コラム

3DCG動画とは?制作のメリットや作り方を詳しく解説!

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

3DCG動画とは?制作のメリットや作り方を詳しく解説!

映画やテレビ番組などで3DCGを用いた映像表現は利用されていますが、最近では企業のマーケティングやブランディング、研修マニュアルなど幅広く3DCG動画が使われています。

しかし、3DCG動画が企業のどのようなシーンで活用できるのか、制作するメリットや作り方が分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、3DCG動画について、制作のメリットや作り方を詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

動画制作サービス「ムビサク」では3DCG動画をはじめとしたアニメーション動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。

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  • 3DCG動画と2DCG動画の違い
  • 3DCG動画を制作するメリットと作り方
  • 3DCG動画の用途と費用相場

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3DCG動画とは?

3DCG動画とは

3DCG動画とは、3次元のコンピュータグラフィックス(3DCG)を用いて作られた動画のことです。立体的なモデルをコンピュータ上で作成し、照明やテクスチャ、アニメーションなどを設定して、リアルな映像を生成する技術です。撮影を伴う実写動画とは異なり、パソコンやスマホなどの画面上で編集が進みます。

3DCG動画は、映画やアニメ、ゲーム、CMなど、さまざまな分野で活用されています。また、2次元のコンピュータグラフィックス(2DCG)と比べて、空間的な奥行きや立体感があること、カメラの視点や角度を自由に変えられること、物理的な法則や現実に近い表現が可能なことなどの特徴があります。

2DCG動画との違い

2DCG動画とは、2次元のコンピュータグラフィックス(2DCG)を用いた動画のことです。2DCGは、平面的な画像や図形をコンピュータ上で作成する技術です。そのため、イラストや漫画、アニメ、ロゴなど、さまざまな分野で活用されています。

2DCGと3DCGの違いは、主に以下のような点にあります。

2DCG 3DCG
平面的な画像や図形を組み合わせて作る 立体的なモデルを作る
色・形を直接調整する 照明・テクスチャ・アニメーションを調整する
視点や角度を変えるには作り直しが必要 視点や角度はカメラで自由に変えられる
想像力や技術を活用した自由な表現 物理法則にしたがったリアルな表現

例えば、2DCGで人物の顔を描く場合、目や鼻や口などのパーツの位置や形や色を自分で決めて描きますが、3DCGで人物の顔を作る場合、モデルの骨格や肌の質感や毛髪の動きなどを設定して、照明やカメラを考慮した映像を生成します。

なお、CG動画のついては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

3DCG動画を制作するメリットとは?

3DCG動画を制作するメリットとは

3DCG動画を制作するメリットは、大きく以下の3点があります。

  • 撮影が困難でもリアルに再現
  • 企業のブランディングに効果的
  • 実写動画よりも修正がしやすい

実写動画や2DCG動画にはないメリットから、3DCG動画を検討する企業も多くあります。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。効果的な3DCG動画を制作するために、ぜひ参考にしてください。

撮影が困難でもリアルに再現

3DCG動画には、撮影が困難でもリアルに再現できるというメリットがあります。3DCG動画であれば、実際に存在しないものや、現実では撮影が困難なものを映像で表現します。例えば、宇宙や海底、過去や未来、空想の世界や生き物など、3DCG動画ならば、細かなディテールや動きまで表現できます。

また、天候や時間帯、季節などの条件に左右されずに、理想的なシーンを作ることも可能です。そして、実写動画では表現できないような特殊効果や演出で、視聴者に感動や驚きを与えることにつながります。例えば、爆発や炎、水や煙などの現象や、超能力や魔法などのファンタジー要素など、リアルに表現して、視聴者の想像力を刺激します。

企業のブランディングに効果的

3DCG動画は、高品質で印象的な動画を作成できるので、企業のブランディングに効果的です。ブランディングとは、企業の特徴や価値観を視覴者に伝えることで、認知度や好感度を高めることです。3DCG動画は、以下のような方法でブランディングに貢献できます。

  • 企業のロゴアニメーションに3DCGを活用する
  • 商品やサービスの魅力を3DCG動画で伝える
  • 企業の理念やビジョンを3DCG動画で表現する

例えば、企業のロゴに動きや立体感を加えることで、ロゴを印象づけて視聴者に覚えてもらいやすくなります。また、機械設備の内部構造や、医薬品が人体でどのような効果を発揮するのかといった、可視化しづらい情報も、魅力的に伝えることができます。

さらに、企業の理念やビジョンなどのイメージを表現することで、企業の価値観やミッションに共感してもらうことも可能です。

実写動画よりも修正がしやすい

3DCG動画は、実写動画よりも修正がしやすい点もメリットです。例えば、実写動画では、撮影時に気づかなかったミスや不備があった場合、後から修正するのは大変です。しかし、3DCG動画では、データを操作するだけで、簡単に修正できます。

また、実写動画では、撮影後にクライアントや視聴者の要望に応えるのは難しい場合がありますが、3DCG動画では、カメラの角度や照明の強さ、色彩や音響など、細かな部分までを後から調整できます。

そのため、3DCG動画は、品質や満足度を高める効果が期待できます。実写動画ではできないような創造性やオリジナリティを発揮して、好みやイメージに合わせて調整が可能です

3DCG動画の用途とは?

3DCG動画の用途とは

3DCG動画は、リアルな映像や多彩な表現が可能であるため、さまざまな分野で活用されています。3DCG動画の用途は、主に以下の3つです。

  • 医療業界
  • 製造業
  • ゲーム

ここでは、それぞれの分野や用途でどのように3DCG動画が活用されているのか事例を交えて紹介します。引用されている動画は、ムビサクの事例ではありませんが、企業が3DCG動画を制作する際の参考にしてください。

医療業界

引用:企業広告 TVCM「医療用3D解析技術」篇/富士フイルム|FUJIFILMjapan

3DCG動画は、医療業界において、広告から教育、診断、治療などに役立てられています。例えば、3DCG 動画を使って、人体の構造や機能、病気の原因や症状などを視覚的に学ぶことができます。

また、3DCG 動画を使って、患者の病状や手術の方法などを詳しく説明したり、シミュレーションしたりすることができます。そのため、医療業界で、知識や技術の向上やコミュニケーションの改善に貢献しています。

富士フイルム株式会社では、医療技術のテレビCMとして3DCGを用いた動画を制作しています。リアリティがありすぎるとテレビで放送できないため、CGを用いてイメージを表現しています。

製造業

引用:monoBLOCKシリーズ CGアニメーション|DMG MORI Japan

3DCG動画は、製造業における設計や開発や販売などに活用されています。例えば、3DCG 動画を使って、製品の形や機能、性能などを立体的に表示したり、動かしたりすることができます。

また、3DCG 動画を使って、製品の試作やテストや改良などを効率的に行ったり、顧客に魅力的に紹介したりすることができます。そのため、製造業では、イノベーションや競争力の強化に役立っています。

DMG森精機株式会社では、製品カタログをYouTubeで配信しています。3DCGを活用して、実際に使用するイメージや仕組みをわかりやすく伝えています。

ゲーム

引用:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE「レッドXIII 巨大3D映像」|スクウェア・エニックス

3DCG 動画は、ゲームでも没入感や臨場感や楽しさを高めるために使われています。例えば、3DCG 動画を使って、ゲームの世界やキャラクター、アクションなどをリアルに再現したり、自由に操作したりすることができます。

また、3DCG動画を使って、ゲームのストーリーや演出、エフェクトなどを魅力的に表現したり、感情や感動を伝えたりすることができます。3DCG 動画を用いることでゲームのエンターテイメント性やアート効果を高める役割があります。

株式会社スクウェア・エニックスでは、ゲームのプロモーション用に、3DCG動画を制作しています。表参道ヒットビジョンで放映されて、迫力のある映像表現が特徴的です。

なお、ムビサクでは、3CGDをはじめとしたアニメーション動画の豊富な実績があります。

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【7ステップ】3DCG動画の作り方

3DCG動画の作り方

3DCG動画は企業のあらゆるシーンで利用できる映像表現です。では、実際に3DCGはどのように作られるのでしょうか。ここでは、以下の7ステップに分けて3DCG動画の作り方を解説します。

  • ステップ1:三角図面を作成する
  • ステップ2:CGモデリング
  • ステップ3:ポリゴンに色を塗る
  • ステップ4:リギング
  • ステップ5:スキニング
  • ステップ6:ライティング
  • ステップ7:レンダリング

ステップ1:三角図面を作成する

3DCG動画の作り方の1つめのステップは、三角図面を作成することです。三角図面とは、3DCGの基本単位である三角形の集合体で、3DCGの形や大きさを表すものです。

三角図面を作成するには、3DCGソフトウェアを使って、描きたいものの輪郭や特徴を三角形で表現します。なお、三角図面を作成する際には、三角形の数や配置に注意する必要があります。三角形の数が多すぎると、処理が重くなりますし、少なすぎると、形が不自然になります。

また、三角形の配置が不均一だと、表面がギザギザになります。三角図面を作成することで、3DCGの土台ができます。

ステップ2:CGモデリング

2つめのステップは、CGモデリングを行うことです。CGモデリングとは、三角図面をもとに、3DCGの形や細部を整えることです。

CGモデリングを行うには、3DCGソフトウェアを使って、三角図面を操作します。三角図面を移動したり、回転させたり、拡大縮小したり、切り取ったり、結合したり、変形したりすることで、3DCGの形を調整します。

なお、CGモデリングを行う際には、目的や用途に応じて、3DCGの精度や複雑さを決める必要があるため注意しましょう。CGモデリングを行うことで、3DCGの骨格にあたる部分ができます。

ステップ3:ポリゴンに色を塗る

3つめのステップは、ポリゴンに色を塗ることです。ポリゴンとは、三角図面のことで、3DCGの表面を構成するものです。

ポリゴンに色を塗るには、3DCGソフトウェアを使って、テクスチャと呼ばれる画像をポリゴンに貼り付けます。テクスチャとは、3DCGの色や質感を表す画像で、写真やイラストなどを使うことができます。

テクスチャをポリゴンに貼り付ける際には、ポリゴンの形や方向に合わせて、テクスチャを調整する必要があるので注意しましょう。ポリゴンに色を塗ることで、3DCGの皮膚にあたる部分が作成できます。

ステップ4:リギング

4つめのステップは、リギングを行うことです。リギングとは、3DCGに骨格や関節を設定することで、3DCGを動かせるようにすることです。

リギングを行うには、3DCGソフトウェアを使って、ボーンと呼ばれる線や点を3DCGに配置します。ボーンとは、3DCGの骨格や関節を表すもので、ボーンの位置や角度によって、3DCGの動きが決まります。

なお、ボーンを3DCGに配置する際には、3DCGの形や動きに合わせて、ボーンの数や位置や角度を決める必要があるため注意しましょう。リギングを行うことで、3DCGの筋肉や関節にあたる部分ができます。

ステップ5:スキニング

5つめのステップは、スキニングを行うことです。スキニングとは、3DCGの皮膚と骨格を結びつけることで、3DCGの動きに合わせて、3DCGの形が変化するようにすることです。

スキニングを行うには、3DCGソフトウェアを使って、ウェイトと呼ばれる値を3DCGに設定します。ウェイトとは、3DCGの各部分が、どのボーンにどの程度影響されるかを表す値で、ウェイトの値によって、3DCGの変形の仕方が決まります。

ウェイトを3DCGに設定する際には、3DCGの動きに合わせて、ウェイトの値を調整する必要があるので注意しましょう。スキニングを行うことで、3DCGの肉体にあたる部分が作成できます。

ステップ6:ライティング

6つめのステップは、ライティングを行うことです。ライティングとは、3DCGに光や影を設定することで、3DCGの雰囲気や立体感を出すことです。

ライティングを行うには、3DCGソフトウェアを使って、ライトと呼ばれる光源を3DCGに配置します。ライトとは、3DCGに光を当てるもので、ライトの種類や位置や色や強さによって、3DCGの明るさや色合いや陰影が決まります。

なお、ライトを3DCGに配置する際には、3DCGの形やテクスチャや目的に合わせて、ライトの設定を決める必要があります。ライティングを行うことで、3DCGの表情にあたる部分が作成ができます。

ステップ7:レンダリング

7つめのステップは、レンダリングを行うことです。レンダリングとは、3DCGのデータを画像や動画として出力することです。

レンダリングを行うには、3DCGソフトウェアを使って、レンダラーと呼ばれるプログラムを実行します。レンダラーとは、3DCGのデータをもとに、光や影や反射などの物理現象を計算して、リアルな映像を生成するプログラムです。

なお、レンダリングを行う際には、出力する画像や動画のサイズや解像度や形式などを設定する必要があります。レンダリングを行うことで、3DCG動画が完成します。

3DCG動画制作の費用相場

3DCG動画制作の費用相場

3DCG動画の費用相場は、一般的には300万円以上かかります。ただし、制作にかかわる人員や使用する機材によっても費用相場は変動します。ここでは、3DCG動画と2DCG動画(アニメーション動画)、実写動画の費用相場の比較表を紹介します。

動画の種類 費用相場
3DCG動画 300万円~
2DCG動画(アニメーション動画) 5万円~100万円
実写動画 30万円〜200万円

業界への専門知識や技術が必要な場合も多く、実写動画や2DCG動画に比べて、やや高価になることもあります。そのため、企業の目的や用途に合った種類の動画を選ぶことが大切です。

なお、費用を抑えて動画を制作するのであれば、動画全体を3DCGで表現するのではなく、実写や2DCGのアニメーションを組み合わせることもおすすめです。

3DCG動画を制作会社に依頼するメリット

3DCG動画を制作会社に依頼するメリット

3DCG動画は、高度な技術や知識が必要なので、自社で制作するのは難しいかもしれません。その場合は、専門の動画制作会社に依頼するのがおすすめです。3DCG動画を制作会社に依頼するメリットは以下のようなものがあります。

  • 品質の高い動画を作成できる
  • オリジナリティのある動画を作成できる
  • 制作時間やコストを節約できる

動画制作会社に依頼すると、品質の高い3DCG動画を作ることができます。美しい背景や鮮やかな映像は、視聴者の感動を生み、興味を引く効果が期待されます。また、3DCG動画では、実写動画では表現できないイメージを可視化できます。企業ごとにオリジナリティのある動画にすることでブランディング効果にもつながります。

さらに、自社で3DCG動画を制作する際には、専門のクリエイターを採用して、制作するソフトウェアを用意しなければなりません。そのため、制作にコストがかかってしまいます。

また、社員に知識を学んで技術を習得してもらうには、時間もかかってしまいます。動画制作会社に依頼したほうが、かえってコスト削減につながり、時間をかけずに修正3DCG動画を制作できたということもあるでしょう。

3DCG動画のよくあるご質問

3DCG動画についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

CG動画の相場はいくらですか?
CG動画の相場は、2DCGと3DCGで異なります。2DCG動画の相場は一般的に5万円~100万円です。一方で、3DCG動画の相場は300万円以上と高価です。ただし、使用する素材や求める動画のクオリティによって、費用は左右されるので注意しましょう。
3DCG動画とは何ですか?
3DCG動画とは、3Dコンピューターグラフィックスを使って作る動画のことです。コンピューター上で立体的な物体やキャラクターを作り、それを動かして映像を生成する技術です。3DCGを使うことで、リアルな表現や、実写では撮影できない映像を作ることができます。
なぜCGは高いのですか?
CGを作るのに必要な機材やソフト、人件費などのコストが高いからです。CGを作るには、高性能なコンピューターや専用のソフトウェアが必要です。また、高度な技術や知識を持った人材が必要で、市場での需要が高く、給与も高い傾向にあります。

まとめ

医療業界や製造業などでも3DCG動画は活用されている

3DCG動画とは、3次元のコンピュータグラフィックス(3DCG)を用いて作られた動画のことです。立体的なモデルをコンピュータ上で作成し、照明やテクスチャ、アニメーションなどを設定して、リアルな映像を生成する技術です。

医療業界や製造業でも3DCG動画は活用されており、人体や設備の内部での働きなど、目に見えない情報を可視化することができます。

ただし、3DCG動画は、2DCG動画(アニメーション動画)や実写動画に比べると費用相場が高くなってしまう点が懸念されます。そのため、イラストや実写の素材を組み合わせて表現することで、低価格で制作することもおすすめです。

なお、ムビサクでは、3CGDをはじめとしたアニメーション動画の豊富な実績があります。

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