動画制作ノウハウコラム

イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方!手書きのイラストを動かすコツを紹介

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方!手書きのイラストを動かすコツを紹介

イラスト動画(イラストアニメーション)とは、手描きのイラストを動かして物語やメッセージを表現する動画のことです。近年では、企業のプロモーション動画や教育コンテンツ、SNS投稿など、さまざまな場面で活用が広がっています。

しかし、印象的なイラスト動画を作るには、構成やキャラクターデザイン、動きの付け方などに工夫が欠かせません。この記事では、イラスト動画の基本的な作り方や編集のポイント、スマホとパソコンそれぞれの制作方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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  • イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方
  • 手書きでのイラスト動画の制作・編集のポイント
  • 印象的なキャラクターをイラストで表現するコツ

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イラスト動画(イラストアニメーション)とは?

事例:スキンケア商品のイラスト動画(イラストアニメーション)

イラスト動画(イラストアニメーション)とは、静止したイラストを動かすことでストーリーやメッセージを伝える動画表現のことです。キャラクターの動作や文字の演出、背景の切り替えなどを組み合わせ、視覚的にわかりやすく情報を届けられるのが特徴です。

例えば、企業が商品の特徴を紹介する際、実写では伝わりにくい内容をイラストで表現することで、親しみやすく理解されやすい動画になります。映画などのセルアニメーションのように複雑な作画工程を必要とせず、企画次第で幅広いジャンルに応用できるのも魅力です。そのため、ビジネスや教育、SNS発信など、さまざまなシーンで活用が進んでいます。

イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方

イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方

イラスト動画(イラストアニメーション)の作り方は以下の流れで進みます。

  • step1:ヒアリングで詳細を打ち合わせる
  • step2:企画・構成や絵コンテを作成する
  • step3:イラストを制作して原画と中割りを描く
  • step4:動画編集ソフトで音声やテロップを入れる
  • step5:YouTubeなどでイラスト動画を公開する

ここでは、それぞれの手順について詳しく解説します。

step1:ヒアリングで詳細を打ち合わせる

イラスト動画制作の第一歩は、目的や伝えたい内容を正確に共有するヒアリングから始まります。ターゲット層や動画の用途、希望するトーンや世界観を明確にすることで、後の制作工程がスムーズになります。

例えば、企業の採用動画を作る場合、応募者にどんな印象を持ってもらいたいかを具体的に話し合うことが重要です。ヒアリングや打ち合わせの段階でコンセプトやゴールが定まっていれば、方向性がぶれることなく、企画やデザインにも一貫性が生まれます。

step2:企画・構成や絵コンテを作成する

ヒアリングで方向性が決まったら、次に行うのが企画・構成づくりです。動画のテーマや展開、ナレーションの流れなどを整理し、視聴者に伝わりやすい構成を考えます。そのうえで、絵コンテを作成し、シーンごとのイメージを具体化します。

例えば、サービス紹介動画なら、課題提示から解決策の提示、最後にロゴで締めるといった流れを図で示すと、全体像が把握しやすくなります。企画段階で映像のテンポやトーンを明確にしておくことで、後の作画や編集がスムーズに進み、完成度の高い動画につながります。

step3:イラストを制作して原画と中割りを描く

絵コンテをもとに、キャラクターや背景などのイラスト制作に進みます。原画は動きの基準となる重要な絵で、中割りはその間をつなぎ滑らかに見せるための補助的なコマです。

例えば、キャラクターが手を振る動きを表現する場合、最初と最後の手の位置を原画で描き、その中間を数枚の中割りでつなげます。こうした工程を丁寧に行うことで、自然で心地よい動きが生まれます。テイストやデザインは、色合いや線の太さ、表情などを統一し、全体の世界観に一貫性を持たせることがポイントです。

step4:動画編集ソフトで音声やテロップを入れる

イラストの動きを完成させたら、編集ソフトを使って音声やテロップを加えます。ナレーションやBGMを入れることで、動画全体にリズムと感情の流れが生まれ、視聴者の理解を助けます。

例えば、説明パートに軽快なBGMを合わせると、テンポよく情報を伝えられます。また、テロップの文字数や配置にも注意が必要で、画面を圧迫しない程度に要点をまとめると見やすくなります。音声と映像を自然にシンクロさせることで、伝えたいメッセージがより印象に残る動画に仕上がります。

step5:YouTubeなどでイラスト動画を公開する

編集が完了したら、動画を適切な形式で書き出し、YouTubeやSNSなどに公開します。目的に応じた配信プラットフォームを選ぶことで、ターゲット層に効果的に届けることができます。

例えば、企業紹介や採用向けならYouTubeチャンネルで長めの動画を、SNS向けならショート動画でテンポの良い内容にするなどの工夫が必要です。公開時には、タイトルやサムネイル、説明文を工夫して検索されやすくすることも大切です。投稿後の反応を分析し、改善点を次の動画に活かすことで、継続的な成果が期待できます。

手書きでのイラスト動画の制作のポイント

手書きでのイラスト動画の制作のポイント

手書きでのイラスト動画の制作のポイントとして、以下のような点があげられます。

  • 目的やコンセプトを明確にして制作をスタートする
  • 絵コンテで全体の流れやテンポを確かめておく
  • イラストの色や世界観を統一する
  • レイヤー構造を整理してパーツごとに管理する

ここでは、それぞれのポイントについて具体的に解説します。

目的やコンセプトを明確にして制作をスタートする

イラスト動画を制作する際は、最初に「何を伝えたいのか?」「誰に向けた動画なのか?」という目的とコンセプトを明確にすることが大切です。目的があいまいなままだと、構成やデザインがぶれ、伝わりにくい仕上がりになってしまいます。

例えば、企業紹介なら信頼感を、サービス紹介なら使いやすさを強調するなど、動画の方向性をはっきりさせることで統一感が生まれます。企画段階で目指すイメージを具体的に言語化しておくと、制作チーム全体の理解も一致し、完成までの流れがスムーズになります。

絵コンテで全体の流れやテンポを確かめておく

制作を進める前に、絵コンテを作成して全体の流れやテンポを確認しておくことが重要です。絵コンテは映像の設計図のようなもので、シーンの切り替えやキャラクターの動き、ナレーションのタイミングを可視化できます。

例えば、説明シーンが長くなりそうな場合は、途中に簡単な動きやカットを入れるなどして視聴者を飽きさせない工夫が可能です。完成後に修正を重ねるよりも、事前に流れを整理しておくことで効率的に制作を進められ、全体のリズムも自然に整います。

なお、絵コンテの書き方についてはこちらの記事も参考にしてください。

イラストの色や世界観を統一する

手書きのイラスト動画では、色合いや描き方を統一することで映像全体にまとまりが生まれます。キャラクターや背景のトーンがばらつくと、視聴者に違和感を与えやすいため、事前にカラーパレットや線の太さなどを決めておくとよいでしょう。

例えば、淡い色合いでまとめた動画なら優しい印象を、コントラストの強い配色ならエネルギッシュな印象を与えられます。テーマやブランドイメージに合った色使いを意識することで、メッセージがより自然に伝わり、記憶に残る動画に仕上がります。

なお、イメージにあった種類のアニメーションを加えていくこともおすすめです。アニメーション動画の種類については、こちらの記事も参考にしてください。

レイヤー構造を整理してパーツごとに管理する

イラスト動画をスムーズに動かすためには、レイヤー構造を整理してパーツごとに管理することが欠かせません。キャラクターの体や顔、手足などを個別にレイヤー分けしておくと、後のアニメーション作業がしやすくなります。

例えば、手の動きだけを変更したいときに、全体を描き直さず差し替えが可能になります。整理されたデータは修正や再利用もしやすく、作業効率の向上にもつながります。レイヤーの名前づけのルールを決め、フォルダ単位で管理しておくと、チームでの共同作業もスムーズに進みます。

印象的なキャラクターをイラストで表現するコツ

印象的なキャラクターをイラストで表現するコツ

印象的なキャラクターをイラストで表現するコツとして、以下のような点も意識してみましょう。

  • ひとことで説明できるキャラクターにする
  • 絵覚えやすい特徴やシルエットを持たせる
  • 目と口元にこだわって感情を伝える

ここでは、それぞれのコツについて具体的に解説します。

ひとことで説明できるキャラクターにする

キャラクターづくりでは、どんな人物かをひとことで説明できる明確な個性を持たせることが大切です。設定があいまいだと印象が薄くなり、視聴者の記憶に残りにくくなります。

例えば、「明るく前向きな営業担当」や「落ち着いた語り口の先生」など、役割や性格を簡潔に表せる特徴を決めておくとよいでしょう。性格や目的に合わせて服装や表情、動き方をデザインすることで、言葉に頼らずキャラクターの魅力を伝えられます。ひとことで言い表せるキャラクターは、ストーリー全体にも統一感を与えます。

絵覚えやすい特徴やシルエットを持たせる

視聴者に印象を残すためには、キャラクターの形やシルエットに個性を持たせることが重要です。複雑なデザインよりも、ひと目で認識できるシンプルな構成のほうが記憶に残りやすくなります。

例えば、帽子や髪型、持ち物などに特徴を加えることで、見ただけで誰かわかる存在になります。シルエットを意識したデザインは、遠くから見たときや動きの中でも印象を保ちやすい点も利点です。絵としてのバランスを考えつつ、無理のない個性を加えることがキャラクターを際立たせるコツといえます。

目と口元にこだわって感情を伝える

キャラクターの感情を伝えるうえで、目と口元の表現は特に重要です。小さな変化でも印象が大きく変わり、セリフがなくても気持ちを表現できます。

例えば、目を少し細めるだけで穏やかさを、口角を上げるだけで前向きな印象を与えられます。感情表現を誇張せず、自然な動きを意識することで、視聴者が共感しやすくなります。また、キャラクターごとに表情の癖や動き方を決めておくと、一貫性のある演出が可能です。細部へのこだわりが、動画全体の魅力を引き立てます。

手書きのイラストを動かす編集のポイント

引用:アンティシペイション(目的の動きに必要な予備動作をつける方法)|アニメーションの12の原則

手書きのイラストを動かす編集のポイントとして、以下のようなポイントがあります。

  • 予備動作を加えて生き生きとさせる
  • 過剰に動かさずに「静」と「動」を意識する
  • BGMのリズムにシンクロさせて動かす
  • テロップの文字数や位置にこだわる

ここでは、それぞれのポイントについて具体的に解説します。

予備動作を加えて生き生きとさせる

手書きのイラストを動かす際は、動作の前後に予備動作を入れることで、自然で生き生きとした表現になります。予備動作とは、本動作の前に少しだけ反対方向に動かすような演出のことです。

例えば、キャラクターがジャンプする前に少ししゃがむ動きを加えると、勢いが感じられ、現実感が増します。こうした小さな動きがあることで、動作全体に重みや流れが生まれます。動かす回数を増やすのではなく、動きのきっかけを意識することで、より魅力的な映像に仕上げられます。

なお、予備動作については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

過剰に動かさずに「静」と「動」を意識する

アニメーションの魅力は、動きそのものだけでなく止まる時間にもあります。常に動かし続けると、視聴者がどこに注目すればいいのか分かりにくくなります。

例えば、キャラクターが話す場面では口元だけを動かし、他の部分は静止させることで、自然なテンポを作ることができます。動きの緩急をつけることで、重要なシーンを際立たせたり、感情の強弱を表現できたりします。「静」と「動」のバランスを意識することが、手描き動画の表現を豊かにするポイントです。

BGMのリズムにシンクロさせて動かす

映像と音楽の一体感を出すためには、BGMのリズムに合わせて動きを調整することが効果的です。音のタイミングに動きをシンクロさせることで、テンポの良い映像が生まれ、視聴者に心地よい印象を与えます。

例えば、ビートの強調部分でキャラクターがポーズを取ると、音と映像が一体化して印象が強まります。動きを作る際は、BGMの拍やリズムを意識し、自然なテンポで流れるように編集することが大切です。音の流れに沿った映像は、短い動画でも印象を深く残せます。

テロップの文字数や位置にこだわる

テロップは情報を補足するだけでなく、映像全体のバランスにも影響を与えます。文字数が多すぎると読みづらく、少なすぎると内容が伝わりにくくなるため、適切な長さを意識することが大切です。

例えば、ナレーションの一文をそのまま表示するのではなく、要点だけを短くまとめて画面の余白に配置すると見やすくなります。また、テロップの位置はキャラクターや動きの邪魔をしないように調整しましょう。文字のサイズや配置を工夫することで、映像全体が整い、伝わりやすい仕上がりになります。

イラスト動画の制作はスマホアプリとパソコンどちらがいい?

イラスト動画の制作はスマホアプリとパソコンどちらがいい?

イラスト動画を制作する際、スマホアプリとパソコンのどちらを使うかは目的や作業内容によって異なります。手軽に始めたい人にはアプリ、本格的な仕上がりを目指すならパソコンがおすすめです。それぞれの特徴を理解し、自分に合った制作環境を選ぶことが大切です。

スマホアプリでイラスト動画を制作するメリット

スマホアプリを使ったイラスト動画制作のメリットは、手軽さとスピードにあります。アプリによっては、テンプレートやエフェクトが充実しており、専門知識がなくても直感的に編集できます。

例えば、ちょっとしたSNS用の動画を作りたい場合、撮影から編集、投稿までをスマホひとつで完結できます。また、空いた時間に作業できるため、移動中や休憩時間にも進められるのが利点です。思いついたアイデアをすぐ形にできる点は、企画段階から試行錯誤を重ねたい人にとっても魅力的です。

スマホアプリでイラスト動画を制作するデメリット

スマホアプリには手軽さがある一方で、機能や操作性に限界があります。画面が小さいため、細かい描画や複雑な編集作業には不向きです。例えば、複数のレイヤーを使ってキャラクターを動かす場合、表示領域が狭く、操作ミスが起こりやすくなります。

また、出力できる動画の形式や画質に制限があるアプリも多く、商用利用には注意が必要です。シンプルな動画やSNS投稿向けには便利ですが、本格的な作品づくりにはやや物足りなさを感じることもあります。

パソコンでイラスト動画を制作するメリット

パソコンでの制作は、表現の幅を広げやすいのがメリットです。高性能なソフトを使えば、細かな動きの調整や複雑な演出も自在に行えます。例えば、キャラクターの表情変化や背景の奥行きを加えるような繊細なアニメーションも実現可能です。

大画面での作業はレイヤーの管理や色調整もしやすく、完成後のクオリティにも差が出ます。また、動画編集ソフトや音声ツールなどを連携させれば、制作工程全体を効率的に進められるのもメリットです。

パソコンでイラスト動画を制作するデメリット

パソコン制作のデメリットとしては、環境を整えるコストと操作習得の難しさがあげられます。専用ソフトを導入するには費用がかかり、ある程度のスペックを持つ機材も必要です。

例えば、重いデータを扱う場合、処理速度が遅いと作業効率が下がってしまいます。また、ツールによっては操作が複雑で、慣れるまでに時間がかかることもあります。自由度が高い分、使いこなすスキルが求められるため、初心者は最初に学習期間を設けるとよいでしょう。

なお、動画制作・映像制作会社なら「ムビサク」にお任せください。ムビサクでは、イラスト動画やアニメーション動画の豊富な制作実績があります。

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イラスト動画のよくあるご質問

イラスト動画についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

イラスト動画とは何ですか?

イラスト動画とは、手描きのイラストやグラフィックを動かして、物語や情報をわかりやすく伝える動画のことです。キャラクターの動きやテキスト、背景の変化などを組み合わせることで、柔らかく親しみやすい印象を与えられます。企業紹介やサービス説明、SNS発信など、さまざまな用途で活用されています。

動くイラストを何といいますか?

動くイラストは「イラストアニメーション」といいます。静止画を少しずつ変化させて連続的に表示し、動いているように見せる表現方法です。例えば、キャラクターが手を振るシーン、文字が流れるシーン、背景が切り替わるシーンなどの演出のことです。簡単な構成でも印象的な映像を作れるのが特徴です。

イラスト動画のメリットは何ですか?

イラスト動画のメリットは、視覚的にわかりやすく情報を伝えられる点です。例えば、複雑なサービス内容でも、キャラクターや図解を使うことで理解を促し、親近感を持ってもらえます。実写では表現しづらい抽象的なテーマも柔らかく表現でき、ブランドイメージの向上やSNSでの拡散にも効果があります。

まとめ

ラスト動画(イラストアニメーション)は視聴者の印象に残りやすい

イラスト動画(イラストアニメーション)は、手描きならではの温かみと柔らかな表現力で、視聴者の印象に残る映像を作ることができます。目的を明確にし、絵コンテや配色の統一、キャラクター設計などを行うことが完成度を高めるポイントです。

短い説明動画でも、動きやBGMのテンポを工夫するだけで伝わり方が大きく変わります。また、スマホでもパソコンでも制作可能ですが、自分の目的に合った方法を選ぶことが大切です。そのため、企画と編集の工夫次第で、魅力的なイラスト動画を制作できます。

なお、動画制作・映像制作会社なら「ムビサク」にお任せください。ムビサクでは、イラスト動画やアニメーション動画の豊富な制作実績があります。

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