくなります。
ほかの広告と併用する
リスティング広告やSNS広告なども活用することで、より多くのリーチを狙えます。
とくにリスティング広告では、顕在層の獲得を狙う際に活用できるため、ほかの広告よりコンバージョンを獲得しやすい傾向があります。
YouTube動画広告で認知を拡大させつつ、リスティング広告でコンバージョンを獲得させる広告戦略を取ることで、より大きな効果を高められるので、ぜひ試してみましょう。
また、YouTube動画広告以外のSNS広告も、動画マーケティングツールとして有効です。動画マーケティングに活用できるSNSについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ABテストで効果を検証する
より効果の高い動画広告を制作するために、定期的にABテストを実施することをおすすめします。
ABテストとは、動画の一部を変更して、変更前と変更後の効果を比較するテストのことです。
ABテストによって動画の改善点を発見でき、何度も実施することで動画広告の制作ノウハウが身につくので、より広告効果の高い動画を制作できるようになります。
まとめ

YouTubeの動画広告には、インストリーム広告やバンパー広告などの種類があり、それぞれ異なる効果があります。自社に合った広告を配信するためにも、動画広告の理解を深めて制作する動画の内容や配信方法を選択しましょう。
なお、「自社に動画制作スキルはないが、広告効果の高い動画を制作したい」と考えている方は、動画制作会社への依頼も検討しましょう。
弊社の動画制作サービス「ムビサク」でもYouTube広告に活用できる動画の制作を承っています。
多種多様な業界の動画広告を制作した経験から、広告効果の高い高品質な動画を提供して、自社のコンバージョン獲得を支援します。
なお、ムビサクでは動画広告に関する相談を無料で実施しています。もしYouTube動画広告についてお悩みの方は下記から相談できますので、お気軽にお問い合わせください。